昔のひとは、かまどで「お釜(羽釜)」を使ってごはんを炊いていました。
羽釜で炊いたごはんを移し、食卓に持っていくためにつかったのが「お櫃(おひつ)」です。
1950年代、自動で炊ける炊飯器が発売されました。この電気炊飯器が誕生したあとも、炊きあがったごはんはおひつに移しかえていました。
しかし、おひつのごはんはすぐに冷めてしまいます。
そこで1965年に、電気で保温する「電子ジャー」が誕生しました。
三菱電機が1967年(昭和42年)に保温機能と炊飯機能を備えた炊飯器を発売、象印も1974年に「電子ジャー炊飯器」を発売しました。
1979年から、火加減を自動的にコントロールしてくれるマイコン搭載の電子ジャー炊飯器が発売されました。
炊飯器の歴史を大きく変えたのが、1988年に登場した「IHジャー炊飯器」。IH加熱なので強い火力でごはんを炊くことができ、ごはんがマイコン炊飯ジャーよりもずっとおいしく炊けるようになりました。