ZOJIRUSHI

DISCOVER
旅するおにぎり
VOL.02

IBARAKI茨城

菅本香菜さんと象印メンバーが各地をたずねるコラボレーション企画第二弾は「茨城」。
れんこんや納豆など、茨城ならではの食材を使ったおにぎりが生まれました!

茨城の風土、食文化について

広大な関東平野の北東に位置する茨城県。豊かな水源と土壌を活かして、畑作や果樹栽培が古くから営まれ、首都圏で食される多種多様な農作物の主要産地となっています。
例えば日本第二位の面積である湖の霞ヶ浦周辺には泥深いれんこん畑が広がっており、夏になると見渡す限り一面が蓮の葉に覆われます。そこで収穫されるれんこんはやわらかな肉質とほんのりとした甘みが特長であり、日本一の生産量を誇っています。一方で、霞ケ浦の北東に位置する鉾田市周辺は果物が育つのに適した水はけのよい土地が広がっており、温暖な気候のもと潮風を受けて育つメロンが、実は生産量日本一であることはあまり知られていません。他にもピーマンや白菜、ねぎなどが生産量トップクラスの茨城県。豊富な農作物に支えられた食文化が広がっています。

訪問した生産者さんの紹介

まったり~村の小さな農園

里山築300年の古民家に暮らして平飼いの養鶏やお豆、お米の栽培を行っている「まったり~村の小さな農園」の北山さん。化学物質過敏症などを経験した過去から、農薬・化学肥料を一切使用しない農業を実践されているとのこと。また、ご自身が里山の自然に助けられたことから、里山に暮らしたり、関わりたい人のためにファームステイなども受けいれているそうです。
今回は目の前の畑で収穫したばかりのニラと卵で作ったニラ玉をご馳走になりました。「穫れたて新鮮な香り」と、自然と共生して育てられた「優しい味わい」が印象的でした。

https://mattaryvillage.com/

菊水食品

また、こだわりの発酵方法で納豆を生産されている「菊水食品」の菊池さんも途中から合流。
「納豆なのに臭くない!」と評判の「茨城パンダ納豆」や、農家さんごとの大豆でそれぞれ発酵・パッケージした「いばらき農家の納豆」、パイナップルと組み合わせた「納豆スムージー」などをいただきました。

https://shop.kikusuigold.com/

れんこん三兄弟

稲敷市浮島地区でれんこんを生産、販売している「れんこん三兄弟」の宮本さん。
先代からの確かな技術を兄弟三人で受け継いで起業した「れんこん三兄弟」は現在、年間150トンもの収穫があるとのこと。従来の市場だけでなく、直売所・飲食店などとも幅広く取引をおこなっており、れんこんの魅力を広めていくためチャレンジし続けているそうです。
浮島地区で穫れるれんこんは透き通るような白さが特徴で、れんこん三兄弟では「美肌れんこん」と名付けて販売。アクや雑味がなく、うまみの強さを感じることができます。
なお今回は、特別にれんこんの収穫体験をさせていただきました。
(一部農家では期間限定で収穫体験を実施しているとのこと)
腰近くまで泥につかりながら専用のホースを使い、水圧と手で泥をかき分けて手探りでれんこんを探します。非常にコツのいる作業でしたが、宮本さんのサポートもあり何とか無事収穫!
その後は、宮本さんのお母さま方に教わりながら、収穫したれんこんを使った料理も体験。
れんこんはコロッケにしても、漬物にしても、刺身としてそのまま食べてもよし。シャキシャキの食感が癖になりました。

https://renkon3kyodai.com/

ワークショップの様子

取材旅の最後には、現地で教えてもらった食材を使って茨城を表現する、おにぎりワークショップを開催。
「れんこん三兄弟」のお母さま方も所属されている、県内各地の様々な農家で構成された「いばらき農村女性ネットワーク」さんや菊水食品さん、茨城県庁の方など、総勢15名ほどの方にお集まりいただきました。

茨城を表現するおにぎりを作るために準備したり、参加者の方に持ち寄って頂いた主な食材は以下の通り。

・菊水食品さんの「納豆」各種
・みなみ果樹園芸さんの「メロン」
・れんこん三兄弟さんの「美肌れんこん」
・生産量日本一を誇る「茨城ピーマン」、それらを粉末にした「ピーマンパウダー」、
 麹に漬けた「ピーマン味噌」
・市場に出せない規格外の落花生を活用した「みそピーナッツ」
・茨城県産の大豆と小麦のみを原料として、木桶で約1年かけてじっくり熟成させた
 「紫峰しょうゆ」
・こちらも生産量日本一の「干しいも」

ワークショップでは「いばらき農村女性ネットワーク」の方が中心となり、4チームに分かれて調理を開始。それぞれの地域から持ち寄った農作物を軸に他の食材と組み合わせたアイデアが湧き出し、どんどんと手際よく料理が進んでいきました。

最終的にできあがったおにぎり具材の一部をご紹介。

・生ハム×メロン×チーズ
・ドライ納豆×れんこん×そぼろ
・黒豆納豆×ハチミツ×バター
・れんこん×しらす×青じそ
・干しいも×塩こんぶ×梅干し
・ピーマン×ピーナッツ味噌×切り干し大根

茨城出身の取材メンバーが「地元には何も取り上げるものがない」と発言したことから取材対象になった茨城県。旅の最後には「茨城ってこんなに食の魅力に溢れていたんだ」とつぶやいていたのが印象的でした。

それでは、まだな!

菅本さんコメント:

『菊水食品』の納豆職人を取材した時の一コマ。大きなブレンダーに投入されたのは、フルーツ缶、葉野菜、ヨーグルト、炭酸、そして納豆!オススメの食べ方として納豆スムージーを提案してくださいました。納豆がブレンダーに入っている様子はかなり衝撃でしたが、菊水食品さんの納豆はお豆の甘みを感じられて臭みも無いので想像以上に合う!美味しい!納豆の世界が広がった茨城旅でした。

PROFILE
「旅するおむすび屋」菅本 香菜さん

食べることの楽しさや大切さを伝えるために、おむすびを通じた食育授業や全国の食文化取材などに取り組んでいる。中学高校時代に拒食症を患い死の危険に直面するも大学時代に克服し「食べることは生きること。そして生きる喜び」と実感したことが原体験。書籍出版とドキュメンタリー映画化が決定。

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