方針と基本的な考え方
ステークホルダーの信頼を確保し、持続的に企業価値を高めるため、コーポレート・ガバナンスの充実は、重要な経営課題のひとつと認識しています。
当社は、激しい経営環境の変化に迅速に対応し、企業価値を向上させ成長するため、企業体質の強化、経営効率の向上を図り、かつ、監査・統制機能の強化に取り組み、経営の迅性、健全性、透明性を確保し、コーポレート・ガバナンスを充実させていきたいと考えています。
コーポレート・ガバナンス体制の概要
主な項目 | 内容 |
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組織形態 | 監査等委員会設置会社 |
取締役(監査等委員である取締役を除く)の人数/任期 | 10名/1年 |
監査等委員である取締役の人数/任期 | 4名/2年 |
社外取締役の人数 | 6名 |
任意の委員会 | 指名・報酬委員会 |
独立役員に指定されている社外取締役の人数 | 6名 |
監査法人 | 有限責任 あずさ監査法人 |
コーポレート・ガバナンス強化の取り組み
1986年 | 大阪証券取引所第二部上場 |
2007年 | 取締役任期の短縮(2年→1年) 取締役・監査役への退職慰労金制度の廃止 |
2013年 | 東京証券取引所第二部移行 |
2015年 | 取締役会の監督機能強化(社外取締役1名の選任) |
2016年 | 社外取締役を1名から2名へ増員(うち、1名は女性) |
2017年 | 取締役会の実効性評価の実施 |
2018年 | 東京証券取引所第一部指定 譲渡制限付株式報酬制度の導入 多様性の強化として女性社外役員の増員(1名→2名) |
2020年 | 監査等委員会設置会社への移行 指名・報酬委員会の設置 独立社外取締役を1名増員(4名→5名、社外取締役比率 38.5%) |
2022年 | 東京証券取引所プライム市場へ移行 |
2023年 | 女性社外取締役を増員(2名→3名) 社外取締役を増員(5名→6名) |
取締役会
取締役(監査等委員である取締役を除く)10名、監査等委員である取締役4名の取締役14名(うち社外取締役6名)で構成しています。月1回開催し、経営に関する重要事項の審議・決定、業務執行状況の報告および監督を行っています。また、さらなる意思決定・業務執行の迅速化のため、業務執行決定権限の一部を取締役に委任しています。
氏名 | 企業経営・経営企画 | 当社事業に関する知見 | 国際的経験 | 営業・マーケティング | 商品企画・生産開発・新規事業 | リスクマネジメント・法務 | 財務・税務・会計・金融 | IT/DX | サステナビリティ・ESG | 人事・人材開発 |
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市川 典男 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
松本 龍範 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
宮越 芳彦 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
真田 修 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
宇和 政男 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
造田 英治 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
大上 純 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
伊住 弘美 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||
鳥井 信吾 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
戸田 奨 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||
上原 正義 (監査等委員) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
塩野 香苗 (監査等委員) |
◯ | ◯ | ||||||||
宇都宮 一志 (監査等委員) |
◯ | |||||||||
西村 智子 (監査等委員) |
◯ | ◯ |
経営会議
週1回開催し、取締役会が決定した経営の基本方針に基づく執行方針に関する事項、業務執行取締役への委任事項などの審議・決定を行っています。
監査等委員会
監査等委員である取締役4名(うち社外取締役3名)で構成しています。月1回開催し、監査方針・監査計画の決定、職務の執行状況の報告などを行い、経営に対する監視の強化に努めています。
指名・報酬委員会
取締役等の指名および報酬に関して、独立社外取締役の適切な関与・助言を得ることで、取締役会の機能の独立性・客観性と説明責任を強化することを目的に、指名・報酬委員会を設置しています。
本委員会は取締役である委員4名で構成しており、その過半数を独立社外取締役とし、かつ委員長は独立社外取締役である委員の中から選定し独立性を確保しています。
本委員会では、取締役会の構成ならびに取締役の選任と解任、報酬、後継者計画等について、取締役会の委任に基づき、原案の作成と審議、決定、取締役会への答申を行う役割を担っています。

取締役会の実効性評価
当社は、取締役会の実効性に関する評価を年1回行っています。今回は各役員の自己評価に基づく集計結果を取締役会に報告するとともに、今後の取り組みについて審議を行いました。その概要は以下のとおりです。
現在の取締役会の構成は、社内・社外役員の比率、知識、経験、能力、多様性などにおいてバランスが取れており、適切な構成であるという結果となりました。今後は、社内の女性役員の選任に向けた具体的取り組みの継続的推進、中期的な世代交代の促進やさらなる多様性の確保について検討を行うことについて確認されました。
また、取締役会の議題としては、役員報酬や中期経営計画に関する議論が十分に行われている一方で、事業ポートフォリオの見直しに関する継続的な議論が必要であることが確認されました。
関連リンク
社外取締役の取締役会出席状況
氏名 | 重要な兼職の状況 | 2023年度 取締役会出席状況 |
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伊住 弘美 | 株式会社ミリエーム相談役 | 取締役会14回のすべてに出席 |
鳥井 信吾 | サントリーホールディングス株式会社 代表取締役副会長 ダイキン工業株式会社 社外取締役 大阪商工会議所 会頭 |
取締役会14回のうち13回に出席 |
戸田 奨 | シヤチハタ株式会社 取締役上席執行役員 | 取締役会10回のすべてに出席 |
氏名 | 重要な兼職の状況 | 2023年度 取締役会・監査等委員会 (監査役会)出席状況 |
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塩野 香苗 | 税理士 | 取締役会14回のすべてに出席 監査等委員会14回のすべてに出席 |
宇都宮 一志 | 弁護士 | 取締役会14回のすべてに出席 監査等委員会14回のすべてに出席 |
西村 智子 | 公認会計士 税理士 |
取締役会10回のすべてに出席 監査等委員会10回のすべてに出席 |