象印 ZOJIRUSHI

わが家の自慢料理

第20回 象印 わが家の自慢料理コンテスト入賞作品

土井先生の総評

現実の暮らしをそのまま教えてくれる料理は生き生きしていると思う。この生き生き感こそが、生活であるべきなんだろう。こういったコンテストでの料理とは、アレンジや工夫することが目的と思われる傾向があると思う。
でもこの、象印自慢料理に集められる料理は、ただの工夫ではありません。家族の思い出とともにあって、作りやすく、繰り返し作り続けられる料理であります。まさに、健康で、健全で、家族の幸せの中にあるお料理に心惹かれました。

象印賞(最優秀賞)

賞品

圧力IH炊飯ジャー『炎舞炊き』NW-KA型と賞金10万円

レモンが薫る焼きサーモンちらし寿司

レモンが薫る焼きサーモンちらし寿司
作者:山口 様

土井先生のコメント

飾らないとても健康的な食卓を見せていただきました。アメリカ。サンフランシスコでの暮らしのハレの日のお料理ですね。ポタージュスープ・ローストビーフにグラタンにちらし寿司ですね。みんなにしっかり食べてもらおうという気持ちが、お料理に現れています。器も竹ザル、まな板、グラタン皿に、銘々皿は白い洋皿を合わせて、薬味入れは織部をとりあわせられて、おいしさと楽しさ、みんなを喜ばせて自らも楽しんでいるご様子。肉厚のサーモンに塩をして時間を置き、きっちり塩を利かして旨味を引き出し、焼いてから酢飯と合わせる味つくりも良いと思います。とても作り慣れていると思います。

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優秀賞

賞品

自動圧力IHなべ『煮込み自慢』EL-MB30型と賞金5万円

我が家の100年すいとん

我が家の100年すいとん
作者:浅川 様

土井先生のコメント

牛スネ肉と野菜で素直に出汁をとる。もうこれだけで美味しさを確定しています。そこにオリジナルのビールを加えてコクと苦味の個性を出しています。スープが澄んでいるのが何より魅力です。すいとん生地は、牛脂と牛乳でまろやかにして、100年前のおばあさまの作られたすいとんとは全く違う贅沢さ、美味しさですね。それを素朴に力強く作られているのが、生きる力というか生き様を見るようで、食べ物として輝いております。

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入賞
賞品

オーブントースター こんがり倶楽部(ET-GM30)とステンレス クック&フードジャー(SW-JA75)

鶏団子入りの筑前煮
鶏団子入りの筑前煮

作者:天野 様


土井先生のコメント

鶏団子のつくねと根菜の筑前煮ですが、煮方に特徴があります。鶏団子の煮汁で、次々に、一種ずつ野菜を順番に入れて、煮ていくのですね。煮汁もそれぞれの食材の旨味も全部、次の野菜のために生かします。最後には鶏団子にジリジリと煮汁を絡めて、何一つ無駄にしないというのは、お見事です。

レシピ詳細

入賞
賞品

オーブントースター こんがり倶楽部(ET-GM30)とステンレス クック&フードジャー(SW-JA75)

思い出のアイスバイン煮込み
鯖オムレツ

作者:濱中 様


土井先生のコメント

焼いた鯖の身と揚げたじゃがいもを入れた、丸い卵焼き。スパニッシュオムレツとも言えますが、丸いフライパンで丸く焼き上げたところが、間違いなくいいなと思います。健康で、素直で、力強いお料理です。

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入賞
賞品

オーブントースター こんがり倶楽部(ET-GM30)とステンレス クック&フードジャー(SW-JA75)

たらのバスク風
ほっこり♪塩鯖寿司

作者:小宮 様


土井先生のコメント

良い鯖が手に入るのでしょうね。すし飯のおむすびに、〆鯖をのせて炭火で焼きながら食べるのですね。〆鯖がおむすびから転げ落ちるのも、良いかと思います。美味しさが伝わってまいります。

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土井先生プロフィール

1957年大阪府生まれ。料理研究家/おいしいもの研究所代表
スイス・フランスでフランス料理を、大阪の「味吉兆」で日本料理を修業。和食文化を未来に繋ぐために「和食の初期化」、持続可能な家庭料理のスタイルを提案。
食の場のプロデューサー/十文字学園女子大学、甲子園大学、学習院大学 客員教授/NHK「視点・論点」「ラジオ深夜便」「きょうの料理」、テレビ朝日「おかずのクッキング」レギュラー講師30年継続、TBS系「プレバト」盛付け審査/近著『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社) 近著に素材のレシピ(テレビ朝日出版)

入賞作品バックナンバー