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応募料理にまつわるエピソード

昔から、お正月やお祭り、冠婚葬祭など人の集まりに欠かせない料理が、大皿に盛られた筑前煮でした。
その味は、祖母から母へ、母から娘へと継承されてきました。一般的には、肉や野菜を油で炒めて、すべての材料を一緒に煮ますが、我が家では、鶏団子を作り、それをだしと調味料を合わせたもので煮て、その地でそれぞれの材料をその材料に合わせて、さっと煮たり、じっくり煮詰めたりして味の濃淡をつけて作っていました。
丁寧に作られ色とりどりに盛合された筑前煮は、とてもきれいで、微妙な味の変化を飽きることなく味わうことができます。その料理を、娘たちに伝えたいと思います。今は、いかに早く美味しい料理を作ることができるか、そういうレシピが溢れています。時代の流れで仕方のないことです。でも、丁寧に料理を作ることの大切さ、その思いは、きちんと伝えたいと思います。