チームワークが試されるゲームに挑戦!

ゲームの時間

「夢の教室」前半35分はゲームの時間。最初はジャンケンで勝ったら次のコマに進めるゲームから。4連勝してゴールに行ける子もいれば、ゴールできない子もいましたが、みんなで楽しくウォーミングアップできました。
つづいてクラスみんなで取り組むゲームにチャレンジ。最初はなかなか足並みがそろわなかったものの、作戦タイムで意見を出し合うたびに一体感が増して、見事クリア!
ゲームの時間の最後には、星さんから「この結果は、みんなが同じ思いを持って1つの目標に向かってがんばったから。素晴らしいチームワークだったと思います。私もみんなと一緒にクリアできてうれしかったです」とメッセージがありました。

  • ゲームの時間
  • ゲームの時間
  • ゲームの時間

みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!
ゲームの時間のあと、
みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!
みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました! みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました! みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました! みんなで冷たいスポーツドリンクを飲みました!

水遊びが大好きだった女の子が抱いた夢は「オリンピック出場」

「夢の教室」後半55分はトークの時間。星さんのこれまでの体験談を聞いたり、自分の夢やクラスメイトの夢について一緒に考えました。

トークの時間の最初には、星さんがオリンピックでメダルをとったレースの映像をみんなで見ました。目の前にいる先生が世界の舞台で活躍する姿を、子どもたちも食い入るように見ていました。映像を見た後に星さんがあるものを見せてくれました。それはオリンピックの銅メダル。初めて見る本物のメダルにみんな大興奮でした。その後、星さんから夢に関するお話がありました。

1歳半で水泳を始めた星さんは、水遊びが大好きな子どもだったそうです。そんな星さんも小学校2年生の時に夢を持ちます。それは「オリンピックに出場したい」という夢。当時は周りの選手に比べて速いほうではなかった星さんでしたが、泳ぐのが大好きという気持ちで日々練習に取り組み、中学3年生の時には全国大会で4位になりました。しかし、これはうれしい成績ではありませんでした。2年生の時も4位に終わった星さん。2年連続でメダルを逃してしまう結果となりました。この悔しい経験がきっかけで、人よりも努力をしなければならないと考えました。なわとびやランニングなど、スイミングクラブの練習とは別に自主的なトレーニングを始めました。

そして1年後、高校1年生で迎えたインターハイ。ついに星さんは全国優勝を果たしました。

トークの時間

夢に近づき始めたときに訪れた試練

このまま夢のオリンピックに向かって突き進むのみと思いきや、星さんに試練が訪れました。
それは、バセドウ病といって、運動をしていなくても息があがったりするとてもつらい病気です。星さんはこの病気の治療のため、約2ヵ月間も水泳ができなくなりました。しかしこの出来事は、星さんに大事なことを教えてくれました。

ひとつは水泳ができることのありがたさ。今まで当たり前のようにやっていた水泳ができなくなって初めて水泳ができるだけで幸せということに気づかされました。
もうひとつは周りの人への感謝。星さんが病気になった時、家族やお医者さん、水泳のコーチたちなどの周囲の人が親身になって星さんを助けてくれました。このことで、星さんは「この人たちに喜んでもらうためにもオリンピックに出るんだ」と強く誓ったそうです。

病気を克服し以前よりも夢に向かう決意を強く持った星さんは、高校3年生の時に、ついにオリンピック出場を果たします。小さなころから思い続けた夢が、ついに叶ったのです。

  • トークの時間
  • トークの時間
  • トークの時間

思い通りにいかなかった時こそ気づきがある

夢のオリンピックでの星さんの順位は10位。メダルはとれませんでした。しかしこの経験をきっかけに、星さんは新たな夢を見つけました。それは「オリンピックでメダルをとりたい」という夢です。先輩の北島康介選手が金メダルをとったレースを生で観たのがきっかけでした。「オリンピックでメダルをとる人ってかっこいい!私もメダルをとりたい」。星さんは新たな夢に向かって泳ぎ始めました。

そして迎えた世界水泳。次のオリンピックの結果を占う大事な大会でしたが、結果は4位。しかも3位との差はわずか0.01秒。人差し指の第一関節ほどの差でメダルを逃す結果となりました。メダルを目指している星さんにとってこれほど悔しいことはありません。

しかし星さんは、悔しがるだけでは終わりませんでした。オリンピックでメダルをとるためには今の努力では足りないということに気づいたのです。星さんはそれからさらにハードなトレーニングに励みました。そして2008年北京オリンピック。星さんは3位に入り、見事メダルを獲得しました。

トークの時間の最後には、星さんから子どもたちに3つの言葉が送られました。1つ目は“当たり前のことに感謝をしましょう”。不自由なく好きなことができることに感謝して、一日一日を大事にしてほしい。2つ目は“夢はひとりの夢じゃない”。あなたの夢は、応援してくれている周りの人の夢にもなっている。だからその人たちに喜んでもらうためにも頑張ろう。3つ目は“好き、楽しいの気持ちを忘れずに”。頑張るのがつらくなった時、もともと好きだからやっていることだということを思い出してほしい。この3つを大事にして夢に向かって頑張ってくださいというメッセージでトークの時間を締めくくってくれました。

  • 集合写真
  • 集合写真