象印 ZOJIRUSHI

第1回
神奈川県 横浜市立荏子田小学校

夢先生は元サッカー日本代表の波戸康広さん!

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波戸 康広(はと やすひろ)
兵庫県出身。1976年5月4日生。滝川第二高校卒業後の1995年に横浜フリューゲルス(当時)に加入。1998年の天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝に貢献、同年のチーム消滅後に横浜F・マリノスに移籍しました。攻撃的なポジションから守備的なポジションへと転向し、主にサイドバックとして活躍。
2001年にJリーグヤマザキナビスコカップ、2003年にJリーグ優勝を果たしました。2004年のシーズン途中に柏レイソルに移籍。2006年からは大宮アルディージャでプレーし、2010年に横浜F・マリノスに復帰。2011年のシーズン終了後に現役を引退しました。2012年からは同クラブのアンバサダーとして活動しています。

第1回「夢の教室」活動レポート

5月13日(水)、神奈川県横浜市立荏子田小学校にて、
第1回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2015」が開催されました。
夢先生は、波戸康広さんが務め、1・2時間目(5年1組)と
3・4時間目(5年2組)に「夢の教室」を行いました。

写真勝ったか負けたかよりも、全力でトライすることが大切。

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。この日は台風一過の影響もあってか、気温もぐんぐん上昇。
ゲームが始まる前に、アシスタントの式田さんが水分・塩分補給の大切さを子どもたちに教えてくれました。
また、この日は偶然にも体育館内に迷い込んだ鳩がいたことから、今回の夢先生である波戸さんからは、ポッポ先生と呼んでくださいと自己紹介がありました。ウォーミングアップのあとは、チーム戦でのゲーム。先生からは勝ち負けよりも、全力でトライすることが大切だとお話がありました。ラストは、クラス全員が一丸となって課題をクリアするゲームにチャレンジ。うまくいかないときには、ひとりひとりが勇気を持って意見を出し合い、みんなで協力し合うことが大切だということをゲームを通して学んでいきました。

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運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!麦茶と沖縄の塩でつくった、麦茶ソルトドリンクをゲームの時間のあと、みんなで飲みました!

願うだけでは叶わない。努力することで、夢は近づく。

「夢の教室」後半55分はトークの時間。波戸さんのこれまでの体験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合いました。淡路島出身の波戸さん。近隣の地域にはサッカー少年団しかなかったことから、なんとなくサッカーを始めますが当初はそれほど興味もありませんでした。しかし、4年生になったとき、当時のコーチがビデオで見せてくれたマラドーナのプレーに心を奪われた波戸さんはプロサッカー選手になることを決意します。それからは、プロ選手になるために今、何ができるかを考え毎日を過ごすようになります。授業の合間の休み時間にはリフティングやドリブルの練習など、自分でアイデアを出しながら日々練習を重ねました。5年生になったときには、淡路島大会で優勝することを目標に掲げ、チームのみんなで協力し、努力を続けます。その結果、淡路島大会で優勝し県大会に進みます。県大会の1回戦で優勝候補と当たった波戸さんたちですが、勝負はPK戦までもつれ込みます。そして、相手のPKをキーパーが止めれば勝ちというところまできたとき、自然とチーム全員が手を握り合っていました。その試合に勝利できたとき、波戸さんはひとりひとりが努力を続け、自信を持ち、みんなで協力すれば大きなチカラになるということを学んだそうです。
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写真サッカー選手になるという夢が、自分を学校に向かわせた。

結局、その後、決勝まで駒を進めた波戸さんたちですが、決勝戦では敗れてしまいました。悔しい想いを胸に、同じ中学へ入学する友達と、次は絶対県大会で優勝することを誓い合いました。中学校に入っても最初の大会から試合に出させてもらった波戸さんですが、試合の翌日から、チームメイトからいじめを受けるようになります。1年生から試合に出ていることで先輩たちから目をつけられたのです。波戸さんは、ボールを使った練習にも参加させてもらえず、このままでサッカー選手になれるのかな、これからどうすればいいのかなと思うようになり、学校に行くのも嫌になりました。それでも、学校に足を向かわせたのはサッカー選手になるんだという強い想いでした。
小学生の頃、授業の休み時間にひとりで練習し続けていたことを思い出し、筋トレや自主練を続けました。それからは、今の状況を変えるためにどうすればいいかを考え、家から40分の場所にある大人のサッカーチームに入れてもらい練習を続けました。
先輩たちが卒業し、3年生になった頃にはまわりの環境も変わり、もう一度みんなで県大会で優勝することを目指し、1年間必死に努力を続けました。結果はまた準優勝でしたが、そのときの努力が実り、憧れの高校へと入学することができました。
目標は達成できませんでしたが、あきらめずに努力を続けたからこそ、成長できたと思うと話してくれました。

何が起こっても、立ち止まることなく、次にどうすればいいかを考える。
どうすれば夢を叶えられるか考え、行動することが成長につながる。

全国大会は当たり前、日本一を目指す強豪校へ入学した波戸さん。部員も100人以上おり、最初は試合にも出れませんでしたが、試合に出たい、憧れの舞台に立ちたいという一心で努力を続け1年生の冬の全国大会でベンチ入り、2戦目で初出場を遂げ、その試合の頑張りが評価され、3戦目ではスタメンで試合に出ました。その試合には敗れてしまいましたが、自分が2年生になったら、チームを引っ張っていくんだと決心します。しかし、そんな矢先、波戸さんはケガでサッカーができなくなります。手術を余儀なくされ、車椅子の生活と1年間のリハビリが続きました。そのとき、身の回りの生活やリハビリでチームメイトに支えられ、自分の夢はみんなに支えられているんだと実感しました。リハビリ期間はボールを使った練習はできませんでしたが、筋トレやプロ選手の映像をたくさん見て勉強し、行動し続けることで3年生になった時に自分の成長を感じることができました。
結局、全国大会で優勝を果たすことはできませんでしたが、スカウトの目に留まり、プロサッカー選手になることができた波戸さん。
授業の最後は、「夢を叶えるまで、ずっといいことばかりではない。でも、簡単にあきらめずにやり続ける。だから、成長する。その積み重ねが夢に近づく」と熱いメッセージで締めくくられました。

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「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
波戸先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

嶋内さん【将来の夢:キャビンアテンダント】

嶋内さん(左)宮田先生(中)斉藤くん(右)

ゲームに挑戦したり、先生の話を聞いて、みんなで協力して取り組むことが大切だとわかりました。

夢を叶えるために、これから英語をしっかりと勉強したいと思いました。

斉藤くん【将来の夢:野球選手】

ひとりひとりが自信を持ち、チームみんなで勇気を持って試合にのぞむことで兵庫県大会まで勝ち進んだという話が印象に残りました。

波戸先生のように、今の自分に何ができるかをよく考えて、素振りをたくさんしたり、いろいろと努力してもっとうまくなりたいと思いました。

宮田先生の感想
話を聞くだけではなく、みんなで最初にゲームを通してチームワークや協力することを体験するので、子どもたちにも夢を叶えるために必要なことや協力することの大切さがよりスムーズに伝わったと思います。
グループで取り組むことをいろいろと教えていただいたので、今日の授業で学んだことを活かしながら、子どもたちの絆をより深めていけるよう頑張っていきたいと思います。

山﨑くん【将来の夢:サッカー選手(キーパー)】

山﨑くん(左)入海先生(中)山本さん(右)

夢をあきらめずに頑張って続けることで、成長できるという話が印象に残りました。

まずは好き嫌いをなくして身長を伸ばしたいと思います。キーパー練習を毎日しっかりとやって、もっとうまくなりたいです。

山本さん【将来の夢:サッカー選手(なでしこJAPAN)】

試合に勝てなかったとしても、チームみんなで一緒に取り組むことが大切だとわかりました。

チーム練習だけじゃなく、夢を叶えるためにできることを考えて、自主練をしようと思います。

入海先生の感想
夢をカタチにしてきた実績のある人の話なので、とても説得力があり、子どもたちも真剣に話を聞いていて、その姿を見れたことがうれしかったですし、ひとりひとりが夢について考える、いい経験、きっかけになったと思います。
個人的にもまだ夢があるので、自分の夢を実現していく姿を子どもたちにも伝えていきたいと思います。

開催校について

学校の写真

学校名
横浜市立荏子田小学校
http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/es/ekoda/
所在地
横浜市青葉区荏子田3-8-9
開校
1985年
児童数
436名(平成27年4月現在)
特徴
『みんなで笑顔 みんなで元気 みんなで伸びる キラキラ荏子田』のキャッチフレーズの下、「いろいろなことに興味を持ち、粘り強くやり遂げる子を育てます。(知)」「礼儀や規律を大切にし、他者を尊重して行動する子を育てます。(徳)」「自分や他者の生命を大切にし、自らの健かな体をつくる子を育てます。(体)」「まちを愛し、社会の一員として積極的に役立とうとする子を育てます。(公)」「日本の伝統や文化を尊重しながら、広く世界を見つめ貢献しようとする子を育てます。(開)」という5つの学校教育目標の実現に向け、学校組織として取り組んでいます。

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