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そんな大分を代表する郷土料理が「だんご汁」と「やせうま」。だんご汁は平たく言えば具沢山のお味噌汁に、小麦粉ベースのおだんごをいれたもの。年間を通して晩ご飯の中心で、麦ご飯や冷やご飯1杯で、だんご汁を3杯ほども食べられていたそう。いまでは大分の飲食店やお祭りの屋台等で食べることができます。 また、一緒に作る「やせうま」はだんご汁のだんごと同じものを、きな粉モチのように仕上げたもの。
メインの具「だんご」から作り始めましょう。小麦粉4カップに、少しずつお水を加え耳たぶぐらいの固さになるまで、手で混ぜ合わせます。混ぜ合わせた生地は直径2cm程度にまとめて、ぬれぶきんをかけ30分〜1時間ほど寝かせます。もともとざっくばらんな料理なようで、寝かす時間はその時々により異なり、忙しいときは特に寝かせなかったとか。ここは旧来の作り方に習い、大胆に作って行きましょう。
だんごを寝かせている間に、野菜を切ります。ごぼうをささがきに、にんじん、しいたけを輪切り、もしくは千切りに、里いも輪切りにしておきます。 ひととおりの準備が完了したら、野菜を一煮立ちさせます。そこへ寝かせておいただんごをギュッと一握りし、平らな状態にしてからお鍋に入れさらに一煮立ちさせます。この時だんごはすべて使ってしまわず、「やせうま」用に半分はとっておきましょう。最後にお味噌を加え、ネギを追加して出来上がりです。
つづいて「やせうま」を作りましょう。きな粉大さじ10杯に同量の砂糖と塩を少々加え、よく混ぜ合わせます。 次に沸とうさせたお湯に、寝かせておいただんごを引っ張り伸ばして湯がきます。だんごが上の方に浮かび上がってきたら出来上がりの合図。お湯からあげて、そのまま“きな粉”にくぐらせると「やせうま」の出来上がりです。「だんご汁」も「やせうま」も素朴な味わいで、どこか懐かしい印象。簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみてください。