象印 ZOJIRUSHI

第3回
鹿児島県 霧島市立国分西小学校

夢先生は元サッカー日本女子代表の川上 直子さん!

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川上 直子(かわかみ なおこ)
兵庫県出身。小学校入学と同時にサッカーを始め、中学からTASAKIに所属。1993年からは田崎ペルーレFC(現 TASAKIペルーレFC)で活躍、2003年の日本女子サッカーリーグの初優勝に貢献しました。また、2001年には日本女子代表(現 なでしこジャパン)に初選出され、2003年FIFA女子ワールドカップや2004年アテネオリンピックで右サイドバックとして活躍。代表通算48試合に出場しました。2005年には日テレ・ベレーザに移籍し、その年の優勝に貢献。2006年の現役引退までにリーグのベストイレブンに5回選出されました。現在は、サッカー解説を中心に、女子サッカーの普及活動や講演など幅広く活動しています。

第3回「夢の教室」活動レポート

6月15日(木)、16日(金)霧島市立国分西小学校にて
第3回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2017」が開催されました。
夢先生は、川上直子さんが務め、15日(木)の5,6時間目(5年2組)と
16日(金)の3,4時間目(5年1組)、5,6時間目(5年3組)に
「夢の教室」を行いました。

写真どうすればもっとうまくやれるかを考えることが大切!

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。ゲームが始まる前にはアシスタントの小林さんから水分・塩分補給の大切さについてお話がありました。
ゲームの時間ではチームワークで取り組む課題にチャレンジ。小林さんが定めた目標タイムをクリアしてからは、自分たちの記録を塗り替えるために作戦タイムを重ねました。どうすればもっとうまくやれるか意見を出し合い、円陣を組んでチャレンジした結果、最初のタイムを大幅に上回ることができました。ゲームの時間の最後には、川上さんから「うまくいかないときにどうやって乗り越えるかを考えることが大切。みんなで意見を出し合ってチャレンジしていこうね。」とメッセージがありました。

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運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!ゲームの時間のあと、みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!

最後までやり抜いた後の達成感は格別。

「夢の教室」後半はトークの時間。川上さんから夢を持つことの大切さを教わり、夢についてみんな一緒に語り合いました。授業の最初には、川上さんの現役時代の様子が映像で紹介されました。
川上さんがサッカーを始めたのは、6歳の頃。小さい頃から2つ上のお兄さんの背中を見て育った川上さんは、だれよりも負けず嫌いでした。サッカーを始めたのも、お兄さんが打ち込んでいるのを見て負けたくないと思ったことがきっかけだそうです。しかし、毎日の練習がとてもハードであることや、周りには男の子しかいなかったことが辛くて、川上さんは何度もサッカーをやめたいと思いました。それでも、「一度はじめたことは途中でやめてしまわずに、小学校卒業まで頑張ってみなさい。」と両親に励まされ、川上さんは最後まで頑張ることを決意しました。辛い練習の日々を乗り越えたことで、川上さんは小学校卒業の頃には自分に自信を持つことができ、また大きな達成感を抱くことができたそうです。
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写真夢を叶える姿を常にイメージしておくことが大切。

中学入学の頃、川上さんはこれまで打ち込んだサッカーではなく、女の子が多い別のスポーツを始めることを考えていました。しかし、近所に女子サッカーのチームができたことを聞き、川上さんは「せっかく6年間続けたのだから、サッカーを続けてみようかな。」と、入団テストを受けることを決心します。入団テストには無事合格し、川上さんの新しいサッカー人生がスタートしました。
入団したチームのレベルはとても高く、周りが年上ばかりであることに加え、チームメイトには当時の日本女子代表選手もいました。そのチームメイトの代表戦を観戦したことがきっかけで、「いつか私も日の丸を背負って試合に出たい。」と思うようになりました。こうして「サッカー日本女子代表選手」という夢に向かう、ハードな練習の日々がスタートします。川上さんは練習を重ねるだけでなく、自分が代表のユニフォームを着ている姿を思い浮かべ、その姿に近づくにはどうすればいいのかということを毎日意識しながらサッカーに打ち込みました。

努力は、あきらめずに続けることで大きな力になる。

「努力を続ければ、いつかは夢を叶えられる!」そう信じて練習を続ける川上さんのもとに、試練が訪れました。高校3年生の頃に、ひざの筋を切る大けがを負ってしまったのです。「手術を受ければまたすぐにサッカーを始められる。」最初はそう思っていた川上さんでしたが、手術後のリハビリ生活はとても過酷なものでした。10ヵ月にもおよぶリハビリ後は、復帰前と比べて体力も低下し、ボールの感覚も川上さんのイメージのようにはいきませんでした。そんなタイミングで今度は逆の足をけがしてしまい、日本女子代表という夢がどんどん遠のいているように感じました。
しかし、川上さんの周りには代表への夢を応援してくれる人がたくさんいました。入院中には「試練は乗り越えることができる人にしかやってこないから、あきらめずに頑張ってね。」といったメッセージが届き、それは過酷なリハビリ生活を乗り越える大きな力になりました。また、「応援してくれる家族や仲間に恩返しするためには、自分が頑張っている姿を見てもらうしかない。」と決意し、けがで離脱した3年間を取り戻すための練習を再開しました。それからは、「いつ代表の監督がスカウトに来るかわからないから、試合では常にチームで一番活躍しないといけない。」と、体力作りのために早起きしてランニングを3年間続けました。その結果、川上さんは誰にも負けないスタミナを持つサイドバックに成長し、ついに日本代表に選出されることになりました。「努力は続けることで力になる」ということを信じ続けた川上さんだからこそ、度重なる怪我を乗り越えて日本女子代表に選出されたのです。

トークの時間の最後には、「試練を乗り超えた経験や自信が私にとって何よりの宝物。みんなも夢や好きなことがあれば、それに向かってあきらめずに頑張るんだよ。」というメッセージが、川上さんから子どもたちに送られました。

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「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
源先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

今井さん(左)竹山先生(中)種田くん(右) 今井さん【将来の夢:保育士】

あきらめなければどんな夢もきっと叶うという先生のお話が印象的でした。

今できることは何か常に考えたいです。また、笑顔がもっと上手になりたいです。

種田くん【将来の夢:陸上選手】

作戦タイムを重ねて目標タイムをクリアできたことが嬉しかったです。

筋トレや技術のトレーニングを重ねて、もっと早く走れるようになりたいです。

竹山先生の感想
今日の川上さんのお話を聞いて、子どもたちは「今の努力を諦めずに続けていけば将来への道がきっと開ける」ということに気がついたのではないかなと思います。
また、今日の授業をきっかけに夢が見つかったという子どもがいて、担任としてとても嬉しく思います。

井上さん(左)矢代先生(中)東郷くん(右) 井上さん【将来の夢:陸上選手としてオリンピックに出たい】

試練を乗り越えるとその先にチャンスが待っているということが印象的でした。

スポーツの技術だけでなく、礼儀や作法などアスリートとして磨くべき部分を磨いていきたいと思います。

東郷くん【将来の夢:ラグビー日本代表選手】

夢先生の達成感を、いつか僕も感じてみたいと思います。

まだ勝てない対戦相手がたくさんあるので、そのチームに勝つために、練習を重ねたいと思います。

矢代先生の感想
ゲームの授業では、最初はばらばらだったチームをうまくまとめてくださる夢先生はさすがだなと感じました。
トークの授業では、何事もあきらめずに努力を続けるということが夢を叶えるためには必ず必要になるということを子どもたちが知る貴重な機会になったのではないかと思います。

石崎さん(左)迎田先生(中)牧之瀬くん(右) 石崎さん【将来の夢:看護師】

夢がどんなに大きくても、努力次第で叶えることができることを知りました。

けがをしている人がいたら積極的に保健室に連れて行くなど、いまできることを探したいです。

牧之瀬くん【将来の夢:ロボットエンジニア】

あきらめない気持ちの大切さを学びました。

プラモデルなど今できる工作にチャレンジしたいです。

迎田先生の感想
ゲームの時間ではチームワークをもって取り組むという貴重な体験ができたのではないかなと思います。
またトークの時間では、子どもたちはそれぞれの夢と照らし合わせながら夢先生のお話を聞いていたようなので、今日のお話をきっかけに自分だけの夢に向かって突き進んで欲しいなと思います。

開催校について

学校名
学校の写真 霧島市立国分西小学校
所在地
鹿児島県霧島市国分広瀬2丁目9-1
開校
昭和28年4月11日
児童数
636名(平成29年4月)
特徴
本校の東には緑豊かな田園風景が見られる一方で,西には住宅地や商業施設,自衛隊の駐屯地もあり,児童の転出入も多い学校でもあります。
子どもたちは全体的に明るく元気で,素直です。そこで,学校生活がさらに充実するように,本校では教育目標を「人間尊重の精神に立ち,知・徳・体の調和のとれた発達を目指し,自ら学び,自ら考え,心豊かでたくましい児童を育成する」を掲げ,自己肯定感を高めるような取組を日々の教育活動の中で実践しております。

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