象印 ZOJIRUSHI

第6回
福島県 郡山市立桃見台小学校

夢先生は元プロ野球選手の小早川毅彦さん!

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小早川 毅彦(こばやかわ たけひこ)
広島県出身。中学生時に野球を始め、名門・PL学園高校に進学。1979年に選抜高等学校野球大会(春の甲子園)に出場しました。法政大学時代には1年生時から4番を務め、三冠王を獲得するなど活躍。1983年にドラフト2位で広島東洋カープに加入しました。長打力を武器に1年目からクリーンナップを任されるなど活躍。同年、新人王を獲得しました。以降、チームの主力としてプレーし、1987年6月には月間MVPに選出。オールスターゲームには2度出場しました。1997年にヤクルトスワローズに移籍すると、同年の開幕戦で3打席連続ホームランを放つなど活躍。同シーズンのリーグ優勝、日本一に貢献しました。1999年に現役を引退し、現在は解説者として活動する傍ら、野球教室や講演会などを行っています。

第6回「夢の教室」活動レポート

9月7日(月)、福島県郡山市立桃見台小学校にて、
第6回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2015」が開催されました。
夢先生は、小早川毅彦さんが務め、
3・4時間目(5年1組)と5・6時間目(5年2組)に
「夢の教室」を行いました。

写真みんなで声を出し合って、チームで協力することが大切。

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。まずは小早川さんから「こば先生」と呼んでくださいと自己紹介があり、そのあと、挨拶代わりと言わんばかりの豪快なバッティングを子どもたちに披露。スイングの速さや打球のスピードに大歓声があがりました。ウォーミングアップのあと、最初のゲームはチーム戦。各チーム、意見を出し合いながら積極的にゲームに挑みました。ラストは、クラス全員でチームを組んでゲーム。作戦タイムでは、こば先生から「みんなで声を掛け合って、慎重に。必ずノーミスでクリアしよう!」と話があり、子どもたちもそれに応えるよう、一丸となってゲームに取り組み、見事、一発でクリア!達成感からか、子どもたちからは大きな声が上がりました!

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運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!麦茶と沖縄の塩でつくった、麦茶ソルトドリンクをゲームの時間のあと、みんなで飲みました!

スポーツができる喜びは、生きている証だった。

「夢の教室」後半55分はトークの時間。小早川さんのこれまでの体験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合いました。プロ野球選手として活躍した小早川さんですが、幼少期にネフローゼという腎臓の病気にかかり入院生活を余儀なくされます。退院してからも、小学校4年生までは運動禁止、絶対安静で、体育の授業もいつも見学。まわりのみんなが羨ましく、辛い思いもたくさんしました。それでも、早く病気を治したい一心で、病院の先生や両親の言うことを守り、5年生になったときにはスポーツができるまでに回復。長く辛い闘病生活でしたが、先生や両親の支え、みんなの応援があったからこそ頑張ることができたと話してくれた小早川さん。スポーツができる喜びは、生きている証だったと当時の想いを振り返ってくれました。
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写真熱心な指導に応える日々の努力が、野球の道へ。

野球だけでなく、サッカーも盛んな広島県出身の小早川さん。運動ができるようになってから、夢中になったのは、サッカーでした。中学校に入っても、サッカーを続けようと考えていましたが、中学校にサッカー部はありませんでした。そこで出会ったのが、野球。最初は仕方なく入部しますが、監督である指導者の先生は格闘技が専門で野球のことは専門外でした。それでも練習の際には、野球教本を片手に必死になって教えてくれました。「わからないことは何も恥じなくていい」と一生懸命、一緒になって練習に取り組んでくれる監督の熱い気持ちは、小早川さんにも伝わり、どんどんのめり込んでいきました。監督の熱意、そして日々の努力が実を結び、めきめきと頭角を現した小早川さん。高校へ行っても野球を続けることを決心し、いつしか、甲子園を目指すようにもなりました。

まわりの人に支えられている。そのことに気づければ、取り組む姿勢は変わる。

甲子園出場を夢見て、高校は野球留学で大阪のPL学園へ。初めて親もとを離れ、一人寮生活がスタートします。しかも、毎日の練習はとても厳しいものでした。もちろん練習以外にも、1年生にはご飯や洗濯など、やらなければならないことがたくさんあり、心が折れそうになりました。それでも、「何とか今日一日を乗り越えよう」とチームメイトと励まし合いながら日々頑張りました。苦しい毎日でしたが、ひとつひとつ乗り越えていくことで、実力もどんどんついていき、念願だった甲子園出場も果たすことができました。このときも、支えてくれたチームメイトへの感謝の気持ちが一番の原動力でした。
高校卒業後は、東京の大学へと進み、そこで初めてプロを意識します。大学でも努力を重ね、プロの道へと歩んだ小早川さん。授業の最後には、「どんなときでも、まわりの人たちに支えられていることに気づくことが大事。感謝する気持ちが、取り組む姿勢を変える。」と話してくれました。また、「夢が見つかってなかったとしても、感謝を忘れなければ、見えてくるものがあるはず。」と、家族や仲間、まわりの人への感謝の気持ちを大切にしてほしいと話してくれました。

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「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
小早川先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

佐藤くん【将来の夢:獣医】

佐藤くん(左)、山澤先生(真ん中)、熊田さん(右)

みんなと協力してゲームをクリアできたことが印象に残りました。

ペットを飼っているので、ケガしたときには助けてあげたいと思います。

熊田さん【将来の夢:保育士】

ひとつひとつの努力を黒板に出してくれて、とてもわかりやすかったです。

小さい子にやさしくしたり、できることは何でもチャレンジしていこうと思います。

山澤先生の感想
小早川さんが小さい頃、病気がちだったところから、プロ野球選手になるまで、感謝の気持ちを忘れずに努力してきたことや、まわりの人の優しさや思いやりに気づくことが大切だと言うお話はとても共感しました。体験に基づいたお話をじかに聞くことができたことは、子どもたちにとって何よりの経験になったと思います。

瀧波くん【将来の夢:プロ野球選手】

井出さん(左)、中川先生(真ん中)、瀧波くん(右)

手をつないだときに、小早川さんの手が大きくパワフルでビックリしました。

プロ野球選手になるために、コーチの話をしっかり聞いて頑張ろうと思います。

井出さん【将来の夢:アナウンサー】

感謝することが大事だとわかりました。ゲームの時間、こば先生が負けてばかりでおもしろかったです。

いつも当たり前にご飯を食べていますが、つくってくれる家族にもっと感謝したいと思います。

中川先生の感想
小早川さんのすごく優しい人柄が出ていて、子どもたちが楽しそうにしていたのが何よりでした。
夢を持つこと、感謝すること、今日を何とか乗り越えるというあきらめない気持ち。子どもたちにとって後押しになる話ばかりで、もっとお話を聞いていたいくらいでした。
私自身も応援された気がしました。ありがとうございました。

開催校について

学校の写真

学校名
郡山市立桃見台小学校
http://www2.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=0710041
所在地
福島県郡山市桃見台12番3号
開校
1929年
児童数
261名(平成27年9月現在)
特徴
桃見台小学校の教育の伝統である、学校創立の精神「智・仁・勇」に象徴されるように、知恵・知識を学び、徳育を高め、たくましさを身につけ、明日の社会・日本・世界を拓くことのできる調和のとれた子どもたちを育てています。「<きらり輝く桃見っ子>の育成」を本校教育の合言葉として、子どもたちの発想や創造性を大切にした活動や異学年・地域との交流、様々な体験活動を通して、共に高め合い、学び合うことを大切にしています。
子どもたち一人一人が自立でき、様々な人や環境と共に生きることができる教育を基本とし、「よりよい個性や思いやりのある心」を育成することを目指しています。

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