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適度なうるおいが続く!加湿器の置き場所と使い方のポイント

2025.11.26

加湿器は置き場所によって効果に差が生まれることをご存じでしょうか?効率的に室内を加湿するには、加湿器の置き場所に注意する必要があります。今回は、効率的に室内を加湿する加湿器の置き場所についてご紹介します。

加湿器とは?種類と特徴を解説

まずは加湿器の種類とそれぞれの特徴についてご紹介します。

スチーム式加湿器

スチーム式加湿器は、ヒーターで水を加熱して蒸発させ、水蒸気を発生させる仕組みの加湿器です。加湿能力が高く、短時間で室内の湿度を高めることができます。また、ヒーターで高温の水蒸気を放出するため、加湿だけでなく室内の温度を上げる効果もあります。水を沸騰させる仕組みのため、菌が繁殖しにくいのもメリットです。電気代が高くなりやすいのがデメリットです 

気化式加湿器

気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風をあてて、水分を気化せる仕組みの加湿器です。電気代があまりかからないといった点が気化式加湿器のメリットといえます。フィルターが常に水を含んでいるため、こまめなお手入れが必須であることがデメリットです。 

超音波式加湿器

超音波式加湿器は、超音波水を振動させミストを発生させる仕組みの加湿器です。加湿器本体の内部に超音波発生装置が付いたシンプルな構造が特徴。その他のタイプに比べて本体価格も低めです。サイズやデザインが豊富で、さまざまなメーカーから発売されています。手入れを怠ると菌が発生しやすい点がデメリットです。 

ハイブリッド式加湿器(気化式+ヒーター式)

ハイブリッド式加湿器は、フィルターに温風を送って加湿する「加熱+気化式タイプ」と、お湯を霧状にして噴出させる「加熱+超音波式タイプ」があります。スチーム式と同様に電気代が高くなりやすいのと、構造が複雑なため本体価格も高めなのがデメリットです。 

部屋を効率的に加湿できる置き場所は?

それでは、部屋を効率的に加湿するための置き場所についてご紹介します。

加湿器の設置におすすめの場所

加湿器を置くときは、部屋から湿度が流れ出ないように、空気の流れを考えましょう。また、加湿器から蒸気がのぼり、部屋に充満していくことで、室内を加湿することができるため、できるだけ低めに設置しましょう。

加湿器を設置する時のポイント

次に加湿器を設置する時のポイントについて解説します。 

 

・壁・家具・家電製品の近くは避ける 

壁・家具・家電製品のすぐそばに加湿器を置くと、ミストや水蒸気の影響でカビが繁殖したり、家具が劣化したり、家電が故障したりしてしまう恐れがあります。加湿器は家具や家電からなるべく離して置きましょう。 

 

・換気扇やドアから遠い場所に置く 

換気扇の近くに加湿器を置くと、加湿器から放出されたミストや水蒸気が室外に出てしまい、加湿効率が低下してしまいます。加湿器は換気扇から離して置くようにしましょう。また、ドアの近くもミストや水蒸気が室外に出してしまうため、避けた方が良いでしょう。 

 

・窓から離して置く 

窓は室内でもっとも温度が低い場所です。そのため、窓の近くに加湿器を置くと、放出されたミストや水蒸気が冷やされ、結露してしまう可能性があります。結露は、カビや雑菌の繁殖を招くため、窓から少し離して置きましょう。 

 

・エアコンの温風が直接当たる場所に注意 

エアコンなど温風が出るタイプの暖房器具と併用する場合は、温風が直接当たらない位置に置いてください。乾燥した空気が本体に当たると、湿度センサーが正常に働かず、加湿しすぎる可能性があります。 

加湿器を上手に利用するための4つのポイント

加湿器を利用する際に抑えておきたい4つのポイントについてご紹介します。 

加湿しすぎないようにする

加湿をしすぎると、窓や壁などに結露ができ、カビや雑菌繁殖する原因になります。加湿のしすぎには注意しましょう。

水蒸気やミストに直接あたらないようにする

加湿器から放出された水蒸気やミストを直接浴びても、保湿の効果はありません。加湿器の水蒸気やミストに直接当たらないようにしましょう。 

必ず水道水を利用する

水道水以外のものアルカリイオン水汚れた水化学薬品アロマオイルなどを入れると、変形や故障の原因になるので、水道水を使うようにしましょう 

扇風機・サーキュレーターと併用する

ミストや水蒸気を扇風機・サーキュレーターで室内に拡散することで、より効率的に室内の湿度を上げることができます。加湿器の噴出口よりも低い位置から上向きに風り、ミストや水蒸気を室内全体に行き渡らせましょう。 

部屋のサイズ別!加湿能力の目安

効率的に室内を加湿できる場所に加湿器を置いても、部屋のサイズと加湿能力が合っていないと、なかなか湿度が上がりません。ここでは、部屋のサイズ別の加湿能力の目安をご紹介します。 

加湿能力とは?

加湿能力とは、「室温20℃、湿度30%」の際に放出できる「1時間あたりの水分量」のことです。加湿器には、それぞれ加湿能力があり、「mL/h」という表記本体や説明書に記載されています。加湿能力の数値が大きいほど部屋の湿度を高める力が強いことになります。 

加湿能力の目安

一戸建住宅(プレハブ住宅)洋室の場合の加湿能力の目安を記載します。この目安を参考に、今使っている加湿器で良いのか、もしくは購入する加湿器の性能を判断しましょう。

【加湿能力の目安(※)プレハブ洋室の場合】 

  • 6畳に必要な加湿能力:200 mL/h程度 
  • 10畳に必要な加湿能力:350 mL/h程度 
  • 14畳に必要な加湿能力:500 mL/h程度 
  • 19畳に必要な加湿能力:700 mL/h程度 
  • 28畳に必要な加湿能力:1000 mL/h程度 

 

出典:一般社団法人日本電機工業会「加湿器って何?」 

 

各製品のWebサイトなどに、加湿能力の目安が記載されているため購入前には必ず確認するようにしましょう。 

部屋に快適なうるおいをもたらす象印のおすすめ加湿器!

最後に、象印のおすすめの加湿器をご紹介します。 

スチーム式加湿器 EE-TB60

LDKなどの広いお部屋に対応したハイパワー加湿タイプです。「デジタル表示」でお部屋の湿度が一目で分かります。「湿度センサー」と「室温センサー」の2つのセンサーが快適な湿度を自動でコントロールしてくれます。また、加湿時の運転音が気にならない「弱(静音)モード約30dB」※1を搭載しているので、就寝時や在宅ワーク時にも便利でおすすめです。

 

適用床面積:洋室~17畳(~27㎡)、木造和室~10畳(~17㎡)

 

※1 沸とう時は除きます。「弱(静音)モード」は約30dB、「中モード」と「強モード」は約36dB。「弱(静音)モード」では出力を落として運転します。

 

<音の大きさ目安>

20dB:木の葉の触れ合う音

30dB:ささやき音

40dB:図書館の中

50dB:普通の事務所の中

60dB:騒がしい事務所の中

 

商品情報はこちら

スチーム式加湿器 EE-DF35・50

リビングや寝室で使える長時間加湿タイプです。連続で約8時間加湿※2ができ、給水の手間が少ないので便利です。「湿度センサー」と「室温センサー」の2つのセンサーが快適な湿度を自動でコントロールする「自動加湿」機能もついています。加えて、睡眠時間に合わせ、入タイマーと切タイマーを同時に設定できる「入、切デュアルタイマー」を搭載しています。

 

適用床面積:

35サイズ 洋室~10畳(~16㎡)、木造和室~6畳(~10㎡)

50サイズ 洋室~13畳(~22㎡)、木造和室~8畳(~13㎡)

 

※2 室温20℃、満水時に連続「強」コース運転した場合

 

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スチーム式加湿器 EE-RU35・50

シンプルな機能が搭載されており、加湿器初心者の方にもおすすめです。「湿度センサー」と「室温センサー」の2つのセンサーが快適な湿度を自動でコントロールする「自動加湿」機能もついています。

 

適用床面積:

35サイズ 洋室~10畳(~16㎡)、木造和室~6畳(~10㎡)

50サイズ 洋室~13畳(~22㎡)、木造和室~8畳(~13㎡)

 

商品情報はこちら

スチーム式加湿器 EE-MB20

個室や寝室にも使えるコンパクトタイプです。連続で約8時間加湿※3ができ、給水の手間が少なく、また、加湿時の運転が気にならない「静音モード約30dB」※4を搭載しているので、就寝時や在宅ワーク時にも便利でおすすめです。

 

適用床面積:洋室~6畳(~9㎡)、木造和室~3畳(~6㎡)

 

※3 室温20℃、満水時に「標準モード」で運転した場合

※4 沸とう時は除きます。「静音モード」は約30dB、「標準モード」は約32dB。「静音モード」では出力を落として運転します。

 

<音の大きさ目安>

20dB:木の葉の触れ合う音

30dB:ささやき音

40dB:図書館の中

50dB:普通の事務所の中

60dB:騒がしい事務所の中

 

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まとめ

室内を適度な湿度に保ってくれる加湿器は、冬に大活躍する家電のひとつです。しかし、置き場所や使い方によっては、その性能を十分に活かすことができません。今回ご紹介したおすすめの置き場所と使い方のポイントを参考に、加湿器を使ってみてください。また、キレイに長く加湿器を使い続けるためにも、メンテナンスは定期的に行ってくださいね。 

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この記事を書いた人

ZOJIRUSHI編集部

「暮らしをつくる」を企業理念として、お客様に快適で便利な家庭用品を提供しているZOJIRUSHI編集部

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