「冷えは万病のもと」という言葉もあるように、体の冷えは免疫力を低下させて、あらゆる病気を引き起こす原因に・・・。忙しい現代人の体は、食生活の乱れ、寝不足、ストレスなど、不規則な生活により、低体温化していると言われており、冷房で体が冷えやすくなる夏場も含め、一年を通してケアが必要です。疲れが取れにくい、肌荒れや肌老化が気になる、なかなか痩せないなど、病気とは直接関係ないような症状も、実は低体温が深く関係しているのをご存じですか? 体温を少しアップさせるだけで、健康や美容にさまざまな影響があるんです!
- 体温と睡眠には密接な関係があります。私たちは、体温が上がると活動が活発になり、体温が下がると眠くなります。睡眠に入る際、体温の低下が急激であるほど寝つきは良くなり、睡眠の質も高くなると言われています。つまり、体温が高くなれば、睡眠に入る際の体温差が大きくなり、寝つきや睡眠の質が改善されるわけです。
- 冷えやコリの大きな原因は、血行不良。血液やリンパの流れが悪くなると、体温を低下させるだけでなく、体内で酸素欠乏が起きたり、疲労物質や老廃物が蓄積され、コリや痛みを発生させてしまいます。また、手足の末端まで血液が届きにくくなるので、冷え症を引き起こす原因に。体温をアップさせて、血液の巡りを良くすれば、冷え症やコリ症の改善につながります。
- 血液の流れは、自律神経と深い関係があります。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、互いにバランスを取り合っています。しかし、ストレスなどでバランスが崩れて、交感神経が優位になると、体が緊張して血管の収縮を起こしてしまいます。体温をアップさせて、血流の流れを良くすれば、副交感神経が優位になり、ゆったりとした気分のリラックス状態に近づけるわけです。
- 血行不良は、肌のくすみも引き起こします。血液の巡りが悪くなると、血液中の酸素が少なくなり、血液の色は黒ずんでしまいます。この黒ずんだ血液が皮膚を通して、顔色を悪く見せてしまうのです。また、血行不良が起こると、老廃物の排出が滞り、新鮮な酸素や栄養素を皮膚に運搬できなくなって、肌のくすみを引き起こしてしまいます。明るく透明感のある肌を手に入れるには、体温アップは欠かせません。
- 健康な肌の生まれ変わりの周期は28日〜30日ですが、血行不良により新陳代謝が悪くなってしまうと、肌のターンオーバーが乱れ、古くなった角質がいつまでも肌に残ってしまいます。厚くなった角質には、皮脂や老廃物が溜まりやすく、乾燥、小ジワ、ニキビなどの肌トラブルの原因に。体温をアップさせ新陳代謝を活発にすることが、美肌への近道なのです。
- 呼吸や体温調整など、生命を維持するために必要なエネルギーを基礎代謝と言います。基礎代謝が高くなると、消費するカロリーが増えるので痩せやすい体になります。基礎代謝を上げるには、運動による筋肉の増量が効果的。運動をすることで、体温アップにもつながるので、まさに一石二鳥です。体温が上がれば、さらに基礎代謝は高くなります。