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3つのポイントをチェック!加湿器の上手な選び方とは?

「どんな加湿器を選べばいいのかわからない……」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、加湿器の上手な選び方についてご紹介します。
以下の3つのポイントをチェックして、自分に合った加湿器を選びましょう。
加湿器の選び方①加湿器の種類をチェック

加湿器には主に4つの種類があります。それぞれの特徴をチェックしましょう。
スチーム式加湿器
スチーム式加湿器は、ヒーターで水を加熱して、清潔な蒸気を発生させる衛生的な加湿方法です。スチーム式加湿器には、タンク式とポット式があります。タンク式は本体から取り外せる給水タンクに水を入れて利用するタイプ、ポット式は湯沸かしポットのように直接水を入れて利用するタイプです。
メリットは、短時間で室内の湿度を高められる加湿能力の高さです。また、ヒーターで一度沸とうさせた水蒸気を放出するため、室内の温度を上げる効果も期待できます。また、水を沸とうさせるため雑菌が繁殖しにくいのもポイントです。
気化式加湿器
気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風をあて、水分を気化させて放出する加湿方法です。
電気代があまりかからず、リーズナブルな点がメリットですが、フィルターが常に水を含んだ状態となり、お手入れを怠ると雑菌が繁殖する可能性がある点に注意が必要です。
超音波式加湿器
超音波式加湿器は、タンク内の水を超音波で振動させ、ミストを発生させる加湿方法です。
本体に超音波発生装置がついたシンプルな構造で、ヒーターを搭載していないので、その他のタイプに比べて比較的リーズナブルなのがメリットです。
ただ、水を加熱しないのでお手入れを怠るとタンク内に雑菌が繁殖しやすい点には注意が必要です。
ハイブリッド式加湿器
ハイブリッド式加湿器には2つのタイプがあります。
ひとつは、フィルターに温風を送って加湿する「加熱+気化式タイプ」で、もうひとつはお湯を霧状にして噴出させる「加熱+超音波式タイプ」です。
2つの仕組みを合わせたタイプのため、加湿能力が高く、短時間で室内の湿度を上げられるのがメリットです。デメリットとしては、電気代が高くなりやすく、構造も複雑なため本体価格も他のタイプに比べてやや高い点があげられます。
加湿器の選び方②加湿能力をチェック
加湿能力も加湿器を選ぶ際の重要なポイントです。加湿能力の目安についてご紹介します。
加湿能力とは?
加湿能力とは、加湿器が1時間あたりに放出できる水分の量を表す指標です。一般的に「mL/h(ミリリットル毎時)」という単位で表示され、数値が大きいほど、より広い範囲を加湿できることを意味します。
加湿能力の目安
加湿器を選ぶ際には、部屋に合った加湿能力で選びましょう。目安は、以下を参考にしてみてください。
【加湿能力の目安:プレハブ洋室の場合】
- 6畳に必要な加湿能力:200 mL/h程度
- 10畳に必要な加湿能力:350 mL/h程度
- 14畳に必要な加湿能力:500 mL/h程度
- 19畳に必要な加湿能力:700 mL/h程度
- 28畳に必要な加湿能力:1000 mL/h程度
出典:日本電機工業会HP
加湿器の選び方③お手入れのしやすさをチェック

加湿器は、お手入れを怠ると、水アカや、フィルターにホコリが付着してしまうほか、給水タンクや加湿フィルター・トレーに雑菌が繁殖してしまう可能性もあります。
また、汚れを放置すると加湿能力が落ちてしまう恐れもあるため、小まめにお手入れをすることが大切です。
「広口容器である」「パーツが少ない」「フィルターが不要」など、お手入れがしやすい構造かどうかもチェックしましょう。また、簡単に給水でき、残った水を捨てやすいかどうかも毎日使う上では重要なポイントになります。
加湿器のお手入れの方法は以下の記事でくわしく解説しているので、合わせて確認してみてください。
ここも注目!スチーム式加湿器の安全性

スチーム式の加湿器を選ぶ場合は、安全性についてもチェックしましょう。加湿能力の高さや衛生的な点が魅力のスチーム式ですが、水を加熱して蒸気を発生させるため、安心して使用できるかどうかがポイントです。
倒れたときに湯もれは防止できる?
誤って本体を倒してしまうと、中のお湯がもれてしまう心配がありますので、湯もれ防止の機能が搭載されているかどうかをチェックしましょう。
蒸気温度を下げる工夫はある?
高温の蒸気が出るため、蒸気温度を下げる工夫があるものを選びましょう。たとえば、象印の加湿器はふたの内部の構造を工夫することで、沸とうさせた蒸気を約65℃まで冷ましてから加湿します。
毎日簡単に使える!象印の加湿器4選
スチーム式加湿器 EE-TB60

LDKなどの広いお部屋に対応したハイパワー加湿タイプです。「デジタル表示」でお部屋の湿度が一目で分かります。「湿度センサー」と「室温センサー」の2つのセンサーが快適な湿度を自動でコントロールしてくれます。また、加湿時の運転音が気にならない「弱(静音)モード約30dB」※1を搭載しているので、就寝時や在宅ワーク時にも便利でおすすめです。
適用床面積:洋室~17畳(~27㎡)、木造和室~10畳(~17㎡)
※1 沸とう時は除きます。「弱(静音)モード」は約30dB、「中モード」と「強モード」は約36dB。「弱(静音)モード」では出力を落として運転します。
<音の大きさ目安>
20dB:木の葉の触れ合う音
30dB:ささやき音
40dB:図書館の中
50dB:普通の事務所の中
60dB:騒がしい事務所の中
スチーム式加湿器 EE-DF35・50

リビングや寝室で使える長時間加湿タイプです。連続で約8時間加湿※2ができ、給水の手間が少ないので便利です。「湿度センサー」と「室温センサー」の2つのセンサーが快適な湿度を自動でコントロールする「自動加湿」機能もついています。加えて、睡眠時間に合わせ、入タイマーと切タイマーを同時に設定できる「入、切デュアルタイマー」を搭載しています。
適用床面積:
35サイズ 洋室~10畳(~16㎡)、木造和室~6畳(~10㎡)
50サイズ 洋室~13畳(~22㎡)、木造和室~8畳(~13㎡)
※2 室温20℃、満水時に連続「強」コース運転した場合
スチーム式加湿器 EE-RU35・50

シンプルな機能が搭載されており、加湿器初心者の方にもおすすめです。「湿度センサー」と「室温センサー」の2つのセンサーが快適な湿度を自動でコントロールする「自動加湿」機能もついています。
適用床面積:
35サイズ 洋室~10畳(~16㎡)、木造和室~6畳(~10㎡)
50サイズ 洋室~13畳(~22㎡)、木造和室~8畳(~13㎡)
スチーム式加湿器 EE-MB20

個室や寝室にも使えるコンパクトタイプです。連続で約8時間加湿※3ができ、給水の手間が少なく、また、加湿時の運転が気にならない「静音モード約30dB」※4を搭載しているので、就寝時や在宅ワーク時にも便利でおすすめです。
適用床面積:洋室~6畳(~9㎡)、木造和室~3畳(~6㎡)
※3 室温20℃、満水時に「標準モード」で運転した場合
※4 沸とう時は除きます。「静音モード」は約30dB、「標準モード」は約32dB。「静音モード」では出力を落として運転します。
<音の大きさ目安>
20dB:木の葉の触れ合う音
30dB:ささやき音
40dB:図書館の中
50dB:普通の事務所の中
60dB:騒がしい事務所の中
まとめ
加湿器を選ぶ際には、「加湿方式・加湿能力・お手入れのしやすさ」の3つのポイントをチェックすることが大切です。今回ご紹介した内容を参考に、自分の希望に合った条件のタイプを選びましょう。
寝室用の加湿器をお探しの場合は、以下の記事で寝室向けの加湿器の選び方を詳しく紹介しています。合わせてこちらの記事も確認してみてください。
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この記事を書いた人

ZOJIRUSHI編集部
「暮らしをつくる」を企業理念として、お客様に快適で便利な家庭用品を提供しているZOJIRUSHI編集部