象印 ZOJIRUSHI

Stand by your lifeStand by your life

暮らしにスタンバイ。
『STAN.』と考える、
これまでの10年とこれからの10年

#04

みんげいおくむら

奥村忍

世界各国で集めた民藝や手仕事の生活道具を取り扱うオンラインショップ〈みんげい おくむら〉を営む奥村忍さん。新設した仕事場で休憩時間に活躍するのは、象印『STAN.』シリーズの電動ポットとコーヒーメーカーだ。変化する彼のライフスタイルと、未来につづくモノの在りかたについて訊いた。

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藍染めを求めて、
産地をめぐる旅へ。

 生まれ育った千葉県船橋市で、妻の衣理さん、4歳の文七くんと、1歳になったばかりの小夏ちゃんと暮らす奥村忍さん。彼が営む〈みんげい おくむら〉は、現代の民藝店だ。実店舗をもたず、ECサイトのみのスタイルで美しい手仕事の品々と買い手を繋ぐ。店主でありバイヤーの奥村さんは、自身の足で産地を渡り歩き、ものづくりの現場を見てまわっている。「商社勤め時代に、アフリカや東南アジアのエリアを担当していたことを足がかりに、ベトナム、インドネシア、ラオス、台湾を中心に、藍染めを軸に探しに行ったのがスタートです」
 事務所のキッチンにさりげなくかけられていた、美しい青が印象的な布も、中国の苗(みゃお)族による伝統的なろうけつ染めだと教えてくれた。買い付けの中心となる中国へ足を踏み入れたのは2013年。アジアの文化の源流である、中国の雲南省や、貴州省周辺の少数民族の暮らす場所を訪れた。「その頃の貴州省の田舎では、まだ電気が届いたばかりだったり、道路も舗装されていないところも多く、ほぼ自給自足の生活が残っていました。畑があり家畜がいて、藍甕(あいがめ)もある。現金も持っているけど、もしそれがなくても生きていけそうな暮らしがまだ残っているんだって感動しました」

家族の時間を
過ごす2年間。

 1カ月の3分の2以上は国内外へ出張している生活から一転、新型コロナウイルスの流行に、第2子誕生のタイミングも重なり、自宅で過ごす時間が増えた。「家族と過ごす時間をたくさんもつことができた2年間となり、とてもよい変化でした。在宅での仕事環境は、子どももまだ小さいですし、生活スペースとの棲み分けが難しくて……」。そんな事情も手伝って、近所に新しく事務所を構えることに。民藝品がすっきりと収納されたこの一室が現在の奥村さんの仕事場だ。「幼稚園の帰りに、子どもたちはここに立ち寄って、おやつを食べて過ごすんです。今日は手作りの台湾カステラですね」。事務所には、家族のほかにも、近所の友人や仕事関係者が来訪し、シーンに応じて象印『STAN.』シリーズの2つの製品が活躍している。
 電動ポットが搭載する70℃保温機能は、赤ちゃんのミルクや、小さい子どもの離乳食やスープ作りに。マグカップ2杯分を淹れるのにちょうどいいサイズのコーヒーメーカーは、来客へのもてなしや、夫妻の休憩時間に。「もともと中国茶が好きで、やかんでお湯を沸かしてゆっくり淹れる時間が好きです。でも小さい子どもと一緒のタイミングだと頻繁には難しい。今は両方使い分けていて、飲み物をスピーディーに淹れることができる家電の便利さに助けられています。毎日簡単で、誰でも安心して使いやすいところがいいですね」

未来に残したい
奥行きのあるモノ。

 暮らしを取り巻く道具を扱う奥村さんは、部屋に置いておくモノに対しても、自身の視点を明確にもっている。家電は、むやみやたらには増やしたくないという。「『STAN.』のシリーズは見た目もスッキリとしていてこの部屋にもよく馴染むので気に入っています。食卓に置かれる佇まいから着想されたデザインだから、器に囲まれた空間との相性がいいのかもしれませんね」。見た目だけでなく、使い手側の気持ちを考えた本質的な価値を追求する『STAN.』は、民藝の考え方に共鳴する部分もある。
 どんな場所でどのように作られているのか。内包する文化的背景や、その地域にしかない染色や陶芸による技術の素晴らしさなど、モノがもつ「奥行き」を子どもたちにも感じてほしいという奥村さん。「“民衆のための” 生活道具である民藝が、先の世代まで生き残っていく道は、安さではないと思います。僕の仕事は、モノがもつ背景や情報を正しく伝え、適正な価格で買いたい人のもとに届けることです」。民藝や手仕事をこれからの10年、さらに先の時代まで伝え残していくことが彼の目指す未来。ものづくりを巡る旅はこれからもつづいていく。

Standby

食卓にスタンバイ

象印が目指すのは「日常生活発想」。
そして新たに生まれたのが、機能性、使いやすさ、デザイン性まで追求した『STAN.』シリーズだ。
使い手への「ちょっとした気遣い」が随所に感じられるはず。

すっきりとスリムな
フォルムで収まりがよく、
味わいのあるインテリアにも
マッチする。

コーヒーメーカーの
「水タンク」は取り外し可能で、
給水もお手入れも簡単。

電動ポットは1300Wの
「ハイスピード沸とう」に加え、
保温もできるすぐれもの。

  • 電動ポット

    CP-CA12

  • コーヒーメーカー

    EC-XA30