象印 ZOJIRUSHI

わが家の自慢料理

第20回 象印 わが家の自慢料理コンテスト入賞作品

入賞
ほっこり♪塩鯖寿司
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ほっこり♪塩鯖寿司
作者:小宮 様

材料(4人分)
作り方

応募料理にまつわるエピソード

次の世代に伝えたい我が家の自慢料理は、4代伝わる「塩鯖寿司」です。熊本県の田舎で育った私は、幼い頃から多くの場面で、「塩鯖寿司」を食べました。
村祭りの日には、近所の方々が集まり、楽しそうに塩鯖寿司作りが始まりました。弟妹とお皿を手にして、囲炉裏の側に座り、こんがりと焼けた寿司を食べたくて、じっと見つめていたことが蘇ります。俵型のおにぎりを、こんがりと焼き、酢で〆た塩鯖を焼きあげて、側で待つ私達のお皿へそっと運んでくれた母を思い出します。
その母も今年で87歳になります。口にすると、生姜とお酢の香りが広がりほっこりとして、子供心にもとっても幸せな気分になるのです。
今年の正月に「塩サバ寿司」「カッポ酒」「おせち」で新年の集いを致しました。今回は母、主人、息子、娘夫婦、大人ばかりの集いでしたが、美味しく珍しい物をいただく時の表情は幼い子そのものでした。「美味しい!美味しい!」と・・・。
来年の集いも、塩鯖寿司のリクエストがありました。何時も手間暇かけて、ほっこりとさせてくれた母も嬉しそうに語り合いました。多分、若き日に父と囲炉裏を囲んで語りあった楽しい日々を思い出していた事と思います。
塩鯖寿司は、田舎ならではの保存食です。ペンを手にして思うことは、子供が幼い頃、里帰りをしたあの時・・。当時の光景そのものが、再現されました。お陰さまで穏やかな心になりました。
次の世代に伝えたいコンテストの企画に心から感謝致します。
末筆ながら、お礼を申し上げます。ありがとうございました。