サプライチェーン

サプライチェーンの方針と基本的な考え方

象印マホービングループは、世界7ヵ国、約230社のお取引先から製品や部品、材料を調達しています。お取引先との契約に際しては下請法を遵守することはもとより、常に公平公正に接し、良識と誠実さをもって良好な関係を築くことを心がけ、相互に発展していくことを目指しています。

取引の状況グラフ

調達方針

当社グループは、2021年11月、調達方針を新たに制定し、法令・規範の遵守、公平・公正な取引、CSR調達の推進、共存共栄の4項目からなる方針をまとめました。2022年11月期から、この調達方針をお取引先と共有し、浸透を図っていきます。

調達方針
象印マホービングループ(以下当社)は、『暮らしをつくる』の企業理念のもと、事業を行っております。この理念を、商品の開発・生産を通じて継続して具現化していくためには、サプライヤーであるお取引先と価値観を共有し、ともに歩んでいくことが不可欠であると認識しています。
以下に当社の企業理念に基づく調達方針を明示いたします。お取引先の皆様には、理念を具現化するパートナーとして、当社の調達方針をご理解いただきますようお願いいたします。
  1. 1法令・社会規範の遵守

    当社は、取引に関する法令や社会規範を遵守し、誠実な調達活動を行います。

  2. 2公平・公正な取引

    お取引先に対して、公平・公正な取引の機会を提供します。またお取引先の選定に際しては、以下の項目を重視します。

    • 当社の企業理念を共有していただけること
    • 法令・社会規範を遵守していること
    • 経営状態が健全であり、継続したお取引が可能であること
    • 供給いただく製品・部材の品質、価格、納期が適正であること
    • 供給能力に安定性、柔軟性を有していること
  3. 3CSR 調達の推進

    当社は、「企業の社会的責任(CSR)」を全うするため、お取引先に対して、別に定める『サプライヤーガイドライン』を守っていただくことを要望します。

  4. 4共存共栄

    当社は、お取引先との相互理解と信頼関係の構築に努め、ともに発展していくことを目指します。

CSR調達の推進

企業の社会的責任を全うするため、サプライチェーン全体を対象とした責任ある調達を目指しています。そのため、お取引先に対して、「サプライヤーガイドライン」に定める事項を守っていただくようお願いしています。

サプライヤーガイドライン

象印マホービングループ(以下当社)は、「企業の社会的責任(CSR)」を全うするため、サプライチェーン全体を対象とした「責任ある調達」を目指しています。そのため、お取引先に対して、以下のガイドラインに定める事項を守っていただくことを要望します。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

1企業倫理
  • 取引に関する関連法規や社会規範を遵守すること
  • 当社との個別契約を誠実に履行すること
  • 公正かつ自由な取引を尊重し、それを妨害しないこと
  • 適正な会計処理を行い、虚偽の報告をしないこと
  • 政治や行政との健全な関係を保つこと(贈賄や違法な政治献金の禁止)
  • 当社を含むステークホルダーに対して、社会常識の範囲を逸脱した贈答や接待等を行わないこと
  • 取引を通じて取得した営業機密を第三者に漏洩しないこと
  • 情報セキュリティの万全な対策を行い、個人情報や機密情報の管理を徹底すること
  • 反社会勢力との関係を断絶すること
  • 他者の知的財産権を尊重し、侵害しないこと
  • 人権問題の原因となりうる鉱物(紛争鉱物)を使用しないこと
2労働環境
  • 安全、健康、快適な労働環境の維持・向上に努めること
  • 基本的人権を尊重し、従業員に対して、出生、性別、年齢、国籍、人種、民族、信条、宗教、性的指向、各種障がい、趣味、学歴などで不当な差別を行わないこと
  • 従業員の雇用はその自由意思を尊重して行い、強制的な労働を課さないこと
  • 最低就業年齢に満たない児童を雇用しないこと
  • 法令で定められた労働時間、休日、休暇を適切に管理し、従業員に過剰な労働を課さないこと
  • 最低賃金、時間外手当、福利厚生等、法令で規定されているものは必ずそれを遵守し、適切に従業員に支給すること。また、不当な減給を行わないこと
  • 従業員の団結の自由および団体交渉権を保証し、良好な労使関係を築くこと
3環境保護
  • エネルギー効率の改善に努め、温室効果ガス排出量の継続的削減活動や再生可能エネルギーの積極的導入に取り組むこと
  • 有害な物質の大気への排出は法の規制を遵守し、それを削減するための適切な対策を実施すること
  • 使用する水の水源、使用、排出を管理し、節水に努めること
  • 排水は必要に応じてその特性を示し、法令を遵守して監視、制御、処理を実施すること
  • 環境への影響が少ない環境対応品の購入や生物多様性に配慮した原材料の調達(グリーン調達)を推進すること
  • リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)を推進し、資源の有効活用を図り、廃棄物の発生を最低限に抑えること
4マネジメント
  • 各項目の推進に当たっては、推進計画を作成したうえで実行し、定期的なレビューを行うこと(PDCA体制の確立)
  • 推進計画の従業員への周知徹底を行うこと
  • 自社のリスクを定期的に管理し、必要に応じてステークホルダーに開示する体制を構築すること

各項目の推進状況について、定期的に当社よりアンケートもしくはヒアリングにて確認させていただきます。結果を開示する場合もありますのでご了承お願いします。

サプライヤーアンケート調査の実施

当社グループは、「サプライヤーガイドライン」の各項目の推進状況について、お取引先に定期的な自主アセスメントによる確認をお願いしています。その結果に基づき、必要に応じてアンケート調査やヒアリング等を行い、改善すべき項目が見られた場合には、両社で早急に改善策を講じ、健全なサプライチェーンを構築していきます。

象印マホービン共栄会

当社の国内サプライヤーで組織されている「象印マホービン共栄会」に、当社の代表取締役 社長執行役員、関係役員も参加、総会、忘年会など年4回交流の場を設け、親睦を深めています。

※ 2020年11月期、2021年11月期は開催を自粛しています。

Web EDIによる作業効率化

当社グループは、2017年5月より作業効率化を目的に、お取引先との書類のやりとりを従来のFAXから電子データの「Web EDI」に切り替えました。手作業を減らすことで、お取引先の作業負担の軽減につながっています。また、ペーパーレス化によって環境負荷も低減されました。

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グリーン調達

象印マホービングループは、お取引先様にご協力いただきながら、グリーン調達を推進しています。2005年にグリーン調達管理規定を制定し、国内・海外の生産活動において環境負荷の少ない原材料の優先的調達を行っています。お取引先様に対しては、有害物質を含まない製品の調達を目的とした覚書の締結と不含有保証書の資料の提出をお願いしています。
調達方針は、RoHS指令を基に確立し、2006年下半期以降の新規開発電気製品より対応しています。

日頃の感謝を伝える商談会

当社グループは、年に1回、国内の主要都市において新製品企画商談会を開催し、新商品の発表を行っています。商品の製造から販売まで、多くのお取引先に感謝の気持ちを込めてご招待しています。これからもお取引先のご協力と信頼を得ることに努め、ともに発展していくことを目指していきます。

新製品企画商談会
新製品企画商談会