6月20日(金)、岐阜市立梅林小学校にて、
第4回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2014」が開催されました。
夢先生は、大山加奈さんが務め、1・2時間目(5年1部)と
3・4時間目(5年2部)に「夢の教室」を行いました。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。まずは、アシスタントの安永さんが体を動かすときの水分補給の大切さを子どもたちに教えてくれました。
大山さんからの挨拶のあと、バレーボールを使い強烈なアタックを披露。日本代表として活躍した大山さんのアタックの威力には、子どもたちも大歓声!全体が盛り上がってきたところで、クラス全員が一丸となって課題をクリアするゲームにチャレンジ。ゲームのルールをしっかり把握し、大山さんを中心に徐々にみんなでアイデアを出し合うことで、最後には無事課題をクリアすることができました。
みんなで協力して課題をクリアする難しさと楽しさを学ぶことができました。
「夢の教室」後半55分はトークの時間。大山さんがこれまでの体験を話したり、子どもたちと一緒に夢について語り合ったりしました。
小さな頃から体の大きかった大山さんは、小学校入学時にバレー部に勧誘されますが当時は体も弱く、両親に反対されてしまいます。それでも、バレーをやりたいという強い気持ちを両親に伝え、説得を続けることで、バレー部に入部することができました。
しかし、あとから入部した妹が先にレギュラーに抜擢され、先を越されてしまいます。それからは、自分もレギュラーになるんだという強い想いで猛練習を続け、自分の力でレギュラーを勝ち取りました。
また、大山さんはアトランタオリンピックに影響を受け、「オリンピック選手になる!」という、より大きな夢を掲げ、努力を重ねることで小学校、中学校と日本一に輝きました。この時、大山さんは自分を信じて、夢に向かって頑張ることが大事だと感じたそうです。
高校生の時にキャプテンに任命された大山さんは「全大会で優勝」という目標を掲げますが、新チーム最初の試合で予選敗退してしまいます。その次の日、大山さんはひどく落ち込みます。しかし、チームメイトは負けた次の日にも関わらず、笑っていたそうです。大山さんはチームメイトの態度やチームの雰囲気が理解できず、笑っていたチームメイトと大喧嘩をし、自分たちの思っていることを言い合いました。
人を怒ることは難しいと話してくれた大山さん。喧嘩をした後は、お互いの想いを共有することで仲も深まり、チームの結束が高まったことを実感したそうです。そして、その結果、高校3年時にはインターハイ・国体・春高と三冠を達成。チームのためを想うなら、「仮に言いたくないような厳しいことでも、口に出して伝えること」が重要だと気づいたそうです。
大山さんは、その後、高校での活躍が認められ、全日本のメンバーに選ばれて念願のオリンピックの舞台に立つことができました。
夢のオリンピック出場を果たした大山さんでしたが、あまりの緊張で体が全く動かず、記憶もあまりないそうです。結果は惜しくもメダルに届かず5位入賞でした。大山さんの次の目標は「オリンピックでメダルを取ること」になりました。
しかし、その後、持病である腰のケガをしてしまいます。「オリンピックでメダルを取る」という目標を達成するためにケガを押して試合に出場しましたがより悪化してしまいます。全国の病院を回りますが、手術をしてもしなくても次のオリンピック出場は難しいと言われ、「実際に手術をして選手復帰した人はいません」とまで言われます。
そこで大山さんは、そのケガから選手復帰した第一号となりみんなに希望を与えようという気持ちで手術を受け、必死の思いで孤独なリハビリを続けました。仲間の支えもあり、ついに、484日ぶりにコートに立つことができました。このとき、チームメイトが自分のことのように喜んでくれた姿が何よりも強く印象に残っているそうです。
高校三冠やオリンピック出場などいろいろなことを経験したけど、バレーをやってきてよかったのは、何よりも大切な「仲間」ができたことだと授業の最後に話してくれました。
小林くん【将来の夢:海上保安官】
夢をかなえるためには、努力が大事だということが印象に残りました。
夢をかなえるためにも、体をしっかりと鍛えて海上保安庁に入りたいです。
滝川さん【将来の夢:パン屋】
大山先生が何度諦めることがあっても、続けて努力すると言ってたことが印象に残りました。
失敗しても何回も何回も練習して、成功できるように頑張ります。
中嶋くん【将来の夢:サッカー選手】
走って協力して工夫してゲームをできて楽しかったです。
たくさん練習することで課題を見つめ、それをクリアするために努力したいです。
水谷さん【将来の夢:保育士】
体育館でゲームをして、みんなで相談し、協力して頑張れたことが印象に残りました。
小さい子にはすぐに怒らず、優しく話を聞いてあげたいと思います。