お父さんにも教わりゴーカートにチャレンジ!

中嶋さんがはじめてゴーカートに乗ったのは、小学5年生の頃。きっかけは、お父さんの存在でした。当時F1レーサーだったお父さんを応援しにサーキットに行ったり、遊びでゴーカートに乗ったりと、レースがすごく身近な存在だったそうです。また、中嶋さんは当時からとても活発で、野球やサッカーなど運動が大好きでした。授業が終わると早く遊びに行けるよう宿題をすぐ終わらせていたそうです。

しかし、今思い返すと、当時の中嶋さんには明確な夢がありませんでした。レースをやっていたので、なんとなく「将来レースで活躍したいなぁ。」と、ぼんやりと思っていたくらいだそうです。

ぼんやりした「夢」から明確な「目標」に

ゴーカートのカテゴリから、よりレベルの高いF4レースに上がっていくには、いろんな人の協力やスポンサーの協力が必要です。中嶋さんは、そのサポートを受けるためのオーディションを高校2年生で受けましたが、残念ながら初回は落選。中嶋さんにとってはじめての失敗の経験でしたが、うまくいかなかったおかげで、「自分は本当に何になりたいのか」について考えるきっかけになったそうです。

そこで、中嶋さんにとってレーシングドライバーになることが、なんとなく思い描いていた「夢」から、明確な「目標」に変わったそうです。「目標」に変わったことで、「今何をしないといけないのか」を常に考えて練習に励むようになりました。日々の努力が形になり、翌年には再チャレンジとなったオーディションで良い結果を残し、中嶋さんは、ついにF4の世界に足を踏み入れることができました。