知る・楽しむ / 生活に役立つ情報やまほうびんの秘密など、知って楽しめるコンテンツをご覧いただけます。
南国土佐の食で「皿鉢(さわち)料理」は欠かせません。皿鉢料理とは、お刺身、寿司、組み物、汁物などで構成されています。お刺身は、鰹のタタキや活け造り、盛り合わせなど、旬の魚を盛り付けます。寿司は、サバやカマスの姿寿司をはじめ、巻き寿司、にぎり寿司など。組み物は、煮物、揚げ物のほか、果物やようかんなどのデザートまで、とにかく各地の旬のおいしいものをいろいろと盛り付けています。元々この皿鉢料理は全国各地で食べられていたそうですが、現在残っているのは高知県だけ。今ではパーティ、宴会、結婚式など人の集まる様々なシーンに必ず出てくる定番料理となっています。
まずはごぼうを薄めのささがきにしましょう。ささがきが苦手な方は、市販の皮むき機を使うと、上手に、しかも簡単に作ることができます。また、ささがきにしている間に、昆布を水に浸してだし汁を作っておくとよいでしょう。続いてささがきにしたごぼうをフライパンで軽く炒め、そこへだし汁と醤油を加えて、水気がなくなるまで弱火〜中火で炒めてください。炒めたごぼうはひとまずお皿などに置いておいてください。
次に小麦粉に水、砂糖、塩を加えて軽く混ぜ、続いて炒めたごぼうを加え、さらに混ぜ合わせてください。タネの固さはだいたいホットケーキの種と同じぐらいの固さをイメージするとよいでしょう。小麦粉とごぼうが馴染んだところで、ごまを加え軽く混ぜてください。本場のこんちんは「えごま」を使いますが、なかなか手に入りにくい食材なので、今回は黒ごまで代用してみました。昔は麻の実も使っていたとのことなので、手軽に購入できる方はえごまや麻の実で試してみてもよいかもしれませんね。
最後にあらかじめフライパンを熱しておき、そこへ先ほど作ったタネを流し込み、だいたい5mmぐらいの厚さになるように丸くのばしましょう。少し焦げ目がつくまで中火で4〜5分ほど焼き、裏返して同様に少し焦げ目がつくまで焼いてください。両面が焼き上がったところで、食べやすい大きさに切って出来上がり。見た目は高知風のチヂミといったところ。軽食やおやつにピッタリですね。