象印 ZOJIRUSHI

第5回
愛知県 知多市立つつじが丘小学校

夢先生は元新体操選手(北京オリンピック代表)の稲垣早織さん!

写真

稲垣 早織(いながき さおり)
千葉県出身。6歳で新体操を始め、高校2年時の2006年4月からフェアリージャパン(新体操日本ナショナル選抜団体チーム)に加入しました。2007年の世界新体操選手権で団体総合7位。2008年の北京オリンピックでは、団体総合10位となりました。2009年には、新体操ワールドカップの種目別リボン+ロープで優勝。同年の世界新体操選手権出場を最後に、フェアリージャパンを引退。以後、日本女子体育大学新体操部の一員として活躍しました。大学卒業後は、NHKラジオ・テレビ新体操のアシスタントとして活動しています。

第4回「夢の教室」活動レポート

7月5日(火)、愛知県知多市立つつじが丘小学校にて、
第5回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2016」が開催されました。
夢先生は、稲垣早織さんが務め、
3・4時間目(5年1組)と5・6時間目(5年2組)に
「夢の教室」を行いました。

写真みんなで協力することを忘れないでほしい。

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。まずはゲームが始まる前に、ウォーミングアップ。体の柔らかさを子どもたちと競った稲垣さん。その柔らかさに子どもたちもびっくり!また、リボンを使った新体操のデモンストレーションではたくさんの歓声が聞こえました。ゲームの時間は、みんなで意見を出し合いながら協力し、目標に向かってチャレンジを続けました。ゲームの最後には稲垣さんから、「最初はバラバラで目標を達成しようという努力も足りなかった。それでも、途中からみんなが意見をしっかり聞き、チームとしても成長できた。みんなで協力して目標を達成した今日の経験を忘れないでほしい」とメッセージがありました。

写真

運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!ゲームの時間のあと、みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!

好きなことは何か、改めて考えるとそれは新体操だった。

「夢の教室」後半55分はトークの時間。稲垣さんのこれまでの経験を聞いたり、夢について子どもたちと一緒に語り合ったりしました。稲垣さんは小学校1年生のとき、新体操をやっている友達がリボンで楽しそうに遊んでいるのを見て、自分もやってみたいなと思い、新体操を始めます。最初から体が柔らかかったこともあり、すぐに選手クラスに入ることもできました。しかし、3年生のとき、毎年行われる選手クラスのテストに落ち、一般クラスにいくことになりました。当時、いろいろな習い事をやっていた稲垣さんはこのとき、新体操を辞めてもいいかなと思ったそうです。そのことをお父さんに相談すると、「新体操でなくても、自分の好きなことをやればいい。本当に好きなことは何か、考えてみなさい」と言われ、改めて自分が新体操が大好きだということに気づきました。もう一度続けることを決意した稲垣さんは、この頃から本格的に新体操に取り組み、5年生のときには再び選手クラスに上がることができました。
写真

写真夢を支えたのは、「恩返しがしたい」という感謝の想い。

選手クラスに戻ってからは、個人と団体の両方で試合に出場していましたが、みんなで力を合わせ、 いい結果が出れば喜びを分かち合える団体に魅力を感じ、団体で頑張っていくことを決めます。中学校に入ってからも、新体操の練習に明け暮れる稲垣さんでしたが、あるとき、周りの友達が遊んでいるのをうらやましく思うようになり、どうして自分だけ毎日きつい練習をしたり、怒られたりしないといけないのかと、新体操を辞めたくなってしまいました。しかし、自分が練習できるのは、送り迎えをしてくれる父や食事を作ってくれる母、朝から晩まで練習を見てくれるコーチ、応援してくれる学校の先生や友達がいるからだと気づきました。それからは、みんなに恩返しがしたいと考えるようになり、新体操で恩返しするなら、「オリンピックに出場しよう」と思うようになりました。

「責任を感じるなら、あなたが一番頑張らないと」という言葉に奮起。

オリンピック出場を夢に練習を続けた稲垣さんは、高校1年生で日本代表のオーディションに合格します。しかし、そこに入るのには条件がありました。団体のチームで共同生活をするために、高校を辞め、親元を離れることでした。いろいろと悩みましたが、夢を実現するためにと、高校2年生から団体チームでの共同生活を始めます。24時間・365日、練習も食事も毎日同じ時間を過ごしました。チームメイトは9人でしたが、試合に出場できるのは6名。稲垣さんは、何とか6人に選ばれることができましたが、このとき、試合に出れない仲間の分も、とより強い想いを持つようになりました。そして、高校3年生のとき、世界選手権で団体総合7位となり、オリンピック出場を決めます。待ちに待った大舞台、北京オリンピック。稲垣さんはここでミスを犯し、チームは予選敗退してしまいました。誰も稲垣さんを責めることはありませんでしたが、自信を持つことができなくなった稲垣さんは、こんな気持ちでは代表には入れない、もう新体操を辞めようと、コーチに相談しました。すると、コーチは「責任を感じるなら、あなたが一番頑張らないと。」と話したそうです。稲垣さんはこの言葉で、改めてあきらめてはいけない、応援してくれる人たちのために頑張ろうと奮起し、再び厳しい練習に取り組みました。その結果、大学4年生で全日本新体操選手権2連覇を達成することができました。授業の最後には、「何かを好きという気持ちを持つこと。その気持ちを持って続けること。そうすれば、夢や目標は見つかる。そして、その夢を応援してくれる人たちに感謝することを忘れず、努力を続ければ、頑張ったことが全部自分の財産になる。」と話してくれました。

写真

「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
稲垣先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

住吉さん【将来の夢:小学校の先生】

住吉さん(左)藤堂先生(中)下川くん(右)

あきらめずに頑張ることが大切だということが印象に残りました。

丁寧に字を書いたり、人にやさしくしたいと思いました。

下川くん【将来の夢:海外で活躍するプロサッカー選手】

ゲームをクリアできたこと、あきらめずにやり続けることが印象に残りました。

毎日空いている時間にサッカーをすること。海外に行くために英語を勉強することです。

藤堂先生の感想
ゲームの時間は、子どもたちが意見を出し合い、作戦を立て、みんなで一丸となってゲームをクリアする姿に感動しました。稲垣先生の授業で感謝する心、周りの人への感謝する気持ちが、夢の成功につながるというお話しがありましたが、子どもたちにはその言葉を忘れず、日々感謝の気持ちを持っていろいろなこと取り組んでほしいと思います。

平井くん【将来の夢:甲子園出場】

平井くん(左)新海先生(中)月東さん(右)

チームワークの大切さが印象に残りました。

自主練習をもっと増やし、つらいときもあきらめずに頑張ろうと思います。

月東さん【将来の夢:ミュージシャン】

あきらめずに続けること、感謝することの大切さが印象に残りました。

いろいろな歌を聞いたり、楽器を弾く練習を続けていきたいと思います。

新海先生の感想
両親、コーチ、友達、自分を応援してくれるたくさんの人たちへの恩返しをしたいという気持ちがオリンピックという夢へ近づけてくれたんだなと、稲垣先生の話を聞いて思いました。子どもたちにも、夢を支えてくれる、背中を押してくれる存在は、自分の身近なところにいるということを、これからの学校生活で学んでいってほしいと思います。

開催校について

学校の写真

学校名
知多市立つつじが丘小学校
http://tutuji-s.sakura.ne.jp/
所在地
愛知県知多市つつじが丘4-26
開校
1973年
児童数
343名(平成28年6月)
特徴
校訓「明るく 仲よく 元気よく」のもと、知・徳・体の調和のとれた子どもの育成に取り組んでいます。そして、保護者と教職員だけでなく、子どもを取り巻く地域の皆様も一緒に活動する機会が多く、『チームつつじ』として子どもの健やかな成長を見守っています。 また、つつじが丘小学校には、いろいろな国の子どもたちがいて、当たり前のように仲良く生活しています。このことは、心豊かな大人へと成長するうえで、子どもたちに素晴らしい影響を与えてくれています。

開催校一覧に戻る ユメセンサーキットトップに戻る