9月7日(月)、福島県郡山市立桃見台小学校にて、
第6回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2015」が開催されました。
夢先生は、小早川毅彦さんが務め、
3・4時間目(5年1組)と5・6時間目(5年2組)に
「夢の教室」を行いました。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。まずは小早川さんから「こば先生」と呼んでくださいと自己紹介があり、そのあと、挨拶代わりと言わんばかりの豪快なバッティングを子どもたちに披露。スイングの速さや打球のスピードに大歓声があがりました。ウォーミングアップのあと、最初のゲームはチーム戦。各チーム、意見を出し合いながら積極的にゲームに挑みました。ラストは、クラス全員でチームを組んでゲーム。作戦タイムでは、こば先生から「みんなで声を掛け合って、慎重に。必ずノーミスでクリアしよう!」と話があり、子どもたちもそれに応えるよう、一丸となってゲームに取り組み、見事、一発でクリア!達成感からか、子どもたちからは大きな声が上がりました!
「夢の教室」後半55分はトークの時間。小早川さんのこれまでの体験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合いました。プロ野球選手として活躍した小早川さんですが、幼少期にネフローゼという腎臓の病気にかかり入院生活を余儀なくされます。退院してからも、小学校4年生までは運動禁止、絶対安静で、体育の授業もいつも見学。まわりのみんなが羨ましく、辛い思いもたくさんしました。それでも、早く病気を治したい一心で、病院の先生や両親の言うことを守り、5年生になったときにはスポーツができるまでに回復。長く辛い闘病生活でしたが、先生や両親の支え、みんなの応援があったからこそ頑張ることができたと話してくれた小早川さん。スポーツができる喜びは、生きている証だったと当時の想いを振り返ってくれました。
野球だけでなく、サッカーも盛んな広島県出身の小早川さん。運動ができるようになってから、夢中になったのは、サッカーでした。中学校に入っても、サッカーを続けようと考えていましたが、中学校にサッカー部はありませんでした。そこで出会ったのが、野球。最初は仕方なく入部しますが、監督である指導者の先生は格闘技が専門で野球のことは専門外でした。それでも練習の際には、野球教本を片手に必死になって教えてくれました。「わからないことは何も恥じなくていい」と一生懸命、一緒になって練習に取り組んでくれる監督の熱い気持ちは、小早川さんにも伝わり、どんどんのめり込んでいきました。監督の熱意、そして日々の努力が実を結び、めきめきと頭角を現した小早川さん。高校へ行っても野球を続けることを決心し、いつしか、甲子園を目指すようにもなりました。
甲子園出場を夢見て、高校は野球留学で大阪のPL学園へ。初めて親もとを離れ、一人寮生活がスタートします。しかも、毎日の練習はとても厳しいものでした。もちろん練習以外にも、1年生にはご飯や洗濯など、やらなければならないことがたくさんあり、心が折れそうになりました。それでも、「何とか今日一日を乗り越えよう」とチームメイトと励まし合いながら日々頑張りました。苦しい毎日でしたが、ひとつひとつ乗り越えていくことで、実力もどんどんついていき、念願だった甲子園出場も果たすことができました。このときも、支えてくれたチームメイトへの感謝の気持ちが一番の原動力でした。
高校卒業後は、東京の大学へと進み、そこで初めてプロを意識します。大学でも努力を重ね、プロの道へと歩んだ小早川さん。授業の最後には、「どんなときでも、まわりの人たちに支えられていることに気づくことが大事。感謝する気持ちが、取り組む姿勢を変える。」と話してくれました。また、「夢が見つかってなかったとしても、感謝を忘れなければ、見えてくるものがあるはず。」と、家族や仲間、まわりの人への感謝の気持ちを大切にしてほしいと話してくれました。
佐藤くん【将来の夢:獣医】
みんなと協力してゲームをクリアできたことが印象に残りました。
ペットを飼っているので、ケガしたときには助けてあげたいと思います。
熊田さん【将来の夢:保育士】
ひとつひとつの努力を黒板に出してくれて、とてもわかりやすかったです。
小さい子にやさしくしたり、できることは何でもチャレンジしていこうと思います。
瀧波くん【将来の夢:プロ野球選手】
手をつないだときに、小早川さんの手が大きくパワフルでビックリしました。
プロ野球選手になるために、コーチの話をしっかり聞いて頑張ろうと思います。
井出さん【将来の夢:アナウンサー】
感謝することが大事だとわかりました。ゲームの時間、こば先生が負けてばかりでおもしろかったです。
いつも当たり前にご飯を食べていますが、つくってくれる家族にもっと感謝したいと思います。