5月10日(金)、東京都中野区立啓明小学校にて、
第1回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2013」が開催されました。
記念すべき第1回目の夢先生は、福西崇史さんが務め、1・2時間目(5年1組)と3・4時間目(5年2組)に「夢の教室」を行いました。
ゲームの時間では、クラスメイトが一丸となってゴールを目指すゲーム形式のプログラムを実施。運動が得意な子、苦手な子、それぞれが話し合い、 協力し合うことで、ひとつのことを成し遂げていく過程を体で体感しながら学んでいきます。
ゲームが始まる前には、夢先生をサポートしてくれたアシスタントの安永聡太郎さんから運動をするときの水分補給の大切さについてのお話がありました。
ゲーム開始直後は、まとまりがなくバラバラに動いていた子どもたちも、途中に福西さんを交え行われた作戦タイムで、それぞれが意見を出し合い、
目的を達成するために必要なことは何か、そのために自分ができることは何かを確認。
ミーティング後に再開されたゲームでは、ひとりひとりがチームのためにできることを考えながら動いたり、声を掛け合ったりといった変化が…
ゲームが終わってからは、なぜゴールすることができたのか、また、なぜできなかったのかについての話し合いが行われ、福西さんからも、 ひとつの目的のためにみんなで協力しあうことや相手を思いやること、また、フェアプレー精神の大切さなどのお話がありました。
トークの時間では、主に、夢先生がこれまでの体験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合ったりしました。
Jリーガーとして、また日本代表選手としても活躍された福西さん。しかし、小さいころの夢は、体操のオリンピック選手でした。
小学校4年生のときに、友達に誘われはじめたサッカー。体操が個人競技であるのに対し、チームでゴールを目指すサッカーの魅力に惹かれ、
夢中になり、中学生の頃にはサッカー選手を目指すようになりました。
練習に励んでいく中で、その実力は頭角を現し始めますが、県選抜に選ばれ、全国クラスの選手とも試合を重ねる中で、自分よりうまい選手がたくさんいることを実感します。
福西さんが高校生になった頃、日本のプロサッカーリーグ・Jリーグが誕生します。
中学生の頃からのサッカー選手の夢は、プロサッカー選手へと変わっていきました。
中学時代から全国レベルで活躍していた安永さんとの出会いもこの頃で、自分よりうまい選手との出会い、悔しい想いが、自分の成長につながっていきました。
何度も何度も大きな壁にぶつかり、そのたびに、あきらめることなく、努力し続けられたこと。それは、夢を叶えるという強い覚悟があったからこそです。
プロのサッカー選手になってからも、はじめは試合に出れなかったり、うまくいかなかったりとプロの壁にもぶち当たりました。
それでも、もっとうまくなりたい、試合に出たいという一心で努力を続けました。試合に出れるようになってからは、日本代表になりたい、W杯に出たいと夢も変わっていき、それに向かって日々チャレンジを続けました。
引退してからは、解説者として、また指導者として、いろいろな夢を模索中ですが、今でもそれに向かってひとつひとつ努力を重ねています。
夢は変わってもいい。
福西さん自身も、友達との出会い、安永さんとの出会いなど、たくさんの人と出会い、支え合い、切磋琢磨していく中で、新たな夢に向かってチャレンジを続けていきました。
夢を持つことは、すばらしい。でも、それ以上に、努力をすることは、もっとすばらしい。
支えてくれる仲間や友達に感謝し、日々、夢に向かって努力を続けて欲しい。
福西さんから、子どもたちに贈られたメッセージでした。
トークの時間後半では、子どもたちひとりひとりが夢シートに、自分の夢と夢を叶えるために取り組むことを記入。みんなの前で発表しました。福西さんからも、「自分の夢を友達に知ってもらい、共有し、一緒に頑張ったり、支え合ったりすることも大切。夢に向かって頑張って欲しい。」というお話がありました。
最後に、記念写真を撮影。
子どもたちの笑顔はもちろん、担任の先生も、いつもと違う子どもたちの目の輝きに、大満足の様子でした。