NIIGATA新潟(村上市)
定番おにぎりとして販売する「塩引き鮭」を中心に、新潟県村上市の魅力を深掘りしました!
本記事は、象印と村上市のタイアップ企画で制作しています。取材・撮影にあたり村上市のご協力をいただきました。


訪問した生産者さんの紹介
千年鮭 きっかわ
村上の鮭の食文化を守り続けている「千年鮭きっかわ」さん。
店舗に足を踏み入れると、天井から吊るされた無数の鮭が圧巻の光景を作り出していました。これは村上独特の熟成方法で、塩をすり込んだ鮭を寒風と時間をかけて旨味を凝縮させる伝統技法なのだそう。きっかわさんでは食品添加物や化学調味料を使わず、自然の恵みを最大限に活かすことを大切にしているとのこと。
今回、鮭料理の横綱ともいわれる「塩引き鮭」を囲炉裏でじっくり焼いていただきました。熟成された旨味とほどよい塩気が絶妙で、ごはんのお供にぴったりな一品でした。
他にも「鮭の背わたの塩辛」「白子の寒風干し」「飯寿司」など、村上ならではの文化が詰まった商品が並び、“無駄なく、最大限に鮭を活かす” 精神を体感できる場所となっていました。
冨士美園
「北限の茶処」として知られる村上で、明治元年創業の老舗「冨士美園」さん。村上茶の栽培・製造・販売を手掛け、長年にわたって村上の茶文化を支えてきました。
今回訪れたのは、製茶工場をリノベーションしたカフェ「茶寮カネエイ」ここで村上産の煎茶や紅茶をいただきました。
寒暖差によってゆっくりと成長する村上茶は、渋みが抑えられ、まろやかな味わいが特徴的でした。
野澤食品工業
木桶を使った伝統製法で醤油や味噌を製造している「野澤食品工業」さん。
国の登録有形文化財にも選ばれた歴史ある蔵を見学しながら、醤油ができる工程を学びました。
一般的な醤油づくりでは、短期間で製造するために「脱脂加工大豆」(油を搾った後の大豆)を使用することが多いですが、野澤食品工業さんでは「丸大豆」を使用。
そのため、大豆本来の豊かな油分を含み、醤油の深い味わいが生まれます。
今回、原料にこだわり、約2年間の長期熟成を経て作られた醤油「ふたなつ」を味見させていただきました。「ゴクゴク飲める」と言われるほどのまろやかさと力強いうま味に驚かされました。
昔ながらの製法を守りながらも、長期熟成醤油づくりやワイン樽仕込みの味噌づくりなど、新たな挑戦を続ける野澤食品工業さん。
そのこだわりと探求心を、存分に体感することができました。
ミネラル工房
江戸時代には藩の重要な収入源の一つとして塩づくりが重用されており、現在でも塩づくりが盛んな村上。その中でも手作りにこだわっている「ミネラル工房」さんを訪ねました。
山々から日本海へ流れ込むミネラルたっぷりの海水を、釜でじっくり煮詰めて濃縮することで、口どけの良い、まろやかな味わいの塩を作り上げていました。
ミネラル工房さんでは塩分濃度の異なる3種類の塩を手掛けており、二代目店主の富樫さんは「どれが美味しいと感じるかで、そのときの体調が分かる」と語ります。
お客さんの体調や用途に合わせて、おすすめの塩を提案しているのだとか。
「鮭のまち」として栄えた村上において、鮭の保存食に欠かせなかった塩。
その塩は、今も変わらず村上の食文化を根底から支え続けています。
観光スポット
瀬波温泉街
日本海を一望できる絶景の温泉地。夕日が沈むのを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。噴湯公園の源泉脇では温泉たまご作りが楽しめるスポットも。
若林家住宅(国指定重要文化財)
江戸時代から残る武家屋敷。歴史ある建物の中を歩きながら、当時の暮らしを感じることができます。随所に残る江戸期の趣を肌で感じられる、貴重な文化遺産です。
https://www.city.murakami.lg.jp/site/kanko/wakabayashike.html
笹川流れ
透き通る海と荒々しい岩々が織りなす景観が美しい「笹川流れ」
遊覧船に乗って海から眺めると、自然の雄大さをより一層感じられます。海岸線を走るドライブコースとしても人気が高く、村上の海の魅力を存分に味わえるスポットです。
※遊覧船は冬季休業

飲食店
農家レストラン こころまい
村上の新鮮な野菜やお米を使った料理が楽しめる「農家レストランこころまい」
食材の美味しさを最大限に引き出した料理が味わえます。
最後に
鮭やお米が有名な村上ですが、海、山、川に囲まれた豊かな自然の恵みにより、他にも多くの食材が採れます。赤かぶ、クルミ、岩海苔、さらにはメープルシロップまで。
村上を訪れた際は、ぜひ旬の食材を味わってみてはいかがでしょうか?


村上市での撮影、天気の心配があったものの、奇跡的に撮影時には青空も見られました。
村上市さんからの帰路、駅に向かう車中では美しい山々がお見送りしてくれて感動!この景色を見ながらのおむすびは絶品だったなぁ。
結果的に天気にも恵まれて、最高の取材時間になりました。

【万博おにぎり】キャンペーン情報!
2025大阪・関西万博 ORA外食パビリオン宴 –UTAGE- 象印ONIGIRIWOW!店舗で、村上市の「塩引き鮭おにぎり」が販売されます。販売を記念して、村上を満喫できるキャンペーンを実施します!ぜひこの機会に万博会場で「塩引き鮭おにぎり」をご賞味ください。
【Instagram】@murakamikanko_official
【X】@murakami_food





















新潟の風土、食文化について
古くから鮭のまちとして知られる新潟県村上市。平安時代には、京の都の朝廷に鮭を租税として納めていたとされます。秋になると、三面川を中心に無数の鮭が遡上し、村上の人々の暮らしに深く根付いてきました。
江戸時代には鮭の不漁で藩の財政が厳しくなる中、世界で初めて鮭の自然ふ化増殖に成功。鮭の恵みによって豊かになった村上では「鮭を粗末にしてはならない」という考えのもと、あらゆる部位を使い、様々な調理法を駆使して調理するようになり、100種類を越すといわれる鮭料理が郷土料理として受け継がれてきました。
また、村上は米どころとしても知られ、岩船産コシヒカリは魚沼、佐渡と並ぶ「新潟三大銘柄米」と称されるほど。
海と山に囲まれた地形のため昼夜の気温差が大きく、さらに、田んぼにはミネラル豊富な雪解け水が流れ込むことから、上品な甘みと粘りのある食感が特徴です。