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ZOJIRUSHI

あなたのいつまでも大切にしたいエピソード

入賞作品

象印賞(最優秀賞)

やっと会えたね東京都 ひかちゃん さま

看護学生の頃、実習で担当させていただいたFさん。Fさんは無口でどうコミュニケーションをとって良いか分かりませんでした。そこでFさんの趣味であるミニ折り鶴の作り方を教わることにしました。Fさんはミニ折り鶴を無言で教えてくれました。二週間の実習が終わり、あまりFさんと話せなかったな、仲良くなれなかったなと残念に思い病院のロビーでため息をつきながら座っていました。

するとFさんの奥さんが話しかけてきました。
『実はね生きていればあなたと同じくらいの娘がいたの。あなたに会うと娘みたいでどう話していいか分からなかったみたいよ。でもねあなたが来ることは毎日心待ちにしていたのよ。病気で弱気になっていたから毎日笑顔のあなたが見れて元気もらったって。ありがとうね。』と涙を流しながら言われました。

三羽の折り鶴そして私に三羽の折り鶴を渡してきました。
私はその後、看護師となり新人看護師のころは毎日、上司に怒られていました。
そのたびにその、折り鶴を眺め自分が看護師に向いているのか悩んでいました。

そんなある日、折り鶴の紙の裏に何か書いてあることを気づきました。
開いてみると小さい文字でビッシリと私への感謝の気持ちがつづられていました。
私は本当にびっくりしました。同時にあの時、何も看護出来てなかったと思っていましたが それは大きな間違いでFさんの傍に寄り添うことが看護だったのだと気づかされました。
看護師になって、良かった!怒られても頑張ろう!と元気をもらえました。

看護師9年目となった今でも三羽の折り鶴は私の白衣のポケットにいます。

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