象印 ZOJIRUSHI

わが家の自慢料理

第15回 象印・わが家の自慢料理コンテスト 入賞作品
第15回「象印・わが家の自慢料理コンテスト」、料理研究家の土井善晴氏の厳正な審査の結果、「最優秀賞」(1点)をはじめ、「優秀賞」(1点)、「入賞」(5点)、「特別賞」(1点)が決定しましたのでご紹介いたします。
土井先生 総評

テーマが時短,簡単レシピでしたが、しっかりお料理される方々にとっては、手抜きや横着が時短ではないことがよく分かります。ようするに忙しい時、時間のないときに、“なにをつくるのか“ということです。そこにその人の暮らしのセンスが表れるものです。お料理というものは、最初は手間取っても慣れてくれば、半分の時間もかからなくなります。いや、最初の1/3くらいの時間、いやもっと早くでできてしまいます。料理することで腕が上がり、手先も器用になって早くなり、時間は短縮されることに気づくはずです。最初から時短しようと思えば料理は苦ですが、一生懸命しようと思えば苦は無くなります。今回の入選者は皆さん素晴らしいお料理上手ばかりでした。(拍手!)

象印賞-最優秀賞
1点
賞品:象印圧力IH炊飯ジャー 南部鉄器極め羽釜
(NP-WS10)+賞金10万円

ソッコー甘辛メンチピカタ
甘辛メンチピカタ
作者 高橋 様
コメント

“ソッコー甘辛メンチピカタ”は甘辛味のひき肉のピカタです。
共働きで娘を保育園に預けているので、毎日大慌て夕飯を作ります。
ある日、ハンバーグを作るつもりで用意していると、娘がお腹をすかしてぐずり始めたので、急遽予定変更。ハンバーグの材料ですぐできるピカタを作ることにしました。玉ねぎを輪切りにして、味付けしたひき肉を乗せ、卵液にくぐらせフライパンに投入。フライパンの空いた所に野菜を入れて一緒に焼きました。普通ピカタは塩・こしょう・粉チーズの味付けですが、うちは夫も娘も甘辛味が大好きなので、この料理も砂糖としょうゆで味付けしました。
食卓に出してみると、思いつきだったこの料理を、「うん、おいしい!ハンバーグよりこっちの方が好きかも!」と夫が言ってくれました。娘もお肉だけでなく肉汁をすった野菜もしっかり完食。
それ以来、甘辛メンチピカタは我が家の定番料理になりました。簡単に出来ておいしいので、時間がないときだけでなく献立に迷ったとき等にも登場します。ホットプレートを使ってチーズやコーン等を加えて家族で作ることもあります。
毎日大変だけれど、1 番大切な人にできるだけ手作りのものを食べてもらいたいと思い作り続けていくと、このような我が家の定番料理が生まれることもあるのですね。そしてこれからも、こんな我が家の味をたくさん作って、家族のおいしい笑顔を見たり娘に伝えていくことをやりがいと喜びにして、毎日のごはん作りを頑張っていきたいと感じています。


土井先生のコメント
お肉の詰め物のファルシーのように、肉だねと玉葱をくっつける。さらに平たくなっているのでピカタのように卵でくるんで仕上げる。肉と玉葱、卵を混ぜることがないので、食材の美味しさが、それぞれ生きている上に微妙に混ざり合いさぞ美味しいことでしょう。野菜とお肉のバランスも良くて、とても良いお料理に仕上がっています。何も手抜きしていないけど手早く、満足できる。お客様に出してもとても喜ばれることでしょう。(もし玉葱とお肉が離れやすいのなら、玉葱に軽く粉をうっておけばよいでしょう。)
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優秀賞
1点
賞品:象印圧力IH炊飯ジャー(NP-BA10)+賞金3万円

作品名:南禅寺蒸しの具だくさんあんかけ
南禅寺蒸しの具だくさんあんかけ
作者 山本 様
コメント

我が家では、大鉢や大きい器に料理を盛って、食卓に出すことが多いです。時短にもなりますし、みんなで取り分ける楽しみがあります。ときには「お兄ちゃん、取り過ぎ…」「ごめん、ごめん…」とか「これ大好物やから、たくさんとっていい?」「あかん(笑)」とか、いろんなやりとりで、食卓が賑わいます。
茶碗蒸しは、わが家の人気献立。大鉢というと、中華風茶碗蒸しもいいですが、うちで人気なのは和風の味付け。自家製の白だしの味がきいたあん、柚子の風味は食べ飽きません。お豆腐を入れる南禅寺蒸しは、かさも増えるし、栄養価も上がります。
卵液は、ふだんは卵とだしで作りますが、今回は豆乳。どちらも人気です。
この日は、月の末日。京都の食習慣で、おからの煮物があります…これは朝に炊いておいたもの。仕事で帰りが少し遅くなったので、他の献立は、できるだけ手のかからないもの…酢の物の長芋ときゅうりは、それぞれポリ袋に入れてすりこぎで叩きました(包丁を使わないだけでなく、味もしみやすいです)そして、アボカドに、納豆と自家製のわさびだれを混ぜたものを添えたものです。おからに入れたイカ。中のワタはホイルに入れてグリルで焼いて、青ネギとラー油をかけました。
みんなで取り分けていただくと、最後ちょっと余ったのが取り合いになったり、ときに遠慮の塊になったり、みんな譲り合ったり(これはあまり人気がないとき…)家族の好みもよくわかるのも、嬉しいですね。


土井先生のコメント
大鉢で蒸し上げる茶碗蒸しは、京都の名工 河井寛次郎の奥様の得意料理でした。それはたいへん美味で、大勢のお客様が舌鼓をうったと聞いています。これは、たくさんの季節の野菜のあんがかかって季節感も楽しめます。取り分ける大さじを入れた時、卵と豆腐の間を野菜あんが流れ出すイメージが浮かびます。美味しそうですね。
聞いてしまえばなんでもないことですが、豆腐や豆乳を蒸す前に少し温めておくなんて、なかなか思いつきません。これで失敗なしです。いつもたくさんのお料理が並ぶ食卓、よほどお料理上手とお見受けいたします。
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入賞
5点
賞品:象印ステンレスフードジャー(SW-GA26)+賞金1万円

作品名:愛情たっぷり薬膳スープ
愛情たっぷり薬膳スープ
作者 森田 様
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慌しい朝食によく作るメニューの一品です。米粉ダンゴは多く作って冷凍庫にストックしておきます。
富山(氷見)の天然カルシウム煮干しのだしと地元のたくさんの野菜の入った味噌スープ
中には、米粉、おから昆布で作ったつるりん、もっちり団子がたくさん入ってます。
いつもこのスープ一杯で家族全員が「まごは(わ)やさしい」お腹も心も大満足で毎日元気に家から送りだしています。このスープに愛情をこめて今日も元気に“行ってらっしゃい”


土井先生のコメント

こういった具沢山の味噌汁は、毎日いただいても飽きるなんてことはありませんね。季節が変われば食材が変化して、具の内容も味も日々新しくなります。忙しい毎日のことだけど季節の移ろいを朝のお料理から感じ取ることができます。菜の花や筍が入ってたら、子供たちも学校へ行って、「もう富山も春だよ」ってお話ができますね。(これだけいろいろの具材が入っていれば、中華味は不要じゃないでしょうか。加えない方が味わいがすっきり明快な味わいになります。)

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作品名:焼き鯖の味噌煮風
焼き鯖の味噌煮風
作者 依藤 様
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以前から、サバの味噌煮が大好きな夫。とはいえ、産後は、なかなか料理に時間をかけることができません。
そこで、サバの味噌煮をイメージした焼き物にしたところ、夫からは大好評。きんぴらやお浸しなど、空いた時間でささっと作り置きできるお惣菜をもりつけ、汁ものを用意すれば、簡単に定食風晩ご飯の完成です。白ご飯もお酒にも合うので、自宅でゆっくり楽しめます。


土井先生のコメント
焼いた鯖を味噌だれで煮るのは焼き煮ですね。昔は鮮度の落ちやすい魚はとりあえず焼いて取り置きました。焼いた魚に味噌を塗って焼いたのが魚田(魚の田楽)、煮汁で煮たのが焼き煮です。理にかなったお料理をご自身で工夫されたのですから、素晴らしいですね。案外焼いたものの方が鯖の臭みを感じないで、美味しくいただける場合もあると思います。とても良い料理です。食卓のしつらえも心地良く暮らしぶりの良さが伝わります。
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作品名:焼きねぎとさんまの卵とじDON
焼きねぎとさんまの卵とじDON
作者 浅川 様
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さんまのかば焼き缶詰は、我が家では非常食として必ず常備している缶詰です。しかし、これを器にそのままあけて食卓に出すというのは主婦であり母である私にとってはとても抵抗がありました。
そこで、このさんまの缶詰をできるだけ時間と費用をかけずに簡単に安価にしかもおいしく食べる方法は・・と考えたのがこれ!!
材料に加えるのはねぎと卵だけ、調味料なし(缶汁を利用します)時間も10分程度で出来上がり、しかも一番肝心な味は鰻玉丼をしのぐほど。今や我が家でもっともリクエストの多いDON(丼)になっています。


土井先生のコメント
さんまの缶詰を開けて、葱を焼いてさんまをのせる、水で薄めた缶汁をタレにして卵でとじる。あっという間に丼の出来上がり。作り慣れたフットワークの良さを感じます。粉山椒をふって安心して食べられます。なんの過不足もないまっすぐなテーマにふさわしいお料理です。この方は料理力が高くて潔く、いつでもしっかりご飯を食べさせてくれそうです。
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作品名:帆立鶏団子の中華炒め
帆立鶏団子の中華炒め
作者 赤嶺 様
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我が家には4歳になる娘がおります。そして私自身仕事を持つ母親。どうしても娘が一番かまって欲しい時期に相手をしてあげられないジレンマに悩まされます。きっと働くママすべての悩みなのかな。。。私の母は専業主婦でしたが、お料理が大変上手でよく一緒にお料理を作っていました。楽しかったその記憶やその味を伝えたいな、という思いから4歳になる娘に少しずつ料理を教える意味も含め、なるべく親子の時間を”料理”を通して持つことにしました。 母が得意だった帆立鶏団子スープを少しアレンジしたこのメニュー。娘とその日あったことなどのおしゃべりをしながら団子をこねて丸めて。。。と夕方やお休みの日に沢山つくっておきます。
忙しくて帰宅が17 時を回ってしまうときも、この帆立鶏団子があれば、あっという間に色々な野菜といためてワンランク上の中華料理完成!帆立の良いお出汁がでて娘も主人もごはんが進みます。
娘も自分の作ったお料理よ!とパパに自慢^^家族が幸せになる我が家の大切な一品です。


土井先生のコメント

鶏ひき肉に帆立の缶詰を混ぜ込むのは、旨味をプラスして、口当たりを良くし、肉だんごが固くならないと、一石二鳥も三鳥もありそうです。上手く出来た時嬉しかったでしょうね。身近にあるものを上手に利用して、毎日を楽しんでられる様子が伝わって参りました。

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作品名:我が家の万能肉みそ
我が家の万能肉みそ
作者 久戸瀬 様
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我が家の定番中の定番常備菜の肉みそです。この肉みそは人参が丸々一本入っています。人参が少し苦手な娘もこれならモリモリ食べられます。仕上げに加える大葉がさわやかです。三つ葉などに変えても風味に変化があり美味しいです。ご飯にのせるだけでなく、茹でたお肉や野菜・お豆腐など何にでも合います。
そして、ごま油と合わせて炒め物やマヨネーズと合わせてディップにしたり、お酢と合わせて和え物にも活用したり、チーズと合わせて餃子の皮で包んだりと、この肉みそがあれば、ほかのお料理も時短で簡単に作れます。
冷蔵庫に切らすことが無いので、これは本当に我が家の自慢料理です。


土井先生のコメント
お肉のみそ味の“そぼろ”はかかせない家庭の味ですね。そこに身近な野菜を加えました。人参をすりおろして加えたり、大葉を刻んで加えたり、様々な工夫が楽しめて、季節感さえあるのです。時々の食材の色合いがそのまま残ってきれいですね。混ぜすぎていないところにセンスの良さが光ります。作っておけばいつでもご飯が食べられるので、現実的にも何より重宝するでしょう。
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特別賞
1点
賞品:象印クッキングパン(EA-MS10)

作品名:まるでお肉。高野豆腐ときりぼしドライカレー
まるでお肉。高野豆腐ときりぼしドライカレー
作者 佐藤 様
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私のように働くママは,食事づくりにおいて,時短で簡単でしかもおいしく栄養たっぷりは永遠のテーマです。下ごしらえは朝や週末に行い,家に帰ってきてからは30 分で勝負!と考えています。
さて,30 歳を過ぎてから主人はコレステロールや脂肪を気にするようになり,お肉をあまり食べなくなり,野菜を好むようになりました。また,うちの双子の子どもたちは野菜を好き嫌いし,普通に出すとほとんど食べません。ごはんもそのままではあまり食べないのです。
そこで,主人の健康への思いと子どもたちに野菜とごはんをたっぷり食べさせたいという思いを一気に叶える料理を考えました。それは,カレーです。カレーは大人も子どもも大好きなメニューです。
しかし,普通に作ると,お肉を炒めて,野菜を煮込んで…と時間がかかります。それを,材料をフードプロセッサで細かくすることで煮込む時間を減らしました。
また,高野豆腐をすりおろして加えることによってまさにお肉の食感になるのです。切干大根といった乾物を入れることでもうまみと食感が加わります。あっという間にできて,おいしい,家族が大好きな料理になりました。子どもたち用のアレンジとして,これらの具材の調味料を変えることでビビンバやタコライスに変身させることができます。
おいしい,健康,時短とぜひ働くママに教えたいレシピです。家族の健康を誰よりも願っているママに伝えたい!


土井先生のコメント
お肉を使わずに高野豆腐や切り干し大根と伝統的な和食の食材を使ったドライカレーに仕立てる、これなら子供たちも嬉しいでしょう。お母さんの責任感がでていて素敵です。よく考えられていると思います。ただ、味つけにコンソメ、ケチャップ、ウスターソースでは、市販ソースの濃い味だけになってしまいます。味つけ調味料だけでなく、素材の持ち味を生かすカレーの自然な味つけを工夫してみて下さい。子供たちにはとても大切なことです。
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