5月16日(金)、東京都千代田区立麹町小学校にて、
第1回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2014」が開催されました。
夢先生は、福田正博さんが務め、3・4時間目(5年1組)と5・6時間目
(5年2組)に「夢の教室」を行いました。
協力してひとつのことを成し遂げるのは、
とても楽しいこと。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。まずは、心と体をほぐしながらのウォーミングアップ。元気いっぱいの子どもたちに福田さんも大きな声で応えます。クラスみんなが温まってきたところでチームに分かれた対抗戦。チーム同士で話し合い、力を合わせることで目標を達成していくことをゲームを通して学んでいきます。
ゲームの時間の最後には、クラス全員が一丸となってゴールを目指すゲームにチャレンジ。みんなで協力し合って目標を達成することの楽しさを学びました。
夢を叶えるためには、努力し続けること。
「夢の教室」後半55分はトークの時間。福田さんのこれまでの体験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合いました。福田さんの子どもの頃の夢は、プロ野球選手でしたが、転校をきっかけに転校先の担任の先生から勧められてサッカーを始めます。
そして、6年生のときに観たアルゼンチンW杯の試合をきっかけに、自分もW杯に出場して満員のスタジアムのピッチでプレーしたい。そのために日本代表の選手になりたいという大きな夢を持ちました。
それからは毎日努力を続けましたが、日本代表選手になれたのは、自分だけの力じゃないと話してくれました。
子どもの頃はユニフォームの洗濯やお弁当の用意など家族の支えがあり、また、夢を追い続けるなかでも、たくさんのサポートがあったから、夢に向かって頑張り続けることができたと自身のエピソードを交えながら語ってくれました。
夢を追い続けられるのは、たくさんの人の助けがあったから。
何としてもW杯に出たいという夢を叶えるために努力を続け、福田さんは日本代表の中心選手になります。
しかし、福田さんはW杯に出場することはできませんでした。残り17秒で同点に追いつかれ、W杯出場を逃したドーハの悲劇。福田さんはW杯に出られないショックもありましたが、予選で自分の力を発揮しきれなかったこと、プレッシャーに負けてチャレンジできなかったこと、失敗を恐れてしまったことが何よりショックだったそうです。
それからはしばらく自信を失ってしまったけど、このときも、人の助けがあって立ち直ることができたと話してくれました。当時の浦和レッズ、オジェック監督との出会いです。福田さんは監督との出会いにより自信を取り戻し、29歳でJリーグの得点王に輝きます。そして、もう一度日本代表に復帰します。
しかし、30歳のときに大きな怪我に見舞われてしまいました。選手生命が危ぶまれるような大きな怪我でしたが、W杯に出たいという想いを力にリハビリを続けました。このときにも、ドクターやメディカルスタッフ、家族の支え、そして、浦和レッズのたくさんのサポーターの声が大きな力となって、あきらめずに続けられたと話してくれました。
しかし、結局W杯に出ることはできませんでした。そして、36歳で引退。選手としてはW杯に出ることはできませんでしたが、今は、日本代表の監督としてW杯に出ることが夢だと力強く語ってくれました。
あきらめずに続けること。どんなに苦しいときでも笑顔を忘れないこと。
そうすれば、夢は必ず叶う。
夢を叶えるために、たくさんやるのは当たり前。努力をしているかどうかは、自分が決めることじゃなくて、まわりが決めること。だから、あきらめずに続けて欲しい。
そして、夢を叶えるためには、人の助けが必要。でも、人の助けを借りられるのは、一生懸命に取り組んでいる人だと思う。
それと、助けてもらうには、「ありがとう」の一言が言えるかどうか、たくさんの人に支えられて夢を追い続けているということを忘れないで欲しい。
最後にもうひとつ大事なもの。それは、「運」。運は自分で引き込むもの。どんなに苦しいときでも、自分はツイてると思えるかどうか。
どんなときも前向きに物事を捉えることができるかどうかで、未来は大きく変わってくる。だから、いつも笑顔を忘れないで欲しい。
トークの時間を締めくくる、福田さんからの子どもたちへの熱いメッセージでした。
石田くん【将来の夢:サッカー選手】
福田先生の「あきらめない」という言葉が印象に残りました。
ドーハの悲劇や自分の大怪我のことなど、自分のことを話してくれたのも印象に残りました。
自分も福田先生のように、家でも外でもサッカーのことを考えて、練習を続けて、もっとうまくなりたいと思います。
深川くん【将来の夢:野球選手】
体育館で福田先生と一緒にやったゲームが楽しかったです。
教室に戻ってからも、福田先生が自分の経験をたくさん話してくれたのが印象に残っています。
いつも笑顔でいること。辛いことや大変なことがあっても、ポジティブに考えることが大切というお話を聞いたので、どんなときも前向きに頑張ろうと思いました。
佐藤先生の感想
すごく嬉しかったことは、子どもたちの表情です。2時間通して、子どもたちがずっと笑顔だったこと、目が輝いていて、いきいきとした表情で授業に参加していたことが印象に残っています。権田さん【将来の夢:パティシエ】
夢をあきらめそうになっても、頑張って続けることで、夢は叶えることができるというお話が印象に残りました。
もっといろんなことにチャレンジしたいと思いました。あきらめずに続けることが大切だと聞いたので、私も最後まであきらめずに頑張ろうと思いました。
吉野くん【将来の夢:サッカー選手】
体育館で楽しく遊んだことが印象に残っています。
自分も知っているプロサッカー選手と一緒に過ごせたことが嬉しかったです。
プロのサッカー選手になることが夢なので、毎日少しずつでも練習を増やしてうまくなりたいと思います。
飯塚先生の感想
子どもにとって、普段あまり深く考えないようなことを考えるきっかけになったことがよかったです。