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象印調査シリーズ 「家庭における人間関係とコミュニケーション」 新・家庭内ケンカ考 〜家庭内のケンカは、この15年でどのように変わったか〜
調査項目 夫婦ゲンカが減少し、母子ゲンカが2位浮上
ケンカの回数が激増
大ゲンカは減少傾向。ただし親子の大ゲンカの頻度が急増
ケンカの原因
ケンカの引き金になる言葉…「うるさい」が大躍進
家族に与える影響が大きいのは、夫婦ゲンカと親子ゲンカ
大ゲンカをして長引くのは、夫婦ゲンカと父子ゲンカ
昔の家庭との違い、「ない」と「わからない」で7割強
※首都圏の小学生あるいは中学生の子供を2人以上持つ家庭の主婦300 人を対象に実施
 1984年、1999年の二度の調査結果

主な調査結果

■ 夫婦ゲンカが減少し、母子ゲンカが2位浮上
  • 家庭内のケンカで最も多いのが「兄弟ゲンカ」で93.3%、次いで「母子ゲンカ」が74.0%と続きます。
  • 「夫婦ゲンカ」は、前回の調査に比べ28ポイント減少して60.3%、「父子ゲンカ」は34.0%でした。
<表−1>家庭内のケンカ(軽いケンカ)
ある ない 不明
兄弟ゲンカ 93.3%
6.7%
0%
母子ゲンカ 74.0% 24.7% 1.3%
夫婦ゲンカ 60.3% 39.0% 0.7%
父子ゲンカ 34.0% 64.3% 1.7%
イラスト
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■ ケンカの回数が激増
  • 前回の調査に比べ、全てのケンカで発生回数が激増しています。
  • 兄弟ゲンカは、週に6回とほぼ毎日の状態で、前回の調査時に比べ4倍増。
  • 夫婦ゲンカは月に3.3回で6.6倍増、母子ゲンカは月に9.3回で7倍増、父子ゲンカは月に3.5回で10倍増となっています。
<表−2>ケンカの頻度
平均回数
今回(1999年)
平均回数
前回(1984年)
兄弟ゲンカ 6.0回
1.5回
夫婦ゲンカ 3.3回
0.5回
母子ゲンカ 9.3回
1.3回
父子ゲンカ 3.5回
0.33回
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■ 大ゲンカは減少傾向。ただし親子の大ゲンカの頻度が急増
それぞれのケンカについて、大ゲンカになることがあるかどうか有無を聞いてみると、前回の調査に比べ、全てのケンカで減少傾向が見られます。
  • 大ゲンカになることがあると答えた家庭に、その頻度を尋ねると、兄弟ゲンカと夫婦ゲンカでは前回調査とほとんど変化はみられませんが、親子ゲンカでは頻度が激増。
  • 母子ゲンカは前回調査の6倍で年14回に、父子ゲンカは同じく3.4倍で年7.8回となっており、兄弟ゲンカや夫婦ゲンカの発生頻度を大きく上回りました。
<表−3>大ゲンカ(徹底的なケンカ)の有無と頻度
今回 前回 今回頻度 前回頻度
兄弟ゲンカが大ケンカになることがある 22.0% 28.7% 4.5回 3.5回
夫婦ゲンカが大ケンカになることがある 15.3% 25.3% 2.1回 2.0回
母子ゲンカが大ケンカになることがある 16.0% 17.7% 14回 2.3回
父子ゲンカが大ケンカになることがある 6.3% 10.3% 7.8回 2.3回
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■ ケンカの原因
  • 兄弟ゲンカの原因は、前回の調査同様、物の無断借用やチャンネル争いなど、些細なことが原因です。
  • 夫婦ゲンカの原因は「子供のこと」がトップ(46.1%)。前回の調査で3割あった「互いの性格」は大きく後退しています(13.1%)。また、長引く不況を反映してか、前回調査では全くなかった「お金のこと」が3位(10.2%)に登場しています。
  • 親子ゲンカの原因は、「子供の生活態度」「親の言うことを聞かない」「勉強・成績のこと」となっており、前回の調査と同じ傾向です。
<表−4>兄弟ゲンカの原因
今回(1999年)
無断借用(おもちゃ・本・服など) 19.7%
テレビのチャンネル争い 19.3%
特に理由もない些細なことで 15.0%
ふざけているとケンカになる 13.0%
物の取り合い 13.0%
テレビゲームの順番 12.6%
食べ物のこと 11.4%
相手の悪口を言う 8.7%
前回(1984年)
ふざけているとケンカになる 37.9%
無断借用 20.5%
物の取り合い 16.8%
相手の悪口を言う 12.3%
特に理由もなく 7.5%
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<表−5>夫婦ゲンカの原因
今回(1999年)
子供のこと 46.1%
互いの性格・考え方の違い 13.1%
お金のこと 10.2%
些細なこと 8.4%
舅・姑・親戚のこと 7.8%
家事分担 4.2%
夫の仕事のこと 3.6%
夫の帰宅時間 3.0%
妻の家事の仕方 3.0%
前回(1984年)
子供のこと 37.7%
互いの性格 30.0%
妻の家事の仕方 10.6%
夫の帰宅時間 5.9%
舅・姑のこと 5.1%
家事分担 2.2%
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■ ケンカの引き金になる言葉…「うるさい」が大躍進
  • 兄弟ゲンカの場合、「バカ」が48.9%と圧倒的に多く、「うるさい」が17.4%で2位に入っています。前回の調査ではいかにも子供らしいという言葉しか見られませんでしたが、今回の調査では「黙れ」「消えろ」といった言葉も目につきます
  • 夫婦ゲンカの引き金となる言葉の第1位は「父親でしょう」。ケンカの原因のトップが「子供のこと」であることを考えるとうなずけます。
  • 親子ゲンカの場合は、母子ゲンカ、父子ゲンカともに「うるさい」がトップです。親の注意に対し、「うるさい(うるせぇ)」と言ってケンカになる、そんなパターンが推測されます。
<表−6>兄弟ゲンカ
今回(1999年)
1位 バカ 48.9%
2位 うるさい 17.4%
3位 ずるい 8.7%
4位 アホ(ゥ) 6.5%
" デブ 6.5%
6位 黙れ 4.3%
" 消えろ・あっちに行け 4.3%
前回(1984年)
1位 バカ 44.1%
2位 アホ(ゥ) 7.6%
3位 マヌケ 7.1%
4位 ブス 6.5%
5位 ブタ 4.7%
6位 トンマ 4.1%
7位 デブ 3.5%
<表−7>夫婦ゲンカ
今回(1999年)
1位 父親でしょう 15.4%
2位 うるさい 11.5%
3位 母親だろう 7.7%
" 早くしてよ 7.7%
" もっと真剣に考えて下さい 7.7%
" お前が悪い 7.7%
(前回未調査)
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■ 家族に与える影響が大きいのは、夫婦ゲンカと親子ゲンカ
  • 夫婦ゲンカの場合、「子供は無関心を装っているがしっかり見ている」(33.9%)ためか、3割の家庭が「子供の前では夫婦ゲンカをしないようにしている」と回答しています。
  • 父子ゲンカでは、当事者でない子供の3割強が「その場から居なくなる」としており、家族への影響の強さが伺えます。
<表−8>夫婦ゲンカが起きた時、子供は…
今回(1999年) 前回(1984年)
子供は無関心を装っているが、しっかり見ている。 33.9% 12.1%
子供はさっと居なくなる 17.2% 28.2%
子供が仲裁にはいる 6.1% 9.9%
子供はどちらかの味方につく 5.6% 7.7%
子供が怒る 2.2% 12.5%
子供が泣く 2.2% 4.8%
その他 2.8% 4.8%
子供の前ではケンカしないようにしている 30.0% 20.1%
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■ 大ゲンカをして長引くのは、夫婦ゲンカと父子ゲンカ
  • 夫兄弟ゲンカは、大ゲンカになっても半日以内に8割弱が仲直りし、1〜2日すれば9割以上が仲直りします。
  • 一方、夫婦ゲンカや父子ゲンカは、大ゲンカになった場合、関係修復までに1週間以上かかるケースが50%、31.3%となっており、長期化の傾向が顕著です。
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■ 昔の家庭との違い、「ない」と「わからない」で7割強
  • ケンカという側面から見て、昔(自分が子供の頃)の家庭と今の家庭との違いの有無を聞いてみると、「ある」は3割を切り、「ない」と「わからない」が合わせて7割強となっています。
  • 「ある」と答えた人は、「親子の対等化」「核家族化の進行でケンカを止める人がいなくなった」「口ゲンカが主流になった」などを違いにあげていますが、こうした指摘も、今後さらに減少するものと推測されます。
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