
調査項目 | ●一家団らんの回数 ●一家団らんがある曜日 ●(お母さんが考える)一家団らんの理想的な回数 ●一家団らんの内容 ●一家団らんの家族の参加率 ●お母さんが子供の頃の一家団らん ●今後の一家団らん ●調査の実施概要 |
※首都圏の中学生の子供がいる主婦300人を対象に実施 1982年、1994年、2006年の三度の調査結果 |
主な調査結果 |
■ 一家団らんがある曜日
一家団らんは週末型(土日)の傾向は変わらないものの、 日曜日は89.4%(1982年)_91.9%(1994年)_81.0%、 土曜日も77.8%(1982年)_65.7%(1994年)_60.2%に減少 団らんが最も少ない曜日は金曜日から「木曜日」に 一家団らんが行なわれる日を曜日別に見ると、今回もやはり「日曜日」が最も多く81.0%、次いで「土曜日」が 60.2%となっており、一家団らんが週末に多く行なわれている傾向は変わりません。しかしながら、「日曜日」「土曜日」ともに少なくなっています。 平日では、12年前に比べると「月曜日」「水曜日」に加え、「火曜日」も割合が高くなっています。反対に、最も低い曜日は、前回、前々回の「金曜日」に代わって「木曜日」となっており、お父さんのライフスタイルも“花キン”から“花モク”に、あるいは、仕事を休前日に行なわないようにしているのかもしれません。 |
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また、家族全員揃った一家団らんが行われる回数と曜日をクロス集計してみると、団らんが「週1回」の家庭では、82.5%が「日曜日」となっており、「土曜日」(15.8%)と合わせると、週1回のみの団らんは98.2%が週末に行われています。 |
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■ (お母さんが考える)一家団らんの理想的な回数
一家団らんの理想的な回数は、前回の「週3.7回」から「週4.1回」に増え、 現実(「週2.7回」→「週2.6回」)は変わらず、“『理想』と『現実』”の差はさらに広がる 家族全員が揃った一家団らんは週に何回くらいあるのが理想か聞いたところ、今回の調査では平均で「週4.1回」となり、前々回(1982年)の「週3.6回」、前回(1994年)の「週3.7回」から増えています。 また、前々回の調査では、理想的な団らん回数が「週3.6回」に対して、実際に行なわれていた回数も「週3.5回」と、理想と現実の間にはまったく差がありませんでした。ところが、前回の調査では理想が「週3.7回」で、実際「週2.7回」との間に1回の差が、さらに今回、現実は「週2.6回」と前回とほぼ変わらないのに、理想が「週4.1回」とその差が1.5回に増え、理想と現実はますます広がっています。 |
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■ 一家団らんの内容
一家団らんの場で何をしているのかは「食事をする」がトップに 一家団らんの場で何をしているのか、頻度の高い順にフリーアンサーで3つあげてもらい、その結果を1位には3ポイント、2位には2ポイント、3位には1ポイントを与え、集計しました。 前々回(1982年)、前回(1994年)と1位だった「テレビを見る」が今回2位になり、代わって「食事をする」がトップになりました。フリーアンサーでの回答にも関わらず、今回、「食事をする」と「テレビを見る」が入れ替わった以外、ベスト5はまったく同じです。 「ゲームをする」は今回も5位に入っていますがですが、ポイントは大幅に減少しています。これは、ゲーム機がポータブルタイプの普及などにより、一家に1台から複数、または個人所有に変わり、家族揃ってみんな楽しむものから、個人で楽しむようになったことが考えられます。 |
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一家団らんでの話題は「学校での出来事」が変わらず1位 一家団らんの場で何を話しているのかについても、頻度の高い順にフリーアンサーで3つあげてもらい、その結果を1位には3ポイント、2位には2ポイント、3位には1ポイントを与え、集計しました。 前々回、前回同様、1位は「学校での出来事」。2位は「テレビ番組の話」が「子供の友達の話」に代わって浮上しています。前回、大幅にポイントが伸びた「スポーツのこと」ですが、今回は大幅にダウンしています。前回はサッカーのJリーグ発足(1993年)直後の盛り上がりがあったこと、また、昨今のプロ野球人気の低迷も影響しているようです。 今回、10位に「親の仕事」は入っていますが、教育的なことから子供に話し聞かせているのか、あるいは、お父さんが愚痴をこぼしているのか、詳しく聞いてみたいものです。 |
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■ 一家団らんの家族の参加率
一家団らんの場への参加率が一番悪いのは“会社の仕事やつきあいの忙しい”「お父さん」 一家団らんの場への参加率が悪いのは、やはり、外で仕事をされている「お父さん」との回答が最も多く、半数を超え62.2%となっています。 「お子さん」との回答も26.8%あり、その理由としては、「塾やおけいこ」が最も多く(36.3%)、次いで「学校のクラブ活動」(32.5%)、「受験勉強」(27.5%)と答えています。 |
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■ お母さんが子供の頃の一家団らん
お母さんが子供の頃の一家団らんは、“家族全員が集まり、談笑していることが多かった” お母さんの子供の頃の一家団らんについてどのようなものだったか、選択肢の中から複数回答であげてもらったところ、6割以上(62.0%)が「団らんには家族全員が集まっていた」と答えており、以下、「談笑していることが多かった」(42.3%)、「団らんは毎日あった」(36.7%)、「親からのお説教もたまにはあった」(31.3%)となっています。 '現在のお宅'と'お母さんが子供の頃'との一家団らんの違いについても、半数以上(53.2%)のお母さんが「家族全員が揃うことが少ない」をあげており、「団らんの時間が短くなった」(44.8%)、「団らんの場にテレビが入ってきた」(38.8%)、「親子が友だち同士のような団らんになった」(35.5%)と続いています。 現在の一家団らんは、家族全員が集まることが少なく、時間も短くなり、団らんの中身も、談笑や、時には親からのお説教もあった“家族の会話型”が減少していることがうかがえます。 |
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お母さんが子供の頃の一家団らんの思い出は、“父親が怖かった” お母さんが子供の頃の一家団らんの思い出を自由に書いてもらったところ、「父が怒ると怖かった。一度だけ、ちゃぶ台をひっくり返したこともあった」(30代後半)、「談笑しているときでも、常に父親に対して、一目置いていたように思う。今の子供たちのように、友達感覚で話す事はなかった」(50代前半)など、『父親が怖かった』が最も多くなっています。 次いで、「良いことも悪いことも一日のことをたくさん話していた」(40代前半)、「食事は今のようにテレビをつけることなく、いろいろなことを話しながら食事をした」(40代前半)など、『その日の家族の出来事などを楽しく会話していた』をあげており、中には「テレビをつけない団らんを過ごすという友人の話は、逆にうらやましい気がした」(40代前半)との回答もありました。 「祖父母がいたのが思い出。今の子供は年寄りとの接点がなくなっている」(50代前半)、「三世代同居で、知識が豊富になった。今の子はそんなことがない」(40代前半)、「祖母の昔ながらの料理を食べるのが楽しかった」(50代前半)など『祖父母が一緒だった』による'効用'をあげているお母さんも多く、おじいさん、おばあさんもいて、家族が大勢でとてもにぎやかだった団らんの様子がうかがえます。 その他の回答としては、 「何をしていたかよく覚えてないが、ひとつの部屋に集まり、それぞれテレビを見たり、新聞を読んだり、話をしていたり、という光景だったように思う」(40代前半)、「今考えると毎日の中の当たり前の時間だったと思う」(40代前半)がありました。 |
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■ 今後の一家団らん
一家団らんの今後は、多くのお母さんは今後も一家団らんは少なくなると予想 家今後の一家団らんがどうなるか予想してもらったところ、今回の調査では、「かなり少なくなる」(37.7%)、「やや少なくなる」(35.0%)が共に前回より微減しているものの、合わせて2.7%と多くのお母さんが今後も団らんはが少なくなるとみています。一方、「変わらない」は10ポイント増で、25.3%が回答しています。 前々回(1982年)に実施した調査では、今後一家団らんは少なくなると回答したお母さんは73.1%(「かなり少なくなる」と「やや少なくなる」の合計)で、実際、一家団らんは12年で「週3.5回」(1882年)から「週2.7回」(1994年)に減少、予想が的中しました。 前回(1994年)の予想でも79.3%(同)のお母さんが、今後も団らんは少なくなると回答しており、12年後の結果も、「週2.7回」(前回)から「週2.6回」(今回)と、わずかですが同じく減少、予想通りになっています。 |
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■ 調査の実施概要
1. 調査 首都圏の中学生の子供を持つ主婦 2. 実施時期 2006年11月2日〜12日 3. 調査方法 調査員による留置法 4. 有効回収数 300サンプル 5. 調査地域 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県 |
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※集計上の%は、小数点第2位で四捨五入 |