9月12日(火)江戸川区立篠崎第二小学校にて
第8回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2017」が開催されました。
夢先生は落合真理さんが務め、
3,4時間目(5年1組)と5,6時間目(5年2組)に「夢の教室」を行いました。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。ゲームが始まる前にはアシスタントの高田さんから水分・塩分補給の大切さについてお話がありました。ゲームの時間のはじめには、落合さんのスパイクをみんなで受け止め、プロの威力に子どもたちから驚きの声が上がりました。
その後、チームに分かれて鬼の高田さんから逃げ回る鬼ごっこにチャレンジ。自分のチームの仲間を助けるだけでなく、クラス一丸となって取り組むことで、最後には高田さんに勝利することができました。ゲームの時間の最後には、落合さんから「今日はたくさんのアイデアが出てきたね。これからも一人の力ではなく、みんなの意見に耳を傾けて取り組めば、何事もきっとうまくいくよ!」とメッセージがありました。
「夢の教室」後半はトークの時間。落合さんから夢を持つことの大切さを教わり、みんなの夢について語り合いました。授業の最初には落合さんの現役時代の様子が映像で紹介され、プロとして躍動する落合さんの姿に、子どもたちの目はくぎ付けでした。
落合さんがバレーボールを始めたのは小学3年生の頃。落合さんのご両親も当時バレーをしており、試合を見に行くうちに、この競技への魅力を感じるようになりました。そして4年生の時に何気なく参加した元全日本代表選手に教わるバレー教室で、プロのスパイクやレシーブの美しさに心を奪われた落合さんは、「私もいつかこんなスパイクを打てるようになりたい。」と、プロ選手になることを夢見るようになりました。それまで遊ぶことが唯一の楽しみでしたが、夢に近づくために毎日練習を重ね、落合さんは以前よりも充実した、楽しい毎日を送るようになりました。
落合さんは小学校を卒業した後、夢を叶えるために地元の友達に別れを告げ、バレーの強豪校へ進学しました。進学した中学校の部活はとても厳しく、休む間もなく過酷なトレーニングが続きました。練習を積み重ねた結果、全国大会では3位となり、落合さんは東京の選抜チームに選出されることになりました。練習がどれだけハードで辛くても、それ以上にうまくなることや夢に近づくことが嬉しかったそうです。「プロになるためには、もっと頑張らないといけない!」そう思い、落合さんは中学卒業後、バレー強豪校に進学することを決めました。進学した高校でも朝から晩まで練習の毎日。レベルの高い環境の中、落合さんは成長を続けました。迎えた春の高校バレーでは3位、その後招集を受けたU17日本代表では、なんと世界大会で優勝することができました。この活躍を受けて全日本女子代表の候補に選ばれた落合さん。小学生の頃に見つけた夢が、以前よりうんと近いところにあるように感じました。
高校卒業後も実業団で厳しい練習に取り組み上達を続ける落合さんでしたが、ここで大きな壁にぶち当たりました。練習中、ひざの大けがを負ってしまったのです。お医者さんからは「いつ完治するかはわかりません。」と診断を受け、先が見えない現実を突きつけられた落合さんは、とても悲しみました。それからは「いつ治るかわからないし、もうバレーができないかもしれない。」と、歯がゆい毎日を過ごしました。そんなある日、落合さんのお母さんが東京から病院のある神戸まで駆けつけてくれました。「今は辛いだろうけど、治ったらもう一度頑張ろうね。」と優しい言葉をかけられ、この時初めて、辛いのは自分だけではないことに気がつきました。また当時のチームメイトは、歯がゆそうに練習を見学する落合さんを見つけると「みんな応援してるよ。一緒に乗り越えようね!」と毎日励ましてくれて、ここでも仲間の存在を実感しました。落合さんは、家族や仲間の支えを感じながら、半年以上にも及ぶ過酷なリハビリ生活を一歩ずつ乗り越えていきました。
リハビリ生活を乗り越え、落合さんは精神的により強い選手となってチームに戻りました。その姿を見た監督は、これまでの経験をチームに浸透させるため、落合さんを実業団のキャプテンに任命しました。落合さんが率いるチームはその後リーグで優勝し、ついに念願の全日本女子代表選手に選出されました。どんな苦難があっても周囲に感謝し、仲間とともに乗り越えることができたからこそ、夢を叶えることができました。
「トークの時間」最後には、「近道だけが正解じゃないよ。辛いときは立ち止まって考えることで、そばにチャンスが転がっていることに気づけるかもしれない。だからどんなことがあっても諦めないでね。」と落合さんから子どもたちにメッセージが送られました。
Kさん【将来の夢:バレーボール選手】
全日本の選手とパス交換ができてよかったです。夢を諦めないことの大切さを学びました。
これからできることを考えて、努力を続けたいです。
Mくん【将来の夢:野球選手(メジャーリーガー)】
けがをしても諦めず、プロへの道を考える強い気持ちが必要であることを感じました。
周りのみんなよりも努力を重ね、強い選手になりたいです。
Nくん【将来の夢:野球選手】
どんなすごい選手でも挫折はあるけど、それを乗り越えるためには強い気持ちが必要であることを学びました。
筋肉トレーニングをはじめ、いろんな練習をしっかりと目標を持って乗り越えたいです。
Hさん【将来の夢:水泳選手】
辛いときに家族や仲間の大切さに気付くことができることはすごいなと思いました。
ひとつひとつの練習に目標を持って取り組みたいです。