みんなと協力し合ってゴールを目指そう!

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。ゲームが始まる前には、アシスタントの川邉さんから水分塩分補給の大切さについてお話がありました。その後、クラスで1つのチームになって協力して取り組むゲームにチャレンジ。クリアを重ねるごとにゲームは難しくなりましたが、作戦タイムでたくさんの意見を交換し、見事クリアすることができました。
ゲームの時間の最後には、藤井さんから「このクラスはチームワークが素晴らしい!作戦タイムでもいろんな意見が出て、前に進めたね。これからも協力し合って頑張ろうね!」とメッセージがありました。

ゲームの時間のあと、
みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!
ユメセンサーキット2019スタートの第1回、
茨田南小学校には、
マスコットキャラクターのぞうさんも、応援にかけつけてくれたよ!

大好きなバドミントンに夢中になる日々

「夢の教室」後半55分はトークの時間。藤井さんのこれまでの体験談を聞いたり、みんなの夢について一緒になって考えました。トークの時間の最初には、藤井さんの現役時代が映像で紹介されました。オリンピックの舞台で活躍する藤井さんの姿に、子どもたちも興味津々でした。

藤井さんがバドミントンに出会ったのは5歳の頃。体育館で楽しそうに練習するお姉さんをうらやましく感じた藤井さんは、自分からコーチにお願いをしてチームに入れてもらったそうです。それからは学校の授業が終わるとすぐに体育館に駆け込み、バドミントンを楽しむ日々が続きました。小学1年生の頃に参加した町の小さな大会では、なんといきなり優勝することができました。それ以降も大好きなシャトル打ちの練習を続けて、藤井さんは順調に上達しているようでした。

「継続は力なり」を合言葉に、苦手な練習に取り組む

しかし、藤井さんのもとには大きな壁が立ちはだかります。練習試合で何度対戦しても勝てない、強力なライバルが現れたのです。これまで経験しなかった「負ける」という悔しさを感じることで、「次は絶対に勝ちたい」「どうすれば勝てるんだろう?」ということを考えるようになりました。

藤井さんは、当時の練習では大好きなシャトル打ちだけに取り組み、苦手なランニングはあまりしていなかったそうです。しかし、勝つためには苦手なことにも取り組まなければならないことに気がついて以来、藤井さんは苦手だったランニングの練習にも積極的に取り組むようになりました。夏休みも毎日走り続け、「これだけやったのだから負けるはずがない!」と自信が持てるようになりました。そして夏休みの終わりに迎えた県大会。藤井さんは見事ライバルに勝利して、優勝することができました。苦手な練習も、積み重ねることで上達に繋がることを実感できた藤井さんは、それ以降、「継続は力なり」という言葉を合言葉に練習に励むようになりました。

夢に向かって、諦めずに努力することが大切

九州大会でも新たなライバルが現れましたが、県大会の経験からライバルに勝つためには何をすればいいのかを知っていた藤井さんは、もう一度練習の質を見直して努力を重ねました。それから2年間、「継続は力なり」を合言葉に練習に励んだ結果、中学2年生の頃には再びライバルに勝利して、日本一になることができました。

藤井さんはさらなるレベルアップのために、親元を離れて強豪の青森山田高校に進学しました。全国から実力者が集まる環境でたくさんのライバルと共に高め合い、高校卒業後には日本代表に選出されました。しかし、闘う舞台を世界に移した途端、急に勝てない日々が続きました。当たり前のように負け続けるようになり、はじめて「バドミントンをやめたい」と思うこともありました。それでも家族や周囲の仲間の支えもあり、藤井さんは「もう一度頑張ろう」と立ち直ることができたそうです。

ちょうどその頃、先輩たちが北京オリンピックで活躍する姿を見た藤井さんは、「私も出てみたい。世界でも通用するか試したい。」と思い、当時ペアを組んでいた垣岩令佳選手と共に、いつかオリンピックに出場することを夢見るようになりました。20歳の頃に初めて「夢」を持った藤井さん。慣れないダブルスでも、決して諦めない強い気持ちで練習に打ち込みました。そして2012年、藤井さんはついに夢の舞台だったロンドンオリンピックに出場して、銀メダルを獲得することができました。

トークの時間最後には、「夢は何歳で持ってもいいんだよ。夢を見つけたら、まず何をしないといけないかを考えよう。そして、辛いことも『継続は力なり』を合言葉に、諦めずに続けてみよう。」と、藤井さんから子どもたちにメッセージが送られました。