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本当においしいカレーの秘訣は「逃さない」!?〜自動調理なべで作る最高のカレーを目指して〜 ハウス食品✕象印マホービン ハウス食品「ザ・カリー」象印「ホーロー電気調理なべ」

ハウス食品株式会社

開発研究所 寺本 奈央

ルウ製品を中心に、味作りやレシピ工程などの製品開発に携わっている

象印マホービン株式会社

商品企画担当 三嶋 一徳

国内の炊飯ジャー・電気調理なべなどの商品企画を担当している

コンセプト

象印が電気調理なべで追い求めたのはほったらかしの手軽さだけでなく、“感動的なおいしさ”。
その挑戦に協力を仰いだのはカレーの専門家である「ハウス食品」、両社が共同で開発した「ザ・カリー」のための調理フロー。
関係者みんなが驚き、絶賛したカレーの正体とは?
開発メンバーに聞いてみた。

INTERVIEW1

ほったらかしと引き換えに本来のおいしさを「逃がしている」!?

従来の電気調理なべは、カレーを作る頻度が高いことがアンケート結果※1から分かっていましたが、手なべで作るほどのコクが再現できず、シャバシャバとした感じになり、理想的なカレーの実現が課題となっていました。そこで、以前からお付き合いがあったカレーの専門家である「ハウス食品」と手を組めば、この課題をクリアし、本当においしいカレーが作れるのではないか?という思いから相談したのが今回のコラボレーションのきっかけです。

原因の解明に取り組んだ結果、従来の電気調理なべの調理では、肉や野菜を焼かないため、香ばしさが足りず、素材の「旨み」が十分に引き出されていないことがわかりました。また、完全密閉調理のため、水分が飛びきっていないことで本来のおいしさを逃がしてしまっているなどが明らかになりました。

※12023年8月実施 「電気調理なべ」購入者を対象にしたWEBアンケート(n=377)当社調べ

INTERVIEW2

カレーをおいしく調理する秘訣は?パッケージ裏面の「レシピ通り」がとても大切

カレーをおいしく調理するコツは、ルウカレーのパッケージ裏面に記載された「レシピ通り」に作っていただくことです。裏面のレシピには具材量や水分量、火加減、加熱時間など、メーカーが細部まで考え抜いたこだわりが詰まっており、その中には食材を「焼く(炒める)」ことも記載されています。

実はこのレシピ通りにしていただくだけで、「コク」や「旨み」を逃さず、おいしいカレーを作ることができます。
ただ、カレー自体がとても家庭的な料理のため、それぞれのご家庭でオリジナルの調理方法が生まれるケースがあります。

象印の炊飯ジャーにもごはんをおいしく炊くための洗米方法など、「こだわり」を取扱説明書に書かせていただいているのですが、洗米の仕方も家庭の色が出ますよね。

ハウス食品「ザ・カリー」

INTERVIEW3

「コク」や「旨み」、「スパイスの香り」を逃さない カレーの専門家が考える、本当においしいカレーとは?

「おいしいカレー」とは、基本五味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)に加え、コク、辛味、香り、具材のおいしさ、ごはんとの相性、とろみなど様々な要素がバランスよくまとまっているカレーだと考えます。

「ザ・カリー」はハウス最高級の「コク」と「香り」をご家庭でお楽しみいただける商品です。
スパイスの香りを存分に引き出した『特製ルウ』と赤ワインや香味野菜、果実などの旨みを閉じ込め、ブイヨンのおいしさを醸しだした『ブイヨンペースト』が、カレーの「コク」と「香り」を一層引き立てる仕立てとなっています。「コク」と「香り」が「ザ・カリー」の特徴です。

INTERVIEW4

“煮る”だけでは出ない成分がある「焼き」の重要性とは??

おいしいカレー作りにおいて「焼く」という工程は大変重要な工程です。 「旨み」や「コク」など、焼きを入れたカレーと、そうでないカレーは一口でわかるほどの違いがでます。
焼くことで生まれる「おいしさの成分」は煮るだけは出ません。「焼き」工程があることで、十分な「コク」と「旨み」に繋がります。

また、加熱により飛ぶ水分量も非常に重要なため、中火や強火などの火加減や加熱時間をレシピ通り守っていただくことがポイントです。
同じルウでもこの調理方法を守ることで、ごはんにかけて食べやすい適度な「とろみ」がつき、カレーが口の中に残る時間が長くなり、「コク」と「旨み」を感じていただけます。

INTERVIEW5

カレー本来のおいしさを引き出す「焼く」を可能にした「ホーロー電気調理なべ(EL-NS23)」

象印はIHとガス火に対応したホーローなべが特徴の「ホーロー電気調理なべ(EL-NS23)」を開発しました。

ホーローなべは野菜などを直火で炒めることで、「コク」や「旨み」を引き出せるうえ、なべを高温の状態で製品本体にセットすることができる「耐熱リング」を採用し、熱々のままの「おいしさ」を閉じ込められるようになりました。後は自動で調理ができるため、まるで手なべでコトコトと調理したような本格的な調理が可能になりました。

象印「ホーロー電気調理なべ」

INTERVIEW6

ホーローなべが可能にする!「コク」、「旨み」、「スパイスの香り」を逃さない「焼き煮込みコース」

カレーは、「焼き」だけではなく、「ルウを入れるタイミング」もおいしさに直結します。
一般的な電気調理なべはほったらかしを目的としているため、最初に「ルウ」を入れることが多いのですが、初めに入れてしまうと、「ルウ」に過剰な熱が入り、「スパイスの香り」を逃がしてしまいます。

「ホーロー電気調理なべ(EL-NS23)」には 「ザ・カリー」のおいしさを引き出す調理フロー「焼き煮込み」コースを用意しています。「焼き煮込み」コースは、具材を炒めることでおいしさを引き出し、煮る際の面倒な火加減の調整を完全にサポートしてくれるので、「ザ・カリー」が本来持っている「スパイスの香り」も十分に楽しめると思います。

INTERVIEW1

「おいしさ」の共通言語化と数値化が「絶賛のカレー」を生み出した

「焼き煮込み」コースの共同開発の課題は感覚的な「おいしさ」をお互いにすり合わせ、言語化・数値化していくことでした。例えば、「ふつふつ」は何度で煮るのか?などの、はっきりしていない感覚的な表現の数値化が重要なプロセスでした。

象印は、ごはんの専門家だけでなく、「温度制御のプロ」という自負があります。
その培ってきた経験をもって、どれくらいの温度で何分調理するとどうなるかを検証し調整した内容を、ハウス食品様には何度も試食をしてもらい、フィードバックをいただきました。
そのフィードバック内容を象印が数値化していくことで、「ザ・カリー」のための調理フローを構築していきました。そういったお互いの試行錯誤を経て、両社絶賛のカレーができたのです。

INTERVIEW8

今までとはひと味もふた味も違うおいしさで「また作ろう。」と思ってもらいたい

従来の電気調理なべは、「思っていたほどおいしくできなかった」などの理由から、結局使わなくなってしまうといったユーザー様からの声※2がありました。

電気調理なべで作ったカレーに物足りなさを感じている方や、カレーのおいしさを逃がしているかも?と思った方など、おいしさへのこだわりを持った方に是非、「ホーロー電気調理なべ(EL-NS23)」で作った「ザ・カリー」を食べてみていただきたいです。
「焼き煮込み」コースなら失敗なく「感動的なおいしさ」を再現することができますので、「おいしい、また作ろう。」と思っていただきたいと願っています。

※22023年8月実施「電気調理なべ」購入者を対象にしたWEBアンケート(n=377)当社調べ

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