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一升餅のやり方は?行事の意味や準備についても解説!

2025.10.02

子どもの成長を祝う伝統的な行事にはさまざまな種類があります。一升餅は、赤ちゃんの1歳を祝う行事で、日本全国で行われています。この記事では、一升餅の由来や方法のほか、具体的なやり方をご紹介します。

一升餅とは?由来と意味を解説

一升餅とは

一升餅(いっしょうもち)とは、赤ちゃんの1歳の誕生日に行われる日本の伝統的な行事です。

「一升」と「一生」をかけて、「一生食べ物に困らないように」「一生健やかに成長できるように」という願いが込められています。丸いおもちを背負わせたり踏ませたりすることで、健やかな未来を祈る風習として全国で行われています。

起源・由来

日本は古くから稲作文化が根づいており、お米から作られるおもちは神様に供える神聖な食べ物として扱われてきました。そのため、お祝いごとや祭礼など「ハレの日」に欠かせない存在となっています。

 

一升餅には、「一生食べ物に困らないように」「健康で力持ちになるように」「のびのびと成長できるように」といった願いが込められています。おもちの丸い形には「円満な人生を送れるように」という意味も重ねられています。

地域差とバリエーション

一升餅のバリエーションには地域ごとに特色があり、紅白のセットにしたもの、子どもの名前を入れたもの、小分けにしたものなどさまざまです。

 

また、呼び名も多彩で、「一歳餅」「誕生餅」「力餅」「背負い餅」「立ち餅」「転ばせ餅」「踏み餅」などと地域によって呼び方が異なります。

 

出典:農林水産省「和食」

一升餅のやり方は?

準備するものは?

一升餅の行事に必要なものはシンプルです。まず欠かせないのは一升のおもち。もち米約10合分(約1.8kg)を使って作られ、丸い形が一般的です。そのほか、おもちを背負うのに必要な、風呂敷やリュックを準備しましょう。

 

地域によっては勉強やスポーツ、芸術などに関連する道具やイラストの描かれたカードを子どもの前に並べて、どれを手に取るかによって才能や将来の職業を占う「選び取り」という行事を行うところもあります。

 

【一升餅で準備するもの】

・もち米約10合分の丸いおもち

・風呂敷やリュック

・「選び取り」を行うためのカード(地域による)

一升餅のやり方

まずは一升餅を風呂敷やリュックに入れます。

 

風呂敷なら赤ちゃんの肩から脇下へ斜めがけにするように結び、リュックなら背中に背負わせるだけでOKです。

 

選び取りを行う場合は、この後にカードを並べて、赤ちゃんがどれを選ぶかを見守ります。

一升餅は「かつげてもかつげなくても」大成功

一升餅は約2kgあり、1歳の赤ちゃんにとってはかなりの重量です。そのため、転んだり座り込んだりしても、それぞれに縁起の良い意味が込められています。

 

  • 背負ったまま立って歩いた → 「自立心が強く、出世する」
  • 転んだ → 「厄落としができて健やかに育つ」
  • 立てなかった → 「家を継いでくれる」

 

このように、どんな結果になっても「子どもの健やかな成長」を喜ぶことができるのが一升餅の魅力です。

一升餅のおもちの準備は?

おもちを購入する

一升餅は、和菓子屋や米屋での注文が一般的ですが、最近ではスーパーや百貨店でも購入でき、風呂敷やリュックとセットになった商品も販売されています。

 

おもちのデザインやサイズのバリエーションが豊富で、希望に合ったものを簡単に選べるネット注文も便利です。親族や友人に配りやすいよう、個包装されたタイプを選ぶのもおすすめ。

 

近年はおもちの代替品として、一升分のお米を包む「一升米」や、「一升パン」といったバリエーションもあるので、「おもちの処理が大変……」という方は、お米やパンを活用してもよいでしょう。

自宅でおもちを作る

もちつき機を用意して自宅でおもちを作る方法もあります。

おもちを自作するメリットは、「好みの厚さや形に仕上げる」「デコレーションや色付けをする」など、一升餅を好みのスタイルで作れる点です。

 

食べやすいように、おもちをちぎって丸める「丸もち」にしたり、後で好みのサイズに切り分けられる「のしもち」にしたり、食べる状況に合わせておもちを作ることができます。

 

最近では、初心者でも簡単なもちつき機が登場しているほか、パンやパスタ、うどんの生地作りも可能な汎用性の高いモデルもあります。おもちの準備にお悩みの方は、「もちつき機で自作」という選択肢も検討してみてください。

家庭で一升のおもちがつける!象印のもちつき機「力もち」BS-ED10

水に浸したもち米をうすに入れて、キーを押すだけで「蒸す」から「つく」まで全自動で行えるもちつき機です。赤飯などを蒸す、パン生地、ピザ生地、うどん生地をこねるといった作業もキーを押すだけで簡単にできます。また、自家製みそを作るための「みそ羽根」もついているので、1年中お使いいただけます。

 

  • 1台4役!蒸す・つく・こねる・つぶす「マイコン全自動」
  • 赤飯を蒸したり、パン生地、ピザ生地、うどん生地のこね作業がキーを押すだけで簡単にできます。
  • 簡単!無添加みそ作り。きめ細かくすりつぶす 「みそ羽根つき」
  • おもちの取り出しが簡単な「とっ手つきうす」

 

商品情報はこちら

まとめ

一升餅は子どもの成長を祝う日本の伝統的な行事です。「おもちを準備して背負わせる」というシンプルな行事なので、ぜひ行ってみてください。おもちの準備は、「小売店やネットで購入する」「もちつき機を準備して自作する」などの方法があります。家族の意向や好みに合わせておもちを準備しましょう。

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この記事を書いた人

ZOJIRUSHI編集部

「暮らしをつくる」を企業理念として、お客様に快適で便利な家庭用品を提供しているZOJIRUSHI編集部

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