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鳥取県米子市は、北に日本海、南に中国一の秀峰、大山に挟まれています。 この地方では、「ののこめし」と言うより、「いただき」と呼ぶ方が一般的です。「ののこ」とは、綿入れの「布子(ぬのこ)」がなまったものと言われています。「いただき」は、大山の山の姿に似たところから名付けられたとも言われています。 一見、いなり寿司のようにも見えますが、その作り方はまったく違います。大きな三角形の油揚げに、生のお米と具を混ぜ合わせたものを詰め込み、味付けただし汁でそのまま炊き上げるというものです。 大人のこぶし大ぐらいある大きな「ののこめし」は、ボリューム満点で持ち運びも便利なことから、その昔、漁師や農家の方々の弁当として食べられていました。
薄あげは2〜3分茹でて油抜きし、半分に切り袋状に開き固く絞っておきます。米は研ぎ水に1時間漬けておきます。人参、水でもどした椎茸は千切りにします。ゴボウは、細く短めのささがきにして水にさらしておきます。しらたきは下茹でして、2cmの長さに切っておきます。鶏肉は7〜8mmのさいの目切りにしておきます。
米をザルにあげ水切りして、切っておいた、ゴボウ、人参、椎茸、鶏肉、しらたきと混ぜます。 準備できた、具材とお米の詰め物を等分にして薄あげに詰め、薄あげの口を爪楊枝で波状に留めていきます。味の浸み込みを良くする為にあげの表面全体を爪楊枝で刺しておきます。
鍋の底に昆布といりこを敷き、薄揚げに詰め込んで準備できたものを爪楊枝を上にして並べます。煮だしの調味料を混ぜ上からまわしかけます。 鍋に落としぶたをしてからさらに蓋をして強火にかけ、沸騰してきたら中火より弱めにして汁気がなくなるまで10分〜20分間ほど炊き上げます。 出来たら、お皿に盛りつけて、お召し上がりください。