象印 ZOJIRUSHI

第7回
宮城県 仙台市立川平小学校

夢先生は元プロサッカー選手の平瀬智行さん!

写真

平瀬 智行(ひらせ ともゆき)
鹿児島県出身。高校サッカーの名門・鹿児島実業高校時代に全国高校サッカー選手権大会を制覇。高校卒業後の 1996 年に鹿島アントラーズに加入しました。1999 年に U-22(22 歳以下)日本代表に選出されると、翌年のシドニーオリンピックに出場。同 2000 年には、J リーグ初となる三冠(リーグ、天皇杯、ヤマザキナビスコカップ)を達成しました。2002 年に横浜 F・マリノスに移籍。翌 2003 年の鹿島復帰を経て、2004 年にヴィッセル神戸に移籍しました。2008 年にベガルタ仙台に加入し、2010 年に現役を引退。2011 年にはベガルタ仙台のアンバサダーに就任しました。

第7回「夢の教室」活動レポート

9月2日(金)、宮城県仙台市立川平小学校にて、
第7回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2016」が開催されました。
夢先生は、平瀬智行さんが務め、
3・4時間目(5年1組)と5・6時間目(5年2組)に
「夢の教室」を行いました。

写真学校行事もみんなで力を合わせれば、きっと成功できる。

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。夏休みが明けた9月にもかかわらず、気温が高く汗をかきやすい天候でした。ゲームが始まる前には、アシスタントの平間さんから水分・塩分補給の大切さについてのお話がありました。また、平瀬さんが実際に子どもたちの前でシュートの実演を行い、間近で見るシュートの威力に、子ども達は興奮した様子でした。ゲームの内容はクラスのみんなで声を掛け合い、協力することでクリアできるものでした。はじめはなかなか息が合わずに苦戦しましたが、平瀬さんを中心に何度も作戦を考えました。どちらのクラスも子ども達から次々と意見が飛び出し、回を重ねるごとにクラスの一体感が増していきました。ゲームの時間の最後には、平瀬さんから「運動会などの学校行事も、今日のゲームの様にみんなで力を合わせればきっと成功できます。」とメッセージがありました。

写真

運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!ゲームの時間のあと、みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!

マラドーナを見てサッカー選手になることを決意。

「夢の教室」後半55分はトークの時間。夢先生である平瀬さんが自分の経験を通して子ども達に夢を持つことの大切さを伝えました。トークの前には平瀬さんのゴールシーンが映像で紹介され、これを見た子ども達からは大きな歓声が起こりました。 日本代表としてシドニーオリンピックに出場し、Jリーグでも活躍した平瀬さんですが、小学3年でサッカーを始めた当初は、あまり熱心に練習に参加していなかったそうです。そんな平瀬さんに転機が訪れたのは、小学4年の頃、マラドーナの試合の映像を見た時でした。映像を見て魅了された平瀬さんは、将来サッカー選手になりたいという夢を持ち、その夢をノートに記して、日々の練習にも熱心に取り組むようになったそうです。
写真

写真勉強もスポーツも、とにかく基礎が大事。

将来の夢を持った平瀬さんでしたが、大きな壁にぶつかります。それは大の野球好きのお父さんの存在でした。中学に入学したら平瀬さんに野球をしてほしいと願うお父さんを説得するために、平瀬さんはまず鹿児島県選抜に選ばれるという目標を立てました。毎日基礎練習に取り組み、鹿児島県選抜に選ばれた平瀬さんは、中学校入学以降もサッカーを続けることになりました。目標に向かって必死に取り組んだことで、壁を乗り越えることができた貴重な経験になったそうです。  中学校のサッカー部は、当初は決して強いチームではなかったそうですが、チームメイトと来る日も来る日も基礎練習に取り組みました。その結果、県大会で優勝し、九州大会、全国大会に出場するまでのチームとなり、平瀬さんは鹿児島県の名門・鹿児島実業高校へと進学しました。サッカーだけではなく、どんなことにもとにかく基礎練習が大切。勉強でもスポーツでも、基礎を大事にしてくださいという言葉が、平瀬さんから送られました。

チャンスがない状況でも準備を怠らず、信じて努力を続ける。

高校での厳しい練習を乗り越え、全国高校サッカー選手権で優勝を果たした平瀬さんは、鹿島アントラーズに入団しました。しかし、チームでは出場機会に恵まれず、入団3年間での出場試合はわずか1試合でした。戦力外通告なども覚悟した平瀬さんでしたが、そのような状況でもいつかチャンスが訪れることを信じ、小学校時代から大切にしてきた基礎練習は怠らなかったそうです。そして4年目、転機が訪れました。初めて先発出場した試合で4ゴールの大活躍。しかもその試合には当時の日本代表監督(兼U-22日本代表監督)であるトルシエ監督が視察に来ていました。その後まもなくU-22日本代表に選ばれた平瀬さんは、シドニーオリンピック予選で結果を残し、オリンピック本選でも大活躍でした。チャンスがなかなかない状況でも、自分の力を信じて準備をすることが大事という言葉を頂きました。 トークの時間の最後には、「自分の限界を作ってしまうと、そこで終わってしまう。信じて努力を続ける限り限界はないし、みんなにはまだまだ可能性があります。自分の力を信じて頑張ってください!」というメッセージが平瀬さんから子どもたちに向けて送られました。この言葉は、高校時代の厳しい練習や、プロ入り後の苦しい時期を乗り越えて、日本代表として活躍した平瀬さんだからこその言葉でした。平瀬さんは現在、ベガルタ仙台のアンバサダーとして、新たな夢に向かって頑張っているそうです。

写真

「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
稲垣先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

中塚くん【将来の夢:医者】

中塚くん(左)細矢先生(中)佐藤さん(右)

教室でお話を聴いて、準備と努力がとても大切だと学びました。

これから勉強で難しい問題がたくさん出てくると思うので、今から基礎を中心にしっかり勉強をやっていきたいです。

佐藤さん【今頑張っていること:水泳・そろばん】

クラスのみんなで協力すれば、クリアできることを学びました。

今頑張っている水泳やそろばんでも、しっかり努力を続けたいと思いました。

細矢先生の感想
ゲームの時間では、全員が集中し、一つの方向に向かって物事に取り組むことのむずかしさを子ども達が経験できた非常にいい機会だったと思います。トークの時間の中で出た、基本が大事ということは普段の生活の中でも子ども達に話していますが、実際にプロの世界で活躍した平瀬さんから直接お話を聴くことができ、より子ども達の胸にも響いたと思います。

飯田さん【将来の夢:ペットショップの店員さん】

飯田さん(左)永島先生(中)菅野くん(右)

毎日努力を続けることがとても大切だと思いました。

動物と触れ合う機会を大切にして、毎日の勉強もしっかり頑張りたいです。

菅野くん【将来の夢:メジャーリーガー】

みんなで作戦を考えてゲームをクリアできて、とても楽しかったです。

今日聞いた「あきらめない気持ち」を大切にし、毎日の練習を頑張りたいです。

永島先生の感想
ゲームの時間では、子ども達の中で自然と協力しようという姿勢が見え、普段の体育の時間よりも積極的に声が出ていたことがとても印象的でした。トークの時間では、夢をかなえるためには基本に忠実に頑張ることの大切さと、夢をかなえた後も努力を続けなければいけないという、とても貴重なメッセージが印象に残りました。

開催校について

学校の写真

学校名
仙台市立川平小学校
http://www.sendai-c.ed.jp/~kawadai/
所在地
宮城県仙台市青葉区川平3-36-1
開校
1979年
児童数
505名(平成28年8月)
特徴
本校の校章は子どもたちがしっかりと大地に足をふまえ,果てしない大空に向かって力を合わせ、共に伸びゆく姿を思い描き、あくなき探求心や美しい心、たくましい実践を培う教育の場となることを目指してデザインしました。 校章のデザインにもみられるように、たくましさや根気強さを養えるような場所となるよう、努めてまいります。

開催校一覧に戻る ユメセンサーキットトップに戻る