象印 ZOJIRUSHI

第6回
埼玉県所沢市立南小学校

7月14日(木)、15日(木)埼玉県所沢市立南小学校にて、第6回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2016」が開催されました。
夢先生は、徳田耕太郎さんと三井浩二さんが務め、5年生4クラスに「夢の教室」を行いました。

7月14日(木)の夢先生はフリースタイルフットボール選手の徳田耕太郎さん!

徳田 耕太郎(とくだ こうたろう)
愛媛県出身。13歳でフリースタイルフットボールを始めました。15歳から愛媛県内でパフォーマンス活動をスタートさせ、フリースタイルフットボールチーム「Team-Lingo」のリーダーを務めるなど数多くのステージを経験。アクロバティックな動きを取り入れたダイナミックな足技を武器に、2009年には全日本大会「Red Bull Street Style Japan Final」で史上最年少となる17歳で優勝、世界大会「Red Bull Street Style World Final」への出場権を獲得しました。2012年の「Red Bull Street Style Japan Final」では大会2連覇を達成。同年に行われた「Red Bull Street Style Japan Final」では日本人初、最年少で世界チャンピオンに輝きました。現在も国内外でパフォーマンス活動やレクチャーを行うなど、フリースタイルフットボールの第一線で活躍しています。

第6回「夢の教室」活動レポート

声をかけあって、チーム一つになろう。

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。授業の最初には、アシスタントの高田さんから水分・塩分補給の大切さについてのお話がありました。そして徳田先生のリフティングが披露され、プロの技を見た子供たちは大興奮でした。その後みんなで簡単な運動をして体をほぐし、マットを用いた難しいゲームに取り組みました。みんなが乗ったマットをうまく動かしながら、ゴールに向かって進むゲーム。最初は多くのアイデアが飛び交うだけでなかなか意見がまとまりませんでしたが、作戦タイムを経て取り組んだ最後のチャンスでは、見事ゴールにたどり着くことができました。徳田先生からは、「ゲームをやる中でチームが一つになる経験はとても重要だよ。今日みたいに自然と声が出るような、いいチームになろうね。」とアドバイスがありました。

運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!ゲームの時間のあと、みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!

「夢の教室」後半はトークの時間。徳田先生が子どもたちに夢を持つことの大切さを教えました。

本屋さんで出会った「フリースタイルフットボール」という夢。

徳田先生は小学1年の頃、お兄さんと同じ少年団でサッカーを始め、中学では部活動として真剣にサッカーに取り組むようになります。技術を学ぶために本屋に通い、サッカーの本を読んでいた徳田さんでしたが、そこで意外な出会いがありました。それが今も取り組む「フリースタイルフットボール」というスポーツとの出会いです。徳田さんは本に書かれた技にチャレンジし続け、どんどんリフティングが上手になりました。しかし中学3年の頃、練習中に大きなけがを負ってしまい、その後遺症でサッカーをはじめ長距離を走る運動ができなくなってしまいました。唯一の救いだったのが、リフティングならしてもいいということ。徳田さんはそれからリフティングの練習に打ち込み、難しい技にもチャレンジしてどんどん上達しました。そして高校3年の頃にテレビで見たフリースタイルフットボールの世界大会。ここで日本人選手が優勝したことに刺激を受け、徳田さんはフリースタイルフットボール選手になって世界チャンピオンになることを夢見るようになりました。

一番大切なことは、夢に向かって楽しむこと。

初めて出場した日本大会。予選を勝ち抜いた徳田さんの相手は、奇しくも高校3年の頃にテレビで見た世界2位の日本人選手。「今まで練習した技をすべてぶつけてやろう」と徳田さんは思い切って勝負に挑みました。結果はなんと徳田さんの勝利。そのまま優勝した徳田さんは、いきなり南アフリカで行われる世界大会の切符を得たのです。しかし世界の壁は厚いものでした。日本では世界2位の選手を倒したのに、世界大会ではプレッシャーを感じて予選落ち。これまで順調に夢に近づいた徳田さんでしたが、ここで初めて挫折を味わいました。この結果が本当に悔しかった徳田さん。世界で一番になるためには、何が必要かを考えました。そして見つけた答えが、「もっと楽しんで努力すること」。練習はハードでしたが、よりたくさんの技ができるようになることが、本当に楽しく感じるようになりました。迎えた次の日本大会でも優勝し、いよいよリベンジとなるイタリアでの世界大会。誰にも負けない量の練習を重ねた自信があった徳田さんは、大会本番も緊張せずに技を披露することができました。結果は優勝。練習も本番も楽しんだ徳田さんだからこそ、世界チャンピオンになるという夢を叶えることができたのです。授業の最後には、「練習も努力も大切だけど、それだけでは夢を叶えられないんだ。一番大切なことは、夢に向かって楽しむことだよ。」といったメッセージが、徳田さんから子どもたちに贈られました。

「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
徳田先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

近藤くん【将来の夢:建築士】

近藤くん(左)橋本先生(中)鈴木さん(右)

徳田先生はとてもかっこよくて、みんながあこがれる人だなと思いました。

知り合いの建築士やデザイナーさんに色んな話を聞きたいです。

鈴木さん【将来の夢:女優さん】

かなわない夢はないということを感じました。

演技などの練習をしてみたり、女優という仕事についても調べてみたいです。

橋本先生の感想
「夢を叶えるには、努力が必ず必要」ということが、現実味のある言葉として先生から伝えて頂きました。 実際に大きな夢を達成された先生から伝えて頂くことで、子どもたちも夢に対して明確なイメージを抱くことができたのではないかなと思います。

小野さん【将来の夢:チアダンサー】

小野さん(左)小島先生(中)萩原くん(右)

チームの団結力があってよかったと思います。

手を抜かずに普段の練習時間を大切にしたいと思います。

萩原くん【将来の夢:サッカー選手(レアルマドリード)】

夢に向かって楽しむことが大切だということを知ることができて良かったです。

僕のポジションはゴールキーパーなので、同じポジションの人からたくさん話を聞いて、もっとうまくなりたいと思います。

小島先生の感想
子どもたちの可能性は無限にあるので、みんながどんな姿になるのかとても楽しみに思っています。 子どもたち一人一人がもっと大きくなって夢に近づこうとしているときに、みんなの背中を押してあげることができるような存在でいたいと思います。

7月15日(金)の夢先生は元プロ野球選手の三井浩二さん!

三井 浩二(みつい こうじ)
北海道出身。高校3年時にプロ野球ドラフト会議で2球団から指名を受けるも、社会人野球の新日本製鐵室蘭に加入。1994年には新日本製鐵広畑に転籍し、2000年にドラフト2位で西武ライオンズに加入しました。投手として1年目から3勝を挙げたほか、二軍でも活躍し、イースタン・リーグ優勝、ファーム日本選手権優勝に貢献。MVPにも選出されました。翌2002年には10勝を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献。オールスターゲームにも出場しました。2003年は2年連続二桁勝利となる11勝を記録。2004年、2008年には日本シリーズ制覇を経験しました。2009年に現役を引退し、現在はメジャーリーグ解説者として活動する傍ら、各地で野球教室や講演を行っています。

第6回「夢の教室」活動レポート

チームが一つになる体験を大切にしよう!

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。授業の最初には、アシスタントの高田さんから水分・塩分補給の大切さについてのお話がありました。その後三井先生の投球が披露され、三井先生とキャッチボールをした子どもたちは大興奮。2日目は、テーマに沿ってクラスみんなで一つの列を作るゲーム。ゲームの内容はどんどん難しくなりましたが、回を追うごとにチームの一体感が増し、最後のゲームはなんとたった一度でクリアしてしまいました。ゲームの時間の最後には、三井先生から「みんな一緒に取り組んでゲームに成功すると達成感があるよね。これからもみんなで意見を交換して、協力しよう!」とアドバイスがありました。

運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!ゲームの時間のあと、みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!

「夢の教室」後半はトークの時間。三井先生が子どもたちに夢を持つことの大切さを教えました。

はじめての悔し涙がきっかけで、夢が目標へと変わった。

三井さんは小学5年生で野球を始めましたが、周りのみんなよりも始めるのが遅かったこともあり、中学二年の頃まではずっと補欠の選手でした。それでも野球は大好きなスポーツで、その頃からプロになることが三井さんの夢でした。当時は先輩からいじめを受けたこともありましたが、大好きな野球をやめたいとは思いませんでした。最高学年で出場した大会でも補欠でしたが、先発に代わって初めてマウンドに立った経験は、大事な思い出として今も覚えているそうです。高校に進学した三井さんは、1年生で唯一背番号をもらい、メンバー入りを果たしました。先輩の最後の試合でも先発に選ばれ活躍しましたが、惜しくも敗退。三井さんは選手として初めて悔し涙を流しました。もっとうまくなって、プロになるためにはどうすればいいのか・・・そう考えることで、三井さんにとってプロ野球選手になることは、夢から目標へと変わったそうです。

あきらめずに頑張り続ければ、どんな夢も叶えられる。

その後も活躍をつづけた三井さんでしたが、目標としていた「ドラフト3位」にあと一歩及ばず、社会人チームで野球を続けることになります。3年後に再びやってくるドラフトのチャンスを掴むためにも、三井さんは必死に練習しました。しかし無理をしすぎたのか、待っていたのはひじの故障。ボールを投げられなくなり、三井さんは24歳で野球人生の終わりを覚悟しました。しかし幸運にもその年に受けた手術は無事成功。プロ野球選手になる夢を叶えるためにも、三井さんは投球フォームを変えて練習に励みました。リハビリのつらい時期をあきらめずに乗り越えた三井さんは、フォームの変更によって以前よりも速い球を投げることができるようになったのです。「もう一度ドラフトにかかってやる。」この一心で練習に打ち込んだ三井さんは、翌年に全日本選抜にも選出され、再びプロのスカウトの目にとまるようになりました。その年のドラフトでは見事2位となり西武ライオンズへ入団。プロ野球選手になる夢を叶えただけでなく、チームではリーグ優勝も日本一も経験し、個人ではオールスターゲームにも出場しました。引退した現在、三井さんは新たな夢に向かって勉強しています。それは「もう一度ユニフォームを着ること」。今度は選手としてではなく、コーチとしてチームを支える存在になりたいそうです。授業の最後では、「あきらめないこと!そしてやり続けること!この二つを大切にしていれば、どんな夢も叶えられるよ。」というメッセージが三井さんから子どもたちに贈られました。

「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
稲垣先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

藤宮さん【将来の夢:美容師】

藤宮さん(左)金子先生(中)木村くん(右)

あきらめずに努力することの大切さを学びました。

将来お客さんに喜んでもらえるように、専門学校へ通って技術を学びたいと思います。

木村くん【将来の夢:プロ野球選手】

三井先生の投球がすごかったです。夢がプロ野球選手なので、三井先生をお手本に頑張ります。

普段の練習からストイックに頑張って、今よりももっと上手になりたいです。

金子先生の感想
ゲームの時間は、子どもたちにとって協力とは何かということについて考える機会になったのではないかと思っています。また、「夢と目標は違う」ということはとても重要な考え方だと思いました。「夢に向かって今自分が何をできるのか」ということを考えることは、夢に向けての第一歩だと思います。

前田くん【将来の夢:水泳のオリンピック選手】

前田くん(左)濱田先生(中)大當さん(右)

三井先生のような人でもプロ野球選手になるまで色んな挫折をしてたんだということを知ることができてよかったです。

習い事で水泳をやっているので、欠かさず練習して一人前の選手になりたいです。

大當さん【将来の夢:ペットショップの店員さん】

みんなで協力するゲームの時間が印象的でした。三井さんの頑張りを見習って、私も夢に向かって頑張りたいです。

動物の命を守ること。そして動物に関する勉強をたくさんしたいです。

濱田先生の感想
ちょうどこれから林間学校ということもあり、子どもたちはチームワークの温かさに触れることができてよかったのではないかなと思います。その中で自然とリーダーシップを発揮できる子どももいて驚きました。トークの時間では、三井先生に挫折を乗り越えるための熱い気持ちを語って頂きました。また一人ひとり丁寧に話しかけてくださったことで、子どもたちはそれぞれの夢に向かって自信を持つことができたのではないかなと思います。

開催校について

学校の写真
学校キャラクターの写真
【南小学校マスコット「みなみん」】

学校名
所沢市立南小学校
http://www.tokorozawa-stm.ed.jp/minami-eh/index.html
所在地
埼玉県所沢市南住吉18-29
開校
1874年
児童数
818名(平成28年4月)
特徴
本校は主体的に行動できる子どもの育成を実現できるよう、豊かな心とたくましく生きる力をはぐくむことができるような環境を心がけています。学校教育目標でもある『心豊かな子』をもとに、子どもたちに知・徳・体の調和のとれた人間としての基礎づくりに努めてまいります。そのためにも、子どもたち一人一人の人格を尊重して確かな「自信」と「主体性」を培うことができるような学校となることを目指しています。

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