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電子レンジのあたためムラはなぜ起こる?上手くあたたまらないときの原因と対策

2025.10.02

電子レンジを使っていて、あたためムラに困った経験はありませんか?食材がうまくあたたまらないときは、いくつかのポイントに注意する必要があります。この記事では、あたためムラが発生する原因や上手にあたためるためのポイントについてご紹介します。

電子レンジのあたためムラが起こる理由は?

電子レンジの加熱の原理

電子レンジには「マグネトロン」と呼ばれる部品があり、これがマイクロ波(電磁波)を発生させます。このマイクロ波は食材に含まれる水分子を振動させる性質を持っています。マイクロ波は、水分子と水分子を1秒間に24億5千回振動させることができ、このときに水分子同士が互いにぶつかったりすることで発生する摩擦熱で食材があたたまります。

【電子レンジの庫内タイプは?】

・フラットテーブル

マイクロ波を庫内に放出するアンテナが回転することで効率よく拡散させるので、ムラを抑えて食材をあたためることができる。庫内は凹凸がなくフラットな形状なので、お手入れもしやすい。

 

・ターンテーブル

食材をのせたテーブルを回転させることで加熱ムラを抑える。コンパクトかつ、オーブン機能がついていない単機能レンジに採用されているケースが多い。

あたためムラが起こる理由

・中央からズレた場所に食材を置いている

フラットテーブルの場合、マイクロ波は庫内の底中央から発生しています。そのため、中央から外れて食材を置くとマイクロ波のあたり方が偏り、加熱ムラが起こりやすくなります。

 

なお、ターンテーブルの場合はマイクロ波が庫内側面に放出されるため、ターンテーブルの中央ではなく外側寄りに置くことが大切です。

 

・食材によって加熱のしやすさが異なる

食材の分量・厚みや食材の種類よって、加熱のしやすさが異なるのもあたためムラが発生する原因のひとつです。

 

例えば、表面に霜(氷)が付いた食材は、霜以外の部分から加熱されるので、熱が入りすぎて加熱しすぎになります。

 

また、水分量が少なく繊維質が多い食材は、肉や魚に比べて加熱ムラが起こりやすいため、複数の食材を一緒に加熱するお弁当は均一に熱が伝わりにくくなります。

 

・食材に厚みがある

食材に厚みがあると、マイクロ波が内部まで届きにくくなります。表面は十分に加熱されても、中心部は冷たいまま残ってしまうことがあり、これもムラが発生する大きな原因のひとつです。

電子レンジのあたためムラを抑える方法は?

庫内の中央に食材を置く

フラットテーブルの場合、電子レンジのマイクロ波は庫内の中央から発生するため、食材はできるだけ庫内中央に置くことで効率よく加熱されます。メーカーごとに、置く場所の目安を分かりやすくするため、丸い印が記載されている場合もあります。

 

複数品を同時にあたためる場合も、メーカーが推奨しているかも確認し、置き方はしっかり確認しましょう。

食材の分量を工夫する

ひとつの器に食材が多種で分量が多い調理物(例えば、500gを超える分量のカレーなど)を入れて加熱すると、あたたまり方に差が出やすくなります。

 

異なる食材が多く入った調理物を加熱する場合は、量を調整して数回に分けてあたためるなど工夫しましょう。

食材の厚みをできるだけ均一にする

食材は表面から熱が伝わるため、ごはんなどの盛り方を山盛りにすると上部ばかりがあたたまり、下部が冷たいまま残ることがあります。

 

特に解凍時は、薄い部分は十分に加熱されるものの、厚い部分は溶け残ることが多くなります。食材を冷凍保存する際は、大きな塊にせず平らに伸ばし、厚みを抑えると良いでしょう。また、表面に霜がついている場合は、加熱前に取り除くと仕上がりが均一になりやすいです。

食器は食材の分量に見合ったサイズにする

大きすぎたり、小さすぎたり、厚みがあり重すぎる食器はセンサーが正確に重量を検知できなくなってしまうため、あたためムラが発生しやすくなります。

 

カレーやシチューは深めの耐熱容器に入れてラップをかけて温め、加熱後にしっかり混ぜるのが効果的です。おかずや汁物は、広口で浅めの耐熱容器を使うことで、熱が全体に行き渡りやすくなります。

電子レンジ選びは「センサー」の種類も重要!

センサーの役割は?

電子レンジのセンサーには、食品の種類や量、状態に合わせて最適な加熱時間をコントロールし、加熱ムラを抑え、おいしく仕上げるため様々なセンサーがあります。目的に合ったセンサーがついているか確認してみましょう。

電子レンジのセンサーの種類

・温度センサー(蒸気センサー兼用)

庫内の温度を検知し、設定した温度を保ちます。電子レンジには必ず搭載されたセンサーですが、食材の温度は検知できません。

 

・重量センサー

主にターンテーブルの電子レンジに搭載されたセンサーです。テーブルに置いた総重量や加熱前後の食材の重量差を測って、加熱時間や出力をコントロールします。加熱前後の重量差は、食材を温めた際に水分の蒸発による重さの変化から検知します。

 

・赤外線センサー

食材の表面から出る赤外線(食材の温度)の量を検知するセンサーです。食材ごとに変化する赤外線量の放射を正しく検知し、「あたためすぎ」「まだ冷たい」ということを抑えます。温度(蒸気)センサーや重量センサーと比べて、誤差の少ない高精度なセンサーです。

 

中でも、食材の温度を正確に検知できる赤外線センサーを搭載したタイプは、食材に合わせて加熱時間をより正確にコントロールするので、あたためムラを抑えて、おいしく仕上げられます。

あたためムラの不満を解消!象印のスチームオーブンレンジ「EVERINO」ES-LA30

 

  • 業界初※1のツインエンジン構造!
  • 庫内の底と奥の2方向からの加熱で、あたためムラを抑えます。

 

※1 日本電機工業会加盟メーカーの国内家庭用オーブンレンジとして。2つのマグネトロンを搭載し、製品奥面と底面からマイクロ波を個別に制御し出力できる構造。

2025年7月31日発表による当社調べ

 

最大4品を同時にあたためられる※2 「2段あたため」

レンジ加熱で使える角皿(金属製※3)で庫内を上下に分けることで、上段・下段それぞれ同一の食材を1~2品あたためることができ、2人分のごはんとおかずも同時に手早くあたためられます。

冷蔵と常温、常温と冷凍の組み合わせでもOKです。※4

1品のあたためも時短に「すごはやWレンジ」

レンジ加熱を設定した後、「レンジ/ Wレンジ」キーを押すと、加熱時間を自動で短縮※5

底と奥、2方向からの加熱によりムラを抑えたあたためができるので、市販の冷凍食品やお弁当も時短であたためられます。

手早くおいしく調理「Wレンジ」

奥と底の2つのレンジ加熱により、加熱ムラを抑えながら、煮物や煮込み料理もしっかりと味をしみ込ませて時短でおいしく仕上がります。

 

※2 食品の種類や分量、常温・冷蔵・冷凍の組み合わせによってうまくあたたまらないことがあります。設定方法など、詳しくは取扱説明書をご覧ください。

 

※3 アルミホイルや金網など、その他の金属はレンジで使用できません。詳しくは取扱説明書をご覧ください。

 

※4 冷凍を選択した場合は上段・下段それぞれ1品しかあたためられません。

 

※5 600Wまたは500Wであたためた場合に選択できます。30秒~10分以内にあたためた場合、600Wなら約20%、500Wなら約30%加熱時間を短縮します。

 

商品情報はこちら

まとめ

電子レンジのあたためムラは、食材の種類や分量、厚み、食材を置く位置などによって発生します。

 

あたためムラにお悩みの方は、「電子レンジのタイプに合わせて食材を置く位置を調整する」「異なる食材を一度に加熱しない」「食材の分量に見合った食器を使用する」などの方法をぜひ試してみてください。

 

また、赤外線センサーを搭載したタイプなら、食材の温度を正確に検知できるため、あたためで失敗しにくくなります。

 

他にも、メーカー各社独自の機能であたためムラを抑えるような工夫をほどこした製品も発売されているので、電子レンジの買い替えを検討している方は、センサーの種類や機能をぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

ZOJIRUSHI編集部

「暮らしをつくる」を企業理念として、お客様に快適で便利な家庭用品を提供しているZOJIRUSHI編集部

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