その想いを胸に、ライスマイルプロジェクトと農業女子プロジェクトがコラボレーション。
日頃からお米づくりをしている全国各地の「農業女子」と現役大学生、象印マホービンの社員が一堂に会して
「ごはん会議」を開催、若者に向けた取り組みを企画・実現していくよ♪
若者に対する
「ごはんのアピールポイント」を
考えよう!
溝口 めぐみ
(北海道)實川 真由美
(千葉)須賀 恵美
(埼玉)後藤 弥生
(愛知)金山 桜子
福田 麻乃
水野 ゆず子
平松 紘実


まずは、各自が考えるごはんの課題やアピールポイントについて発表!
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発表者…
溝口 めぐみ北海道でお米を作っています。息子が2人いて、2週間でお米が30kgなくなります。
子どもの学校に食育の授業をしに行ったり、農業体験を受け入れたりしていたが、みんなごはんが嫌い、おいしくないと言う。しかし、農業体験で食べるごはんはおいしい、全然違うと言っていた。
彼らは普段、おいしいごはんを食べたことがないのだろう。安いけどおいしくないお米を買って食べているのではないか。
おいしいごはんを食べて、おいしさを知ってもらうことが一番大事なのではないか。
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発表者…
實川 真由美千葉県でお米と野菜と梨を栽培しています(お米はリゾット専用米などの用途米に特化)。
ダイエットが理由でごはんを食べないという意見が多い。主食を抜くダイエットが流行っている。
ごはんで糖をとることによって、お菓子などの甘いもので糖をとらなくてもいいように脳が反応するため、ごはんで糖をとったほうが体にいいという話もある。そういうところからアピールしてはどうか。
コンバインや田植え機など、現代の機械化した農業の姿を見せることで、かっこよさを発信したらお米への見方も変わるのではないか。
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発表者…
須賀 恵美埼玉県で農業をしつつ、野菜を使った料理教室も開いています。
20代は、独身や一人暮らしが多く、自分1人のためにごはんを炊くのが面倒という人が多いのではないか。また、料理教室をしていると、20代前後はそもそも料理をあまりしない人が多い。
実際には、そんなに面倒ではない。毎食炊かなくても、夜に2〜3合まとめて炊いて、晩ごはん、朝ごはん、昼のお弁当にすれば便利だし、油を使わないのでお釜を洗うのも簡単。
ごはんはパンに比べて経済的だし、米と水だけで炊くので無添加で、脂肪分も少ない。
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発表者…
後藤 弥生愛知県でお米を作っています。子どもが3人います。
おいしく炊けないからごはんを食べないのではないか。
古くなった炊飯ジャーを無理やり使い続けることで、イマイチなごはんに慣れてしまう。
炊飯ジャーをレンタルし、必要に応じてメンテナンスしたり、新しい機種に交換ができて、さらに定期的にお米が自宅に届く「レンタル炊飯ジャー」サービスがあったら便利なのではないか。
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発表者…
金山 桜子学校の栄養士になるため勉強中です。授業外でも、お弁当レシピの企画や、地域の小学生への食育の授業などに携わっています。
一人暮らしをしている友達の中には炊飯ジャーが家にない人もいる。
特に若い女性は、糖質制限やダイエットへの意識が原因でお米を消費しないのではないか。しかし、極端な糖質制限は体にもよくないし、バランスよく食べるのが一番いい。
お米は、ビタミンやミネラルがあり、パンに比べて低脂質で塩分も入っていないという栄養的な利点もある。そういったことを、手軽さや写真映え、話題になるものと組み合わせていけば、お米の消費につながるのではないか。
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発表者…
福田 麻乃管理栄養士になるコースで勉強し、将来は栄養教諭を目指しています。
白米の味が苦手で、炊き込みごはんやふりかけなどで味をつけたものでないと食べられないという子どもも多い。
人によっておいしいと感じるものは違う。自分にあったごはんや炊き方を手軽に知ることができればいいと思う。
1人のときにごはんを炊くところからやるのは確かに面倒で、冷やごはんがなければ、パスタやパンでいいかなと思ってしまう。手軽にごはんが食べられる方法があるといいのだが…。
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発表者…
水野 ゆず子大学時代、炊飯ジャーのタイマーが目覚まし代わりだったくらいごはんが好きで、象印に入社しました。子どもが2人います。
ごはんを炊くことや、ごはんを使って何かを発信することがかっこいい、かわいい、というのがきっかけになるのではないか。
今の若い世代は、いかに写真映えするかということをすごく考えている。
ごはんの情報、特に、手軽に作れる「おにぎり」を、季節感と写真映えを意識しながら、Instagramで発信してはどうか。「おにぎらず」「スティックおにぎり」の次は「キャラおにぎり」が流行りそう。「日本全国のご当地おにぎり」なども良い。
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みんなの意見から、
「ごはんのアピールポイント」を
以下の4つに!


ごはんのアピールポイントだけでなく、具体的なアイデアも提案されて
みんなで盛りあがったよ!
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通販で食べ比べセット
アピールポイント…手軽さおいしさ
- 福田
- 最近、私の家では、お米を通販で買うことが多いです。
- 平松
- 家の玄関まで届きますもんね。
- 金山
- うちも生協をとっているので、自宅に定期的に届きますね。
- 須賀
- そうだ、後藤さんが出したレンタル炊飯ジャーのアイデアと、通販を組み合わせてみたらどうでしょう。いろんな種類のお米が載っていて選べたり、農家さんへの取材記事を載せたり、そういう冊子が毎号違った内容で届いて読めるようにして。そうしたら、あぁこのお米はこんな思いでこんな風に作られているんだっていうことがわかるし、よりおいしく感じながら食べられる。しかも、買いに行かなくていいから手軽です。
- 金山
- いろんな種類を食べ比べとかできたら楽しそうですよね。
- 溝口
- 食べ比べって意外とないんだよね。ネットで調べればいろんな品種が買えるけど、どんとまとめて買わないといけない。
- 水野
- 5kg買ったらそれがなくならないと、次の5kgにチャレンジできない。
- 溝口
- 例えば2合ずつ5種類とかあったら面白そう。
- 須賀
- 食べ比べようと思うと、やっぱりよく噛んで食べたりして、味を知ろうとするから、余計においしさを感じられそう。
- 溝口
- 比べたら味がそれぞれ違うって気づくし、「私ってこんなのが好みだったんだ」っていうのがわかるかもしれない。
- 金山
- グラフとか表にして、粒が大きい小さい、粘りがある、甘みがある、みたいな特徴が一目でわかるようになったら選ぶ基準になりそうです。
- 實川
- 種類がいろいろありすぎるからね。
- 溝口
- 一応それぞれ違いもあるんだけど、買う人にはさっぱりわからないよね。
- 實川
- わからないから、とりあえずメジャーなコシヒカリを買っている人が多いんじゃないかな。
- 後藤
- 安心だもんね。なかなか冒険できない。
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ごはんサミット
アピールポイント…おいしさ栄養面
- 福田
- ごはんサミットみたいなイベントで、いろんな品種を炊いて食べ比べて、自分の好きなお米を見つけられたら、ちょっと興味を持ってもらえそうです。
- 水野
- 白米だけだとなかなか。
- 溝口
- おいしい海苔とか、おいしいイクラとか、ご当地のごはんのお供を出すおかず部門にも出てもらおう。
- 實川
- サミットで、お米の大事さとか、栄養とか、そういうのを発信しながらいろんな品種を食べ比べて、っていうのができたらいいなって思います。
- 後藤
- サミットだと、そこに来た人しかおいしさがわからないのがちょっと悲しいな。
- 溝口
- そうだよね。やっぱカタログかな。
- 後藤
- 全国でサミットやれたらいいんだけどね。
- 水野
- カタログとか、あとは来てくれた人たちにInstagramで発信してもらうとか。
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風景を伝える
アピールポイント…見た目
- 水野
- お祝いとか、お祝い返しにもお米、いいですよね。出産祝いの内祝いに、生まれたときの体重のお米を贈るとか、3合ずつのお米がセットになったものとか、人気あるみたいです。お米って縁起がいいですし。
- 後藤
- そういうのはなんせパッケージにお金がかかるんですよね。
- 溝口
- 農家の悩みはそこだよね。パッケージで経費かかるけど、価格に反映すると高いって言われちゃう。でもやっぱり見た目で手に取ってもらわなきゃいけない。
- 須賀
- 時間もかかりますよね。デザイン考えて、業者を選んで。
- 後藤
- デザイン料がまた高い。あとロット数が大きい。でも、いろんな農家が集まって企画したらいいんじゃない?
- 溝口
- それおもしろいよね。あちこちのを5種類とか箱に詰めて。
- 後藤
- 置いておいてもかわいいデザインならなおいいよね。
- 溝口
- 私、前に茨城の農家さんが作っているお菓子のパッケージに感動したんだ。捨てるに捨てられないくらいかっこいいパッケージで、そこに風景がのっているのね。そういうのって味以外に残るものがあるし、その場所の景色が伝わるのがいいなぁって。
- 後藤
- 背景が浮かんだら、残さず食べようとか思ってくれそうですよね。
- 水野
- そういうのをウェブで動画にしたらどうですか。ウェブってある意味無制限に発信できますし、お金も、パッケージを作るよりずっと安くできます。お米を作っている風景とか、作っている人の声とか、それがおにぎりになって、最後においしそうに食べる人がいて。
- 溝口
- みんなで1年間動画撮って集めたらできそう。今ってスマホがあるから手軽に撮れるし。
- 實川
- それを炊飯ジャー売り場で流してもらいましょう。
- 一同
- それだ!!
第2回ごはん会議に向けて
第1回ごはん会議で議論をしたさまざまな点をヒントに、
若者にごはんを好きになってもらう
具体的なアイデアを考えるよ。
こうご期待!
社会での女性農業者の存在感を高め、職業としての農業を選択する若手女性の増加を図るために、農林水産省が2013年にスタートしたプロジェクト。農業内外の多様な企業・団体と連携し、様々な切り口から情報を発信。