5月8日(月)、9日(火)京都市立西陣中央小学校にて、
第1回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2017」が開催されました。
夢先生は、ヨーコ・ゼッターランドさんが務め、
8日の3,4時間目(5年3組)と9日の1,2時間目(5年1組)、
3,4時間目(5年2組)に「夢の教室」を行いました。
「夢の教室」前半35分はゲームの時間。ゲームが始まる前のウォーミングアップでは、ヨーコさんと一緒にバレーボールを使ったパス交換をしました。ヨーコさんのアドバイスを聞いて子どもたちはどんどん上達!みんなからも大きな歓声が上がりました。ゲームの時間では、チームワークで取り組む難しい課題にチャレンジ。ゲーム内容も次第に難しくなりましたが、ヨーコさんと一緒に作戦タイムを重ねて、最後にはみんな一緒にクリアすることができました。
ゲームの時間の最後にはヨーコさんから、「いろんな意見が出たけど、クラス一丸となって作戦を考えたね。チームみんなで目標を達成した経験はとても貴重だから、これからも大事にしようね。」とメッセージがありました。
「夢の教室」後半55分はトークの時間。ヨーコさんのこれまでの体験談を聞いたり、みんなの夢について一緒になって考えました。授業のはじめには、ヨーコさんが現役時代に活躍していた様子が映像で紹介され、みんなの目は画面にくぎ付けでした。ヨーコさんがアメリカから日本にやってきた小学1年生の頃。はじめは言葉がわからなくて寂しい環境でしたが、小さい頃からスポーツが大好きだったヨーコさんは、習い事で色んなスポーツにチャレンジしました。
ヨーコさんがバレーボールをはじめたのは、小学校5年生の頃です。当時バレーボール選手だったお母さんのチームメートに誘われて、ヨーコさんも一緒にバレーをすることになりました。お母さんのチームメートは、オリンピックで金メダルを獲得したことがある選手。一流の選手にバレーの才能を褒めてもらったことが嬉しくて、ヨーコさんは「私もこのスポーツでオリンピックに出て、一番になってみたい。」と思うようになりました。ヨーコさんの目標を聞いたお母さんは最初こそ驚きましたが、「チャレンジしてごらん!」とヨーコさんの夢を応援しました。みんなが応援してくれていることを知って「夢に向かって、諦めずに信じて突き進もう。」とヨーコさんは心に決めました。
「オリンピックで一番になる!」と心に決めてから、大きな夢に向かって突き進む日々がスタートしました。小学校卒業後、ヨーコさんはバレーの強豪校である中学に進学します。中学の練習はこれまでと比べてとてもハードなものでしたが、「自分で決めた夢だから、最後まであきらめずに頑張ろう。」その一心で技術を磨き続け、ヨーコさんはどんどん上達しました。
中学卒業後もバレー強豪校に進学。高校ではいろんな価値観を持ったチームメイトに出会いました。練習への熱意を感じない仲間に対しては、「なんで練習に行かないの?もっと頑張ろうよ」と気持ちでぶつかることもあったそうです。高校の部活動の経験から、ヨーコさんは「チームスポーツで結果を出すためには、自分の技術を磨くことだけではなく、人としても成長してうまくチームをまとめないといけない」と考えるようになりました。
中学高校と強豪校で技術を磨いたヨーコさんでしたが、その後進学した大学は決してバレーの強豪校とはいえず、試合でもなかなか結果を出すことができませんでした。オリンピックへの道のりが少し遠くなったように感じたこともありました。それでも「どうすれば夢に近づけるの・・・?」と、常に考えていたヨーコさんの中で、オリンピックへの気持ちは決して薄れることはありませんでした。「チームが弱くても、仲間と一緒に練習して強くなろう。チームが強くなる中で、自然と自分もうまくなればいいんだ。」ヨーコさんはそう考え、これまでと同じように練習に打ち込みました。
練習を続けるヨーコさんのもとに、ついに大きなチャンスがやってきました。大学卒業直前、アメリカナショナルチームに入団するためのトライアウトに参加することが決まったのです。オリンピックへの強い気持ちが、夢に大きく近づくきっかけを生んでくれました。1年間の選考期間を経て、見事バルセロナオリンピックの代表に選出。憧れの舞台に初めて立ち、銅メダルを獲得しました。続くアトランタオリンピックでは、メダル獲得こそなりませんでしたが、7位入賞という結果を残すことができました。夢を諦めずに信じ続け、そのために何が必要かを考えて行動したヨーコさんだからこそ、掴みとることができた結果です。トークの授業の最後には、「It’s your time to shine!―夢に向かう途中にはつらいこともたくさんあるけど、せっかくのチャンスだから楽しんでチャレンジしてみよう。うまくいかないときも、ほかの人と自分を比べるのではなく、自分にしかできないことを見つけることが大切だよ。」というメッセージが、ヨーコさんから子どもたちに贈られました。
池田くん【将来の夢:医者】
あきらめない気持ちが大切だということを学びました。
夢への強い気持ちを忘れることなく、努力を続けたいと思います。
小林さん【将来の夢:医者】
夢を信じ続ければチャンスがやってくるということが印象的でした。
毎日の勉強を頑張って続けていきたいです。
佐藤さん【将来の夢:弁護士】
ヨーコさんに夢に向かって頑張る勇気をもらいました。
どこまでも挑戦する姿勢を大切にしていきたいです。
麻田くん【将来の夢:サッカー選手】
ヨーコさんのお話を聞いて、夢を持つことの大切さを実感しました。
夢に向かって努力することを続け、練習で技術を磨きたいです。
山本くん【将来の夢:獣医】
辛くてもあきらめずに頑張ることが大事。
動物たちと接することを続けたいです。
谷口さん【将来の夢:図書館の司書】
結果ではなく、それまでの過程が大切なんだと学びました。
お客さんと接するために、まず笑顔を上達させたいです。