象印 ZOJIRUSHI

第5回
岡山県 倉敷市立琴浦西小学校

夢先生はパラリンピックアルペンスキー日本代表の小池 岳太さん!

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小池 岳太(こいけ がくた)
長野県出身。幼少期からサッカーに取り組むも、大学1年時の2002年10月にオートバイでの事故により左腕麻痺の障害を負いました。その後、大学教授の勧めによりパラリンピックを目指してアルペンスキーを開始。2006年トリノ、2010年バンクーバー、2014年ソチと3大会連続で冬季パラリンピックに出場しました。2014年夏には、それまで練習の一環として行っていた自転車競技に本格的に取り組むことを決意。夏季・冬季両方のパラリンピック出場を目指して活動しています。また、2014年11月に株式会社JTBコミュニケーションデザインに入社し、競技活動と共に普及活動など各種業務に取り組んでいます。

第5回「夢の教室」活動レポート

7月7日(金)倉敷市立琴浦西小学校にて、
第5回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2017」が開催されました。
夢先生は、小池 岳太さんが務め、
3,4時間目(5年2組)と5,6時間目(5年1組)に
「夢の教室」を行いました

写真思いやりの心を持って、みんなで頑張れば大きな力になる。

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。まず始めに、小池さんから「自分は左腕に麻痺があります。たとえ体に障がいがあったとしても、何にだってチャレンジできるということを、今日のゲームを通して一緒に学んでほしいと思います。」と自己紹介をかねてお話がありました。ゲームの内容は個人戦とクラスみんなで取り組むチーム戦でした。個人戦ではたくさんの子どもたちがクリアできたゲームもチームになるとクリアするのが難しく、小池さんを交えた作戦タイムでは子どもたちみんなが意見を出し合いました。ゲームの時間の最後には小池さんから、「みんなで協力するのは大変なこと。でも、思いやりの心を持ってひとつになれば、それは大きな力になる。」とメッセージがありました。

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運動して汗をかいた後は、しっかり水分・塩分補給!ゲームの時間のあと、みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!

夢がなくなったことは、体が動かないことよりつらかった。

「夢の教室」後半はトークの時間。小池さんから夢を持つことの大切さを教わり、みんなの夢について語り合いました。長野県出身の小池さんは小さな頃から運動が得意で、将来はJリーガーになりたいと思っていました。しかし、家の仕事の手伝いがありなかなか練習に打ち込めず、そのことで両親に反抗することも多かったそうです。それでも高校生のときにお父さんに直談判し、ようやくサッカー部に入部することができました。ポジションはキーパー。本格的に始めたのは高校に入学してからですが、県大会でベスト8という結果を残し、大学でもサッカーを続けようと決意します。大学受験には失敗してしまいましたが、自分でお金を払ってでも大学でサッカーをしたいと思い、上京し予備校へ通いました。アルバイトをしながらの生活でしたが、見事大学に合格。サッカー強豪校でキーパーだけでも12人いましたが、練習を重ねていく中で1年生のうちに4番手にまであがり、レギュラーへもあと一歩のところまできた矢先でした。
小池さんは乗っていたオートバイで事故にあいます。目覚めたのは5日後で、左腕には麻痺が残っていました。もう両手でボールを掴むことはできない。Jリーガーになるという夢に向かって頑張っていた小池さんにとって何よりつらいできごとでした。
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写真支えてくれる人たちへの感謝。自分を信じる気持ち。

大きな事故にあった小池さんは、その後、何度か手術を経験しましたが、その都度に駆けつけいろいろと支えてくれる両親に初めて感謝の気持ちを持ちます。小さなころから反抗的だった小池さんですが、体のことを心配してくれる両親を悲しませることがどれほど親不孝かわかったそうです。その後、大学生活に戻った小池さんですが、大好きなサッカーは続けていこうと考えていました。そんなとき、大学の先生から「スキーはできるか?パラリンピックを目指さないか?」と聞かれます。長野県出身で小さな頃はよくスキーに出かけていた小池さんにとって、先生のその一言は人生を左右するものになりました。
パラリンピックの存在はもちろん知ってはいたものの、まさか、自分がそこを目指すとは思ってもいなかった小池さんですが、きっと自分ならできると奮い立ち、本格的なリハビリにも取り組みました。スキーを続けていくためにはたくさんのお金がかかりましたが、支えてくれた両親や友人・先生に必ず恩返ししたい、その一心でアルバイトとトレーニングを両立し、ついにはパラリンピックの舞台に立つことができたのです。パラリンピックの開会式で、日本を代表して出場していることに感動した小池さんですが、結果は19位。
「出場するだけじゃだめだ、金メダルを獲りたい。」小池さんの新たな夢が芽生えた瞬間でした。

見た目ではわからなくても、みんないろんなことを抱えているから。

新しい夢に向かってスタートを切った小池さんは、人と同じことをやっていてもだめだと肉体改造に着手します。トレーナーとともに厳しいトレーニングに励んでいましたが、あるとき膝に大きなけがをしてしまいます。リハビリには1年以上はかかると言われ、心が折れそうになりましたが、トレーナーの「お前が本気でまた目指すなら、俺に任せろ。」という言葉が大きな支えとなりリハビリを乗り越え、再び、バンクーバーで開催されたパラリンピックに出場。結果は9位でした。その後も、ソチでのパラリンピックにも選出され3大会連続での出場を成し遂げます。けがやリハビリとの戦いもあり、未だに金メダルを獲るという夢は実現できていませんが、自分にはまだ何かが足りない、夢のために何ができるかと、この冬開催される平昌でのパラリンピックに向け日々トレーニングを続けているそうです。
授業の最後には、「夢は途中で変わってもいい、できないことはしかたないと思ってできることを前向きに頑張ろう。」とメッセージがありました。また、「人は見た目ではわからなくても、いろいろな問題を抱えて生きている。だからこそ思いやりの気持ちを持つことが大切。今日、一緒に過ごせたこの時間を大切にしてほしいし、ぼくも今日の日を忘れずに夢に向かって頑張る」と子どもたちに約束してくれました。

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「夢の教室」を終えて。〜担任の先生と子どもたちの感想〜

「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
小池先生の話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?

松尾くん(左)亀山先生(中)渡辺さん(右) 松尾くん【将来の夢:自動車を作る仕事】

みんなで手をつなぎ、心をひとつにする。協力することの大切さが印象に残りました。

車の種類を覚えたり、工場見学に行ったり、勉強を頑張ったりしたいです。

渡辺さん【将来の夢:ソフトボールのコーチ】

小池先生の過去のお話が印象に残りました。

毎日の練習を頑張ったり、しんどいときに声をかけあったりしていきたいです。

亀山先生の感想
クラスみんなでゲームに取り組んでいるときに、自然と子どもたちが目を合わせ声を掛け合っている姿が印象的でした。
失敗しても誰かを責めるわけでなく、みんなで挑戦する姿に子どもたちの成長を感じました。

亀山くん(左)小松先生(中)井上さん(右) 亀山くん【将来の夢:水泳で金メダル】

思いやりを持つことの大切さを学べたことが印象に残りました。

いろんな大会に出て、目標にチャレンジしていきたいです。

井上さん【将来の夢:保育園か小学校の先生】

腕の麻痺で夢を諦めたのに、そこからまた新しい夢を見つけたお話が印象に残りました。

勉強を頑張ったり、小さな子どもの面倒をみたりしたいです。

小松先生の感想
みんなでゲームに取り組む姿を見て、クラスの和がとれていることを改めて知り、嬉しく思いました。上を目指して頑張ることや目指すものは尽きないことを、先生の経験をもとにお話しいただいたことは、子どもたちにとっても大きな財産になると思います。

開催校について

学校名
学校の写真 倉敷市立琴浦西小学校
所在地
岡山県倉敷市児島下の町5-4-5
開校
明治6年
児童数
419名(平成29年6月現在)
特徴
校訓「よく考え 助け合う たくましい子」
教育目標 未来を築く、徳・知・体の調和のとれた個性豊かな琴西っ子を育てる。
  • 思いやりのある子・・・徳
  • よく考える子  ・・・知
  • たくましい子  ・・・体
学区は9000人余の地区。かつては製塩業が盛んであったが、現在は繊維産業が中心で、縫製工場・染工場が多い。地域の特産を活かし、普段は制服の子どもたちも、年2回の「ジーンズの日」には自由服で登校する。笑顔いっぱいに明るく元気に生活する子どもたちであふれている。

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