知る・楽しむ / 生活に役立つ情報やまほうびんの秘密など、知って楽しめるコンテンツをご覧いただけます。
宮崎地方、特に農村部でよく食べられる即席のかけ汁です。もともとは焼いた味噌を水で溶いて、畑にあるきゅうりや青じそ等を刻んで浮かべ、麦飯にかけて食べていました。農繁期など忙しい時期に手間をかけずに食べられるように工夫されています。今では現代人の口に合うように、旬の白身魚を焼き、その身とごま、味噌をすり鉢ですり合わせ、丹念に焙って香ばしい焼き味噌に仕立て、それをだし汁で溶き、冷たくひやし、青じそ、きゅうり、手でちぎった豆腐をいれ、熱い麦飯にかけていただきます。
あじを素焼きにし、頭と骨をとり、身をほぐします。このとき、できるだけアツいうちに作業をしないと身が取れにくくなります。 あじの頭と骨と出し昆布を入れてダシを作ります。 きゅうり、ミョウガは薄い輪切りに、しその葉は千切りに、小ねぎは細かく刻んでおきます。
白ごまはよくいっておき、豆腐は軽く水切りしておきます。 すり鉢でいったごまをすり、みそを混ぜ合わせてさらによくすります。 その後すり鉢に広げて、すり鉢を逆さにしてみそとごまを直接火にあてます。 焦げ目がついたら、火からおろしてほぐしたあじの身を加えて混ぜ、先程作ったダシ汁を少量ずつ加えてのばしていきます。
ダシ汁でのばしながら、適当な大きさに手で千切った豆腐を入れます。 きゅうり、しその葉、小ねぎ、みょうがを冷や汁に入れます。 あつい麦飯を器に盛り、冷や汁をかけてできあがりです。熱さと冷たさの絶妙なバランスをお楽しみください。