応募料理にまつわるエピソード

料理を習ったことのないおじいさん（私の父）は料理が大好きで、とても上手です。習った訳でもないのに自分で工夫をしています。私の子供達はおじいさんの料理が大好きで小さい頃はいろいろな料理を作ってもらって食べていました。チャーハン、そうめん、雑煮、みんなおじいさんの味なのです。するめを使った出汁はあまり料理本では見ませんが、我が家ではするめの出汁が一番好きです。
今では大きくなった子供達がよく口にするのは、「おじいちゃんのそうめん作って」「おじいちゃんの雑煮作って」です。私はおじいさんの味に近づくべく、がんばって料理を作ります。今日の味は良かった！！とか、おじいちゃんの方がおいしかった、とか・・・。基準はいつもおじいさんの味です。
今回は雑煮風な煮込み料理ですが、野菜をたくさん入れた煮込みや、洋風の煮込みも作ります。
今では、手が不自由になったので、料理が作れなくなった父ですが、5人の孫達の味の基本は「おじいちゃんの味」です。
私は、するめの出汁を使った料理を作った時には必ず「おじいちゃんの味に近づいた？」って聞きます。子供達は笑って「まだまだおじいちゃんの勝ちやな」と言います。