6月19日(金)、新潟県小千谷市立東小千谷小学校にて、
第4回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2015」が開催されました。
夢先生は、鶴岡剣太郎さんが務め、3・4時間目(5年1組)と
5・6時間目(5年2組)に「夢の教室」を行いました。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。新潟はこの日から梅雨入りをし、朝から雨が降ったり止んだりの天候でした。
ゲームが始まる前に、アシスタントの式田さんが水分・塩分補給の大切さを子どもたちに教えてくれました。
その後、夢先生の鶴岡さんが入場し、鶴ちゃんと呼んでくださいとの自己紹介とともに、「全力で取り組むこと」、「クラスの仲間と協力すること」、「ルールを守ること」の3つを頭において、ゲームに取り組むことを約束してくださいとのお話がありました。
ウォーミングアップのあとは、チーム戦でのゲーム。それぞれのチームから工夫を凝らしたアイデアが飛び出し、ほとんどすべてのチームがゲームをクリアできました。ラストは、クラス全員が一丸となって課題をクリアするゲームにチャレンジ。課題もクリアできたうえ、「ゲーム前の3つの約束を守れたこと」と、「クラスのみんなからよく声が出ていたこと」、「ゲームからゲームの移動が素早かったこと」を、鶴岡さんから褒めていただきました。
「夢の教室」後半55分はトークの時間。鶴岡さんのこれまでの経験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合いました。千葉県出身の鶴岡さんは10歳の頃、ビデオでスキーの映像を見て、オリンピックに出たいという夢を抱きました。そのときのときめきが忘れられず、自らの夢をかなえるために雪のない千葉県から山形県の高校へ進学しました。家事の大変さや家族と離れて生活する寂しさもありましたが、スキーができる喜びを感じ、練習に打ち込む毎日だったそうです。高校3年間では全国大会に出場できなかった鶴岡さんでしたが、自分を信じ、練習を重ね、大学進学後も競技を続けました。日々激しい練習に取り組んだ鶴岡さんは、21歳のとき、初めてスキー競技で全国大会に出場しました。この大会で活躍すれば、オリンピックに近づけるかもしれないという期待を胸に大会に挑みましたが、結果は出場300人中296位でした。成功までの距離はまだまだだと実感し、オリンピック出場は無理ではないかと思ったそうです。
初めての全国大会で満足いく結果が出せず、自信を失いかけていた鶴岡さんは、スノーボードに出合います。10歳でスキーのビデオを見たときと同じときめきを感じました。はじめは立つこともできず、1本滑り降りるのに30分も要しましたが、新たな競技に出合ったときめきや、もっとうまくなりたいという思いが勝り、毎日練習を続けました。その後大会に出場するようになり、24歳で出場した全国大会で初めて優勝します。オリンピック出場という夢が、現実の目標となった時でした。
順調に目標に近づいていた鶴岡さんでしたが、27歳のときに代表から落選し、その後は全国大会で入賞できない期間もありました。一度つかみかけた夢から遠ざかり、くじけそうになりました。そんなとき、お父さんから、一生懸命頑張る姿を見せてくれることやオリンピックに出場できるかもしれないという期待を抱かせてくれたことに対する感謝の言葉をもらったそうです。
その言葉を糧に、もう一度頑張ろうと決意をし、30歳のときに再び全国大会で優勝し、31歳でオリンピック出場の夢をかなえました。
オリンピック出場という夢をかなえることができたのは、失敗して壁にぶつかっても、決してくじけることなく挑戦を続けたから。さらに、成功の反対は失敗ではなく、挑戦をしないことだ、というお話をいただきました。
トークの時間の締めくくりとして、鶴岡さんから2つの大切な言葉をいただきました。
1つ目は、「ときめきの瞬間を逃すな」。初めてスキーのビデオを見たとき、初めてスノーボードしたときのときめきを糧に、大きな一歩を踏み出し夢をかなえた鶴岡さん。子どもたちにも、今日のこの瞬間を大切にしてほしいという思いを伝えました。
2つ目は、「転んでもつまづいても、あきらめるな」。今日のゲームの時間でも、ルールを説明した時に「無理だー」と口にする児童もいましたが、作戦を考え、クラスの仲間と協力することで成功したことを思い出し、これからの生活の中でも、あきらめない気持ちを持ってほしいという思いを伝えました。子どもたちもこの2つの言葉を、夢シートにしっかりと記入していました。
現在の鶴岡さんの夢は、コーチとして自分の指導した選手がオリンピックでメダルを獲得することだそうです。これからの人生の中でもたくさんの失敗を経験しながら、ひとつひとつ乗り越え、夢をかなえたいという熱い決意で締めくくられました。
矢尾板くん【将来の夢:人の役に立つことがしたい】
じゃんけんゲームなどたくさんのゲームをして、最後には協力してクリアができて楽しかったです。
夢を叶えるために、わからないことにもどんどんチャレンジしたいと思いました。
川上さん【将来の夢:料理人】
先生のお話を聞いて、あきらめないことの大切さがとてもよく分かりました。
一人で料理を作ることができるように、たくさん練習したいです。
川上さん【将来の夢:介護福祉士】
今までのさまざまなお話が聴けて、とてもいい経験になりました。
ゲームも成功できたので、とてもよかったです。
先生や両親の話をしっかり聴くようにしたいです。
土田くん【将来の夢:コック】
ゲームの時間、みんなで意見を出し合って作戦を考えたことが楽しかった。
トークの時間では、失敗した話もたくさん聴けたことが印象に残りました。
家でたくさん料理の練習をして、いろいろなレシピの料理に挑戦したいです。