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いい味、旅気分
約1200年前の弘法大師の足跡をたどる四国八十八箇所巡りの一番札所である竺和山霊山寺(じくわさんりょうぜんじ)を要し、まさに四国の入り口とも言える徳島。県内に四国山地や紀伊水道をはじめとする多くの自然が残っています。中でも高知から、徳島へ流れ着く吉野川流域には源平の歴史に思いを馳せる旧跡や、手つかずの自然を思う存分堪能できる名勝が数多く点在しており、国内外を問わず多くの観光客を魅了してやみません。 吉野川
いい味:そば米雑炊
今回紹介する徳島の郷土料理は「そば米雑炊」。一時ブームになったそば飯のようにお米とそばを混ぜ合わせたものではなく「そば米」という食材を使った料理です。聞いても馴染みの薄い方が多いかもしれませんね。「そば米」とはそばの実から皮を取り除いたもので、お米でたとえるなら玄米を精米して白米にした状態ものと言えるでしょう。ただ、見た目はお米というよりも麦に近いです。
「そば米雑炊」は今でこそ徳島県下全域で食べられていますが、元々は源平の合戦に敗れた平家が身を潜めたとされる東祖谷山村が発祥。稲作には適さない地形が多く、当時の主食は粟やひえだったそうです。そのため落人達は栽培期間が短いソバを作って主食代用とし、そばで雑炊や団子などの料理を作り、在りし日の京を偲んでいたと言われています。
そば米雑炊:材料 4人分
そば米 100g
2000ml
昆布 2枚(10cm角)
干椎茸 5枚
鶏肉 400g
にんじん 1/2〜1本
れんこん 1/2〜1本
適量
しょう油 適量
ねぎ 適量

まずは下準備。ざるにそば米をとり、水でさっと洗います。続いて沸騰したお湯で5分ほどゆでましょう。ゆでたそば米はざるに揚げておきます。
野菜は人参をいちょう切り、れんこんを半月切り、椎茸をちょっと厚めの千切りにします。今回はこの切り方にしましたが、食べやすい大きさ、形に自由に切っていただいてOKです。


次にだし汁をつくります。ふきんでさっと拭いた昆布を水に30分ほど浸しておきましょう。続いてそのままの状態で弱火にかけ、干椎茸を入れ、沸騰する直前で昆布を取り出します。ここまできたらあと一息。この流れで一気にそば米雑炊を仕上げて行きましょう。


煮立っているだし汁に鶏肉、にんじん、れんこんを順にいれ、あくを丁寧にとりながら煮込みます。
具材がほどよく煮えてきたら、そこに先ほど茹でておいたそば米とさいの目に切った豆腐とを入れ、しょう油大さじ10、塩大さじ2で味を整えてそば米雑炊の完成。盛りつけにネギをたっぷり使用すると、見た目にも鮮やかになり、おいしさもグッとアップします。 今回使用した「そば米」ですが、近くのお店などで手に入りにくい場合は、通信販売などを利用すると比較的手軽に入手できますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

神戸の色鮮やかなイルミネーションを背に、明石海峡大橋から大鳴門橋へ乗り継ぎ、阿波の国「徳島」に上陸。県央部に四国山脈を擁し、海岸線は瀬戸内・大平洋に囲まれた緑豊かな県。中でも県北東部に面する鳴門海峡で見られる渦潮は、世界三大潮流の一つにも数えられるほど壮大。この渦潮を間近に感じることが出来る観潮船や大鳴門橋に設けられた渦の道は観光の定番中の定番とも言えるでしょう。また、この強い潮流にもまれて、身が引き締まった鯛は「鳴門鯛」や「桜鯛」と呼ばれる高級品。徳島の食で欠かすことの出来ない1品です。

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」。この誰しも一度は耳にしたことがあるフレーズも阿波おどりに欠かすことの出来ない「よしこの」と呼ばれる唄の一節。毎年8月になると「よしこの」のリズムに誘われ、約4万人の踊り子と約130万人の観光客が徳島の地を訪れています。開催期間中は関連する展覧会、ライブ、さらには阿波踊りを体験できるイベント等が開催され、街はまさに阿波踊り一色に染まります。
夏の間に徳島を訪れることが出来ない方でも、阿波おどり会館に行けば一年間を通して「阿波踊り」に触れることが出来ます。最後に余談ですが、この阿波踊りのルーツには諸説あり、「徳島城が落成した際、その祝賀行事として城下の人々が踊った」「1578年に十河存保という人物がが勝瑞城で能楽の源流をなす風流の踊りを開催した」「旧暦の7月に行われた盆踊りである」の3つの説が有力と言われているそうです。

岐阜県の白川郷、宮崎県の椎葉村と並び日本三大秘境の一つに数えられる祖谷。かつては人が足を踏み入れることがほとんどなく、源平の合戦に破れた平家が、ここに身を潜めたと言われています。その伝説を証明するかのように、祖谷の至る所に平家ゆかりの史跡が点在しています。中でも祖谷川にかかる「かずら橋」は代表的な存在。自生のシラクチカズラを編んで作られたかずら橋は、当時の人々にとって大切な生活路として祖谷川の数カ所にかけられていたそうです。その由来は、平家の落人が追っ手から逃れる時に切り落とせる橋として作ったという説をはじめ諸説が残っています。
祖谷から少し足を伸ばしたところに、古くから難所として知られる大歩危・小歩危があります。「大股で歩くと危ない」から大歩危、「小股で歩いても危ない」から小歩危と名付けられたとか。急流でも名を馳せる小歩危はラフティングの名所にもなっています。また、この地域では様々な妖怪伝説が残っており、漫画等で有名な「こなき爺」もこのあたりが発祥とのことです。
歴史ロマンに大自然、さらに妖怪伝説にも触れることが出来る祖谷、大歩危・小歩危。徳島を訪れた際にぜひ立ち寄ってみてください。

資料提供:(財)徳島県観光協会:http://www.tokushima-kankou.or.jp/

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