7月14日(木)、15日(木)埼玉県所沢市立南小学校にて、第6回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2016」が開催されました。
夢先生は、徳田耕太郎さんと三井浩二さんが務め、5年生4クラスに「夢の教室」を行いました。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。授業の最初には、アシスタントの高田さんから水分・塩分補給の大切さについてのお話がありました。そして徳田先生のリフティングが披露され、プロの技を見た子供たちは大興奮でした。その後みんなで簡単な運動をして体をほぐし、マットを用いた難しいゲームに取り組みました。みんなが乗ったマットをうまく動かしながら、ゴールに向かって進むゲーム。最初は多くのアイデアが飛び交うだけでなかなか意見がまとまりませんでしたが、作戦タイムを経て取り組んだ最後のチャンスでは、見事ゴールにたどり着くことができました。徳田先生からは、「ゲームをやる中でチームが一つになる経験はとても重要だよ。今日みたいに自然と声が出るような、いいチームになろうね。」とアドバイスがありました。
「夢の教室」後半はトークの時間。徳田先生が子どもたちに夢を持つことの大切さを教えました。
徳田先生は小学1年の頃、お兄さんと同じ少年団でサッカーを始め、中学では部活動として真剣にサッカーに取り組むようになります。技術を学ぶために本屋に通い、サッカーの本を読んでいた徳田さんでしたが、そこで意外な出会いがありました。それが今も取り組む「フリースタイルフットボール」というスポーツとの出会いです。徳田さんは本に書かれた技にチャレンジし続け、どんどんリフティングが上手になりました。しかし中学3年の頃、練習中に大きなけがを負ってしまい、その後遺症でサッカーをはじめ長距離を走る運動ができなくなってしまいました。唯一の救いだったのが、リフティングならしてもいいということ。徳田さんはそれからリフティングの練習に打ち込み、難しい技にもチャレンジしてどんどん上達しました。そして高校3年の頃にテレビで見たフリースタイルフットボールの世界大会。ここで日本人選手が優勝したことに刺激を受け、徳田さんはフリースタイルフットボール選手になって世界チャンピオンになることを夢見るようになりました。
初めて出場した日本大会。予選を勝ち抜いた徳田さんの相手は、奇しくも高校3年の頃にテレビで見た世界2位の日本人選手。「今まで練習した技をすべてぶつけてやろう」と徳田さんは思い切って勝負に挑みました。結果はなんと徳田さんの勝利。そのまま優勝した徳田さんは、いきなり南アフリカで行われる世界大会の切符を得たのです。しかし世界の壁は厚いものでした。日本では世界2位の選手を倒したのに、世界大会ではプレッシャーを感じて予選落ち。これまで順調に夢に近づいた徳田さんでしたが、ここで初めて挫折を味わいました。この結果が本当に悔しかった徳田さん。世界で一番になるためには、何が必要かを考えました。そして見つけた答えが、「もっと楽しんで努力すること」。練習はハードでしたが、よりたくさんの技ができるようになることが、本当に楽しく感じるようになりました。迎えた次の日本大会でも優勝し、いよいよリベンジとなるイタリアでの世界大会。誰にも負けない量の練習を重ねた自信があった徳田さんは、大会本番も緊張せずに技を披露することができました。結果は優勝。練習も本番も楽しんだ徳田さんだからこそ、世界チャンピオンになるという夢を叶えることができたのです。授業の最後には、「練習も努力も大切だけど、それだけでは夢を叶えられないんだ。一番大切なことは、夢に向かって楽しむことだよ。」といったメッセージが、徳田さんから子どもたちに贈られました。
近藤くん【将来の夢:建築士】
徳田先生はとてもかっこよくて、みんながあこがれる人だなと思いました。
知り合いの建築士やデザイナーさんに色んな話を聞きたいです。
鈴木さん【将来の夢:女優さん】
かなわない夢はないということを感じました。
演技などの練習をしてみたり、女優という仕事についても調べてみたいです。
小野さん【将来の夢:チアダンサー】
チームの団結力があってよかったと思います。
手を抜かずに普段の練習時間を大切にしたいと思います。
萩原くん【将来の夢:サッカー選手(レアルマドリード)】
夢に向かって楽しむことが大切だということを知ることができて良かったです。
僕のポジションはゴールキーパーなので、同じポジションの人からたくさん話を聞いて、もっとうまくなりたいと思います。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。授業の最初には、アシスタントの高田さんから水分・塩分補給の大切さについてのお話がありました。その後三井先生の投球が披露され、三井先生とキャッチボールをした子どもたちは大興奮。2日目は、テーマに沿ってクラスみんなで一つの列を作るゲーム。ゲームの内容はどんどん難しくなりましたが、回を追うごとにチームの一体感が増し、最後のゲームはなんとたった一度でクリアしてしまいました。ゲームの時間の最後には、三井先生から「みんな一緒に取り組んでゲームに成功すると達成感があるよね。これからもみんなで意見を交換して、協力しよう!」とアドバイスがありました。
「夢の教室」後半はトークの時間。三井先生が子どもたちに夢を持つことの大切さを教えました。
三井さんは小学5年生で野球を始めましたが、周りのみんなよりも始めるのが遅かったこともあり、中学二年の頃まではずっと補欠の選手でした。それでも野球は大好きなスポーツで、その頃からプロになることが三井さんの夢でした。当時は先輩からいじめを受けたこともありましたが、大好きな野球をやめたいとは思いませんでした。最高学年で出場した大会でも補欠でしたが、先発に代わって初めてマウンドに立った経験は、大事な思い出として今も覚えているそうです。高校に進学した三井さんは、1年生で唯一背番号をもらい、メンバー入りを果たしました。先輩の最後の試合でも先発に選ばれ活躍しましたが、惜しくも敗退。三井さんは選手として初めて悔し涙を流しました。もっとうまくなって、プロになるためにはどうすればいいのか・・・そう考えることで、三井さんにとってプロ野球選手になることは、夢から目標へと変わったそうです。
その後も活躍をつづけた三井さんでしたが、目標としていた「ドラフト3位」にあと一歩及ばず、社会人チームで野球を続けることになります。3年後に再びやってくるドラフトのチャンスを掴むためにも、三井さんは必死に練習しました。しかし無理をしすぎたのか、待っていたのはひじの故障。ボールを投げられなくなり、三井さんは24歳で野球人生の終わりを覚悟しました。しかし幸運にもその年に受けた手術は無事成功。プロ野球選手になる夢を叶えるためにも、三井さんは投球フォームを変えて練習に励みました。リハビリのつらい時期をあきらめずに乗り越えた三井さんは、フォームの変更によって以前よりも速い球を投げることができるようになったのです。「もう一度ドラフトにかかってやる。」この一心で練習に打ち込んだ三井さんは、翌年に全日本選抜にも選出され、再びプロのスカウトの目にとまるようになりました。その年のドラフトでは見事2位となり西武ライオンズへ入団。プロ野球選手になる夢を叶えただけでなく、チームではリーグ優勝も日本一も経験し、個人ではオールスターゲームにも出場しました。引退した現在、三井さんは新たな夢に向かって勉強しています。それは「もう一度ユニフォームを着ること」。今度は選手としてではなく、コーチとしてチームを支える存在になりたいそうです。授業の最後では、「あきらめないこと!そしてやり続けること!この二つを大切にしていれば、どんな夢も叶えられるよ。」というメッセージが三井さんから子どもたちに贈られました。
藤宮さん【将来の夢:美容師】
あきらめずに努力することの大切さを学びました。
将来お客さんに喜んでもらえるように、専門学校へ通って技術を学びたいと思います。
木村くん【将来の夢:プロ野球選手】
三井先生の投球がすごかったです。夢がプロ野球選手なので、三井先生をお手本に頑張ります。
普段の練習からストイックに頑張って、今よりももっと上手になりたいです。
前田くん【将来の夢:水泳のオリンピック選手】
三井先生のような人でもプロ野球選手になるまで色んな挫折をしてたんだということを知ることができてよかったです。
習い事で水泳をやっているので、欠かさず練習して一人前の選手になりたいです。
大當さん【将来の夢:ペットショップの店員さん】
みんなで協力するゲームの時間が印象的でした。三井さんの頑張りを見習って、私も夢に向かって頑張りたいです。
動物の命を守ること。そして動物に関する勉強をたくさんしたいです。
【南小学校マスコット「みなみん」】