本企画展では、本年がちょうど「日本磁器誕生・有田焼創業400年」にあたるのを機に、有田のご紹介とまほうびんとの関わりをその歴史を辿りながらご紹介いたします。
そのメインは、金属不足から第二次大戦中のまほうびん製造はなかったという業界の通説を覆す、ケースに有田磁器を採用した新発見の卓上ポットと、1980年代を中心に販売されたまほうびんと有田焼の茶器セットを組み合わせたギフトセットの数々であります。現在でも有田焼のケースにステンレスまほうびんを組み入れた卓上ポットがつくられており、長い間深い関係があることを知っていただけると存じます。歴史的な写真画像なども含めて、是非お楽しみください。
平成28年4月27日(水)~11月9日(水)
※要予約/土日祝、5月2日、8月11日~16日は休館
有田焼とまほうびんの繋がりは第二次世界大戦中まで遡ります。通常、まほうびんのケースには金属が使用されていましたが、この時代はその金属不足を補うために有田焼の磁器が採用されました。
①「色絵松竹梅牡丹双鳳文大皿」
伊万里(柿右衛門様式)17-18世紀
所蔵:東京国立博物館
② 陶山神社の鳥居(磁器製)
佐賀県・有田町
③ 第二次大戦中に製造された
卓上ポット
提供:晩香窯 庄村健
④ 「瑠璃蘭茶器セット」
タイガー魔法瓶/1979年
⑤ 梅ちらし茶器セット
象印マホービン/1983年
⑥ 「赤絵更紗唐花文」魔法瓶
源右衛門窯/2012年~