象印 ZOJIRUSHI

第4回
新潟県 小千谷市立東小千谷小学校

夢先生は元スノーボード日本代表の鶴岡剣太郎さん!

鶴岡 剣太郎(つるおか けんたろう)
千葉県出身。3歳でスキーを始め、スキー選手を目指して山形県の羽黒高校に進学。仙台大学進学後、21歳でスノーボードに転向しました。
1999年に全日本スキー選手権大会スノーボード競技で優勝。全日本メンバーに選出され、ワールドカップなど海外を転戦しました。2001年にはスノーボード世界選手権に出場。以降、全日本選手権で3度優勝、スノーボードアジア選手権では銅メダルを獲得、2006年にはトリノオリンピックに出場するなど日本スノーボード界をけん引してきました。2009年のプロツアー最終戦の優勝を最後に選手活動を休止。現在は、後進の育成やスノーボードの普及、発展に力を注いでいます。

第4回「夢の教室」活動レポート

6月19日(金)、新潟県小千谷市立東小千谷小学校にて、
第4回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2015」が開催されました。
夢先生は、鶴岡剣太郎さんが務め、3・4時間目(5年1組)と
5・6時間目(5年2組)に「夢の教室」を行いました。

全力で取り組む!協力する!ルールを守る!

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。新潟はこの日から梅雨入りをし、朝から雨が降ったり止んだりの天候でした。
ゲームが始まる前に、アシスタントの式田さんが水分・塩分補給の大切さを子どもたちに教えてくれました。
その後、夢先生の鶴岡さんが入場し、鶴ちゃんと呼んでくださいとの自己紹介とともに、「全力で取り組むこと」、「クラスの仲間と協力すること」、「ルールを守ること」の3つを頭において、ゲームに取り組むことを約束してくださいとのお話がありました。
ウォーミングアップのあとは、チーム戦でのゲーム。それぞれのチームから工夫を凝らしたアイデアが飛び出し、ほとんどすべてのチームがゲームをクリアできました。ラストは、クラス全員が一丸となって課題をクリアするゲームにチャレンジ。課題もクリアできたうえ、「ゲーム前の3つの約束を守れたこと」と、「クラスのみんなからよく声が出ていたこと」、「ゲームからゲームの移動が素早かったこと」を、鶴岡さんから褒めていただきました。

運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!麦茶と沖縄の塩でつくった、麦茶ソルトドリンクをゲームの時間のあと、みんなで飲みました!

夢をかなえるために、一歩を踏み出す。

「夢の教室」後半55分はトークの時間。鶴岡さんのこれまでの経験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合いました。千葉県出身の鶴岡さんは10歳の頃、ビデオでスキーの映像を見て、オリンピックに出たいという夢を抱きました。そのときのときめきが忘れられず、自らの夢をかなえるために雪のない千葉県から山形県の高校へ進学しました。家事の大変さや家族と離れて生活する寂しさもありましたが、スキーができる喜びを感じ、練習に打ち込む毎日だったそうです。高校3年間では全国大会に出場できなかった鶴岡さんでしたが、自分を信じ、練習を重ね、大学進学後も競技を続けました。日々激しい練習に取り組んだ鶴岡さんは、21歳のとき、初めてスキー競技で全国大会に出場しました。この大会で活躍すれば、オリンピックに近づけるかもしれないという期待を胸に大会に挑みましたが、結果は出場300人中296位でした。成功までの距離はまだまだだと実感し、オリンピック出場は無理ではないかと思ったそうです。

成功の反対は失敗ではなく、挑戦をしないこと。

初めての全国大会で満足いく結果が出せず、自信を失いかけていた鶴岡さんは、スノーボードに出合います。10歳でスキーのビデオを見たときと同じときめきを感じました。はじめは立つこともできず、1本滑り降りるのに30分も要しましたが、新たな競技に出合ったときめきや、もっとうまくなりたいという思いが勝り、毎日練習を続けました。その後大会に出場するようになり、24歳で出場した全国大会で初めて優勝します。オリンピック出場という夢が、現実の目標となった時でした。
順調に目標に近づいていた鶴岡さんでしたが、27歳のときに代表から落選し、その後は全国大会で入賞できない期間もありました。一度つかみかけた夢から遠ざかり、くじけそうになりました。そんなとき、お父さんから、一生懸命頑張る姿を見せてくれることやオリンピックに出場できるかもしれないという期待を抱かせてくれたことに対する感謝の言葉をもらったそうです。
その言葉を糧に、もう一度頑張ろうと決意をし、30歳のときに再び全国大会で優勝し、31歳でオリンピック出場の夢をかなえました。
オリンピック出場という夢をかなえることができたのは、失敗して壁にぶつかっても、決してくじけることなく挑戦を続けたから。さらに、成功の反対は失敗ではなく、挑戦をしないことだ、というお話をいただきました。

ときめきの瞬間を逃すな。転んでもつまづいても、あきらめるな。

トークの時間の締めくくりとして、鶴岡さんから2つの大切な言葉をいただきました。
1つ目は、「ときめきの瞬間を逃すな」。初めてスキーのビデオを見たとき、初めてスノーボードしたときのときめきを糧に、大きな一歩を踏み出し夢をかなえた鶴岡さん。子どもたちにも、今日のこの瞬間を大切にしてほしいという思いを伝えました。
2つ目は、「転んでもつまづいても、あきらめるな」。今日のゲームの時間でも、ルールを説明した時に「無理だー」と口にする児童もいましたが、作戦を考え、クラスの仲間と協力することで成功したことを思い出し、これからの生活の中でも、あきらめない気持ちを持ってほしいという思いを伝えました。子どもたちもこの2つの言葉を、夢シートにしっかりと記入していました。
現在の鶴岡さんの夢は、コーチとして自分の指導した選手がオリンピックでメダルを獲得することだそうです。これからの人生の中でもたくさんの失敗を経験しながら、ひとつひとつ乗り越え、夢をかなえたいという熱い決意で締めくくられました。

「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
鶴岡先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

矢尾板くん【将来の夢:人の役に立つことがしたい】

矢尾板くん(左)岡村先生(中)川上さん(右)

じゃんけんゲームなどたくさんのゲームをして、最後には協力してクリアができて楽しかったです。

夢を叶えるために、わからないことにもどんどんチャレンジしたいと思いました。

川上さん【将来の夢:料理人】

先生のお話を聞いて、あきらめないことの大切さがとてもよく分かりました。

一人で料理を作ることができるように、たくさん練習したいです。

岡村先生の感想
今まで、将来の夢がないという児童が多かったなか、鶴岡先生の話を聴きながら、子どもたちひとりひとりが必死に自分の将来のことを考える姿が印象的でした。
夢を持つ、一歩踏み出すということの大切さを今日学んだので、子どもたちにそのような場を提供できるよう努めたいと感じました。

川上さん【将来の夢:介護福祉士】

川上さん(左)宇賀田先生(中)土田くん(右)

今までのさまざまなお話が聴けて、とてもいい経験になりました。
ゲームも成功できたので、とてもよかったです。

先生や両親の話をしっかり聴くようにしたいです。

土田くん【将来の夢:コック】

ゲームの時間、みんなで意見を出し合って作戦を考えたことが楽しかった。
トークの時間では、失敗した話もたくさん聴けたことが印象に残りました。

家でたくさん料理の練習をして、いろいろなレシピの料理に挑戦したいです。

宇賀田先生の感想
トークの時間を通じて、子どもたちひとりひとりが先生の話を熱心に聴いていましたが、なかでも、失敗談や苦労した経験の部分を真剣に聴いていた姿が印象的でした。
オリンピックに出場した選手にも、こんなに苦労があったんだという話を聴くことができて、子どもたちにはとてもいい経験になったと思います。
今日学んだことを活かしながら、これからも子どもたちと向き合っていきたいと感じました。

開催校について

学校の写真

学校名
小千谷市立東小千谷小学校
http://www.city.ojiya.niigata.jp/tosho/index.html
所在地
新潟県小千谷市旭町7-6
開校
1926年(大正15年)
児童数
313名(平成27年5月現在)
特徴
「自ら学ぶ子ども 思いやりのある子ども たくましくのびる子ども」を学校教育目標に掲げ、「ともに、学びがいのある学校をつくる」を年度のテーマとしています。また、そこに迫る窓口として「確かな知を創る」「しなやかな心を創る」「健やかな体を創る」から、「気付き、考え行動する子ども」の姿をめざしています。

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