
ステンレスポット
幼い頃から変わらないブランドというのも、愛着がわく理由かもしれません。
インテリアスタイリスト竹内優介
「仕事柄、常にモノに囲まれた時間を過ごしているので、自宅には極力モノを増やしたくないんです。ほとんど自炊をしないこともあり、中途半端な家電は置きたくない」と、インテリアスタイリストの竹内優介さん。

初めての一人暮らしという自宅のダイニングキッチンはモノトーンとシルバーでまとめられ、ミニマムで機能的。モノ選びに対する妥協は一切感じられない。自身の世界観に誠実な竹内さんに、プロダクトとしてのステンレスポットの魅力を聞いてみた。

「余計な装飾がない、シンプルで堅実なデザインが気に入りました。家電を選ぶときは、プロダクトとして主張しすぎるものよりも生活空間にすっと馴染むものを選びたい。その点、このステンレスポットは部屋のどこに置いても違和感がないので驚いています。幼い頃から変わらないブランドというのも、愛着がわく理由かもしれません。ワンタッチでフタが開閉できるよう進化していて、使う人のことを考えているんだな、と信頼が増しました」

ロングセラーの道具だからこそ、変わらないところと、変えていくところがある。
すべては使う人の心地よさのため。そんな象印のものづくりへの想いがこのデザインや機能を形作っている。
Yusuke Takeuchi
<Laboratoryy>所属。学生時代は建築を学びインテリアスタイリスト黒田美津子に師事。『Casa BRUTUS』連載コーナーをはじめ雑誌や住宅展示のスタイリングを中心に活躍。
photo_Tetsuya Ito
text_Chisa Nishinoiri
edit_Akio Mitomi