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応募料理にまつわるエピソード

この料理は、55年前今は亡き夫がドイツに単身駐在中に食べ、えらく気に入った料理名もアイスバインという名称が入っている以外は定かではない という現地の家庭料理です。
帰国後、「あれをどうしても食べたい」との夫のリクエストに応えるためとりあえず夫から聞いた料理のアウトラインを基に試行錯誤を繰り返しましたが、いつもNG。やっと「こんな感じだった」と合格点をもらえたのは、成長した娘達のアイディアやドイツ料理本からのヒントをもらったそれから約20年後のことでした。
しかしその当時でさえ、この料理の必須アイテムであるザワークラウトはなかなか手に入らず、それをキャベツのぬか漬け(もちろん自宅の糠床で漬けたもの)で代用していました。現在ではザワークラウトは容易に手に入るようになりましたが、ぬか漬けを使うのがこの料理を作る私の唯一のこだわりです。