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夏の消費電力を抑えるには?節電方法とおすすめ省エネ生活習慣

2024.05.17

夏は1年の中でも特に電気をたくさん使う季節です。「今年はもう少し電気代を抑えたい……」という方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、主な家電製品の節電方法をご紹介します。

夏の電力消費の割合と電気代の計算方法

夏に電気を多く使う家電製品は?

夏場の19時頃に電力を最も多く消費するのは、「1位エアコン・2位冷蔵庫・3位照明」で、電力消費量全体の約6割を占めています。効果的な節電のためには、電力消費のピークがくる夕方から夜にかけて、これらの家電製品の使用量を抑える工夫が必要です。

 

出典:資源エネルギー庁「夏季の省エネ・節電メニュー ご家庭の皆様 東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州エリア版」

節電するなら覚えておきたい!電気代の計算方法

節電のために覚えておくと便利なのが、電気代の計算方法です。以下のステップで簡単に計算することができます。

  1. 「消費電力(W)× 時間(h)」で使用時間あたりの電力量(Wh)を計算。例えば、消費電力1000Wと記載されている電球を1日に30分使用する場合、電力量は1000W × 0.5h = 500Whとなります。
  2. 次にこの電力量をkWhに変換します。1kWhは1000Whに相当するので、500Whは0.5kWhになります。
  3. 0.5kWhに1kWhあたりの料金単価をあてはめて電気代を計算します。1kWhあたりの料金単価を31円(※)とすると、0.5kWhの電気代は0.5kWh × 31円 = 15.5円。1000 Wの電球を30分使用すると15.5円の電気代がかかることがわかります。

 

(※)全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年に公表した「新電力料金目安単価」の1kWhあたりの平均単価を目安としています。なお、料金単価は電力会社やプランによって異なります。

 

この方法で計算することで、「どのくらいの時間使用すると、どのくらいの電気代がかかるのか」をざっくりと知ることができます。目標とする電気代を計算するときなどに利用できるので、興味がある方はぜひ試してみてください。

【家電製品別】夏におすすめの節電方法

エアコン

室外機の周りに物を置かない

室外機の吹出口の周りに物を置くと、冷房の効果が弱まってしまいます。エアコンの消費電力を増やす原因になるので、室外機の周りには物を置かず、できるだけ風通しが良い環境にしましょう。また、室外機が温まるのも冷房効果を弱め、消費電力を増やす原因になります。植木やすだれで日陰を作り、室外機に直射日光が当たらないようにするとよいでしょう。

フィルター掃除は頻繁に

ほこりなどでエアコンのフィルターが目詰まりすることも冷房効果を弱め、消費電力を増やす原因となります。フィルターをこまめにチェックし、2週間に1度程度、お手入れするのがおすすめです。

カーテンで熱の侵入を防ぐ

カーテンには、「窓から入る日差しや熱気を抑える」「室内の冷気が外に逃げるのを防ぐ」などの効果があります。エアコンの使用時間を抑えるためにも、カーテンを有効活用しましょう。特に厚手のカーテン・遮光カーテンが効果的です。

冷蔵庫

開閉する回数を減らす

冷蔵庫を開けるたびに、冷気が外に逃げてしまい、庫内の温度が上がってしまいます。庫内温度が上がると冷却運転の回数が増え、消費電力を増やす原因となります。節電のためにも、開閉する回数はできるだけ減らしましょう。また、庫内の設定温度を下げ過ぎないようにすることも大切です。

庫内に食材を入れすぎない

庫内に食材を入れすぎることも、冷気の流れを悪くし、庫内の温度が上がりやすくなる原因となりますので、食材の詰め込みすぎには十分に注意しましょう。ただし、冷凍庫の場合は庫内にある程度の食材を入れた方が節電につながります。

熱いものは冷ましてから入れる

冷蔵庫に熱いものを入れると、庫内の温度が上昇して冷却運転の回数が増えてしまいます。温かい食材はできるだけ常温になるまで冷ましてから、冷蔵庫に入れるようにしましょう。

冷蔵庫を壁からやや離す

冷蔵庫と壁が近いと、放熱効果が弱まり、庫内の温度が下がりにくくなります。放熱の効率化のために、壁と冷蔵庫の間には一定のスペースを取りましょう。スペースの目安は、側面0.5~2cm、上部5~30cm以上が一般的です。詳しくは、お使いの冷蔵庫の取扱説明書などを確認しましょう。

照明

こまめに掃除をする

照明のランプやかさが汚れていると、明るさが低下してしまいます。キッチンやリビングなど、汚れがつきやすい場所の照明はこまめに掃除しましょう。その上で光量を少し下げ、消費電力を抑えてみてください。

こまめに消して、点灯時間も短めに

リビング・キッチン・寝室・トイレ・洗面所・玄関など、照明は家のさまざまな場所にあります。使っていない部屋の照明は必ず消すようにしましょう。また、昼間はできるだけ照明を使わないようにして、点灯時間を短くしましょう。

LED電球に交換する

白熱電球からLED電球に変更することで、消費電力を大幅に抑えることができます。例えば、54Wの白熱電球を9WのLED電球に交換すると、年間2,000時間使用した場合、90.00kWhもの省エネに。電気代にすると、約2,790円の節約につながります。

 

出典:資源エネルギー庁「照明 無理のない省エネ節約」

最新家電の省エネ効果とおすすめの省エネ生活習慣

コンセントからプラグを抜くのは効果あり?最近の省エネ家電ならさらにお得?

「コンセプトからプラグを抜くと、待機電力の節約につながる」と聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、最新家電の多くは待機電力をほとんど使用しておらず、コンセントを抜く効果は薄いと言えるでしょう。また、家電製品の省エネ性能は年々向上しています。買い替えが大きな節電につながる可能性があるので、「同じエアコンや冷蔵庫を10年以上使用している」といった方は、最新モデルへの買い替えを検討してみてもよいでしょう。

この夏試したい省エネ生活習慣

扇風機を併用して空気を循環させる

冷房は、エアコンと扇風機を併用するのがおすすめです。エアコンから出た冷気を扇風機に乗せることで、室内の隅々まで、効率的に冷気を届けることができます。また、室内の温度が上がりづらくなるため、エアコンの冷却運転の回数を減らすことにもつながります。

ガスの利用を控えてレンジを利用する

ガスコンロよりも火を使わない電子レンジで調理をした方が、光熱費を安く抑えられるケースがあります。特に暑い季節は、室内の温度上昇を抑えるためにも、野菜の下ごしらえなど、場面に応じて電子レンジを使ってみるとよいでしょう。

 

出典:経済産業省「家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約」

飲み物はポットや水筒などに入れて冷蔵庫の開閉を減らす

冷蔵庫の開閉を減らすのに効果的なのが、ポットや水筒を使うこと。最近のポットや水筒は保温・保冷力に優れていて、タイプによっては6時間以上も飲みごろの冷たさをキープできるものもあります。水筒をお持ちではないという方は、節電のためにもぜひ購入を検討してみてください。

電気を使わず飲みごろ温度を長くキープする!象印がおすすめする「まほうびん」製品3選!

ステンレスポット SH-HC10・15・19

・レバー式なのでハンドルを持って注ぎやすいタイプ
・「ステンレス真空2重まほうびん」だから、高い保温・保冷力で飲み物の温度を長時間キープ
・広口なので飲み物を注ぎやすく、大きな氷も入ります

 

商品情報はこちら

ガラスマホービン AB-RY22

・軽く押すだけでらくに給湯可能
・真空断熱構造のガラスマホービンなので、夏はひんやり、冬はあったかキープで、一年中使えて、しかも省エネ
・ガラスマホービンは、飲み物のにおい移りを抑えるので、冷たい水、お湯だけでなく、コーヒーや紅茶、お茶にも使えます

 

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ご自宅でも大容量マグが活躍!ステンレスマグ SM-VB60・72・95

(※画像は0.6mLタイプです)

 

・サッと飲みたい時に使いやすいワンタッチオープンタイプ
・すべてのパッキンが一体化している「シームレスせん」でお手入れ簡単
・本体の内側は「ラクリアコート⁺(プラス)」※という内面フッ素コートでコーティングされているからサビに強く、塩分をブロックするからスポーツドリンクもOK
・汚れやにおいがつきにくいのもポイント

 

従来の「内面フッ素コート」は「ラクリアコート」に機能名称を変更しました。スポーツドリンクOKの「ラクリアコート+(プラス)」の防サビ性能は従来の「内面フッ素コート(2倍)」と同等です。ラクリアコートに使用しているフッ素樹脂塗膜は、食品衛生法の規格・基準に適合する材料を選定して使用しており、食品衛生法による試験※に合格しています。(※食品衛生法・食品添加物等の規格基準 昭和34年厚生省告示第370号個別規格に規定された以外の合成樹脂製の器具又は容器包装昭和57年厚生省告示第20号に適合)

 

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まとめ

電気代が高くなりやすい夏場。少しでも電気代を抑えるには、消費電力が多いエアコン・冷蔵庫・照明をメインに節約方法を考えることが大切です。「今年はもう少し電気代を抑えたい……」と考えている方は、ぜひ今回ご紹介した節約方法を試してみてください。

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この記事を書いた人

ZOJIRUSHI編集部

「暮らしをつくる」を企業理念として、お客様に快適で便利な家庭用品を提供しているZOJIRUSHI編集部

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