象印 ZOJIRUSHI

わが家の自慢料理

第17回 象印 わが家の自慢料理コンテスト入賞作品

入賞
日中ホッとスープ餃子
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~八丁味噌と西京味噌の共演~ 
地鶏の味噌グラタン豆腐ソース

作者:沼田 様

材料(4人分)
作り方

応募料理にまつわるエピソード

味噌好きの私が特に好む二種類の味噌でアレンジした和風のグラタン。八丁味噌と西京味噌を使ったこの料理は、どちらかというと洋食が好きな20代の息子たちにも大好評のメニューです。
さて、元々が生まれも育ちも関東の私。家庭では赤味噌といえば仙台味噌で、白味噌といえば信州味噌が定番。辛口の両味噌を合わせて作った味噌汁が、神奈川県にある生家の習いでした。
ところが社会人となり日本各地を出張で巡る経験を積み重ねると、其々の地方に独自の個性を持つ味噌と味噌文化が根付いている事に気付き、それがとても面白い。産地の風土の違いによる味噌の原料や製法の多様さは興味深く、訪れる先々の仕事相手との商談の際のネタにもなる。食への興味は万国共通の話題ですので、味噌の話のお陰で、習慣が異なる相手との人間関係も上手くいく。味噌も人も標準化するのではなく、個性を尊ぶことが大切だと、日本各地の味噌から学生時代には気付かなかった多くの事を学ばせて頂きました。地方其々に個性豊かな味噌が在る日本。その中でも名古屋飯で有名な濃厚で熟成した風味が特徴の愛知県産八丁味噌のインパクト。そして上品で優しい風味の、雅を愛する京都人らしい西京味噌。共に個性的な味噌との出会いは感動的でもあり、私が慣れ親しんだ関東の味噌とは全く異なる味わいに衝撃を受けた想い出があります。
風味が異なる八丁味噌と西京味噌のコラボで作る “和グラタン”は、日本の食文化の多様性を実感出来る、寒い季節に我が家で人気の熱々なオーブン料理。滋味豊かな地鶏と太ネギだけというシンプルな具材をヘルシーな豆腐ソースとを混ぜ合わせながら、二種類の味噌が奏でる魅力的なハーモニーを味わう冬の愉しみ。たまに揃う共に20代の若いビジネスマンの息子二人を前にして、人も味噌も個性が大切だと・・、そんな会話をしながら頂く地鶏の味噌グラタン豆腐ソースには、どこか懐かしい昭和の匂いが薫るのです。