• TOP>
  • JOURNAL>
  • あなたの暮らしのスタンバイ vol.2

VOICE02あなたの暮らし「の」スタンバイ。ワーク・ライフバランスコンサルタント 小山佐知子さん

「家族×働く」を軸に、ワーク・ライフバランスコンサルタントとして活動されている小山佐知子さん。ワーキングマザーのためのメディア「LAXIC」編集長、「共働き未来大学」ファウンダー、「ゆとりうむプロジェクト」理事、そして小学生男児のお母さん……。さまざまな役割を担う小山さんですが、働くパパやママが直面しがちな夕方からのバタバタに「STAN.自動調理なべがゆとりをもたらしてくれた」と語ります。どのように活用し、生活が変わったのでしょうか。お話を伺いました。

CHAPTER
01

子どものいる共働き家庭、
「平日夕方」の頼もしい味方

小山さんは、共働き夫婦が幸せに暮らせる社会を目指し、お仕事に打ち込んでいらっしゃいます。ご自身もワーキングマザーですが、パートナーさん(夫)とどのように家事分担されていますか?

子どものいる共働き夫婦は「家事の分担」がまず論点、というより争点になりがちですが、我が家は明確なルールを定めていません。やって苦じゃない作業は自分が引き受ける。好きでも得意でもない作業は、なるべくしない。動けるほうが動く。そうして、ゆるやかにお互いの担当が決まってきた感じです。たとえば、夫は食後に洗い物が溜まっている状態でくつろげないタイプなので自ずとお皿洗いをするようになりましたし、

私は平日のお料理が苦ではないので担当することが多いです。とはいえ、大事なのは「臨機応変」。ルールや固定観念に縛られ、頑張りすぎて苦しくなっては本末転倒なので、その時々で心地よい選択を模索し、今に至ります。

働き方でいうと、私はコロナ禍前から基本的にリモートワークが中心で、夫もコロナ禍をきっかけに週に3〜4日は在宅勤務をしています。週5で出勤していたときより夕食を家族3人で取ることが増えて、それはうれしい変化ですね。もともと我が家は「食」を大切に考えていて、数年前に自宅をリノベーションしたときも、キッチンが家の中心になるような間取りにしたんです。

ただ、大切にしているのは手の込んだ豪華な食事を出すことではなく、子どもが食に意識を向けること。そして、食卓で家族の団らんの時間を持つことです。もちろん、忙しい平日でもすべての献立を手作りできたらそれに超したことはありません。でも現実はそうもいかないので、とくに平日は「手作りは1品あればOK」。栄養バランスを取るために、積極的にお惣菜などの中食も利用しています。生活に正解はないので、高いレベルを求めすぎず、我が家らしく暮らしていければいいですよね。

仕事に家事に育児と慌ただしい生活を送られているなか、STAN.自動調理なべを使い始めたことによる変化はありましたか?

なんといっても、平日の夕方から夜にかけてのゆとりが持てるようになりました。お昼休憩のときに材料を切っておいて、終業間際にキッチンに走ってなべに入れて、ボタンをピッ(笑)。「料理をしてる」って感覚のないまま、手作り感のある、おいしくてあたたかい料理が食べられるんです。火加減の調整もしなくていいし、ずっと近くで見ていなくてもいいので、学童に迎えに行く直前まで仕事に集中できます。平日夕方の頼もしい味方ですね。

また、レパートリーも増えました。たとえば、煮物。短時間の調理だと味が染みずにいまいちな仕上がりになってしまうので、平日はあんまり作ってこなかったんです。でも、自動調理なべを使えば、夕方から作り始めてもおいしい煮物が食べられる。大きい具材でも中までしっかり味が染みていて、家族みんな大満足です。和食だけではなく、ポテトラサラダを作ったときはブロックベーコンの旨味がじゃがいもに染み込んで、立派なおかずになりましたね。

あとは、もともと興味のあった甘酒や自家製味噌を作ったりもしています。ほったらかしでも間違いなくおいしくなるので、「菌活」がはかどります(笑)。

CHAPTER
02

おいしいだけじゃなく、日々に
「ゆとり」を生みだしてくれる家電

小山さんは今回はじめて自動調理なべを使い始めたそうですが、使い勝手はいかがですか?

じつは……最初、こういった類いのものは「使いこなすのがむずかしそう」と思っていたんです。活用している人におすすめされても、なかなか手を出せずにいて。でもSTAN.の自動調理なべはボタンがたったの3つ。すべての工程で直感的に使えて、複雑な機能や取扱説明書が苦手な私でも一切迷いません。毎日のように使うものだからこそ、このシンプルさがいいなと思います。暮らしに溶け込む家電、ですね。

具体的な部分だと、中のホーローなべを取り出してガスの直火にかけられるところがお気に入りです。

はじめは「大丈夫かな?」とおそるおそるだったんですが(笑)、炊飯ジャーのような「内釜」ではなく、ちゃんと「なべ」なんですよね。家族で食べるタイミングがズレてもそのたびに温め直せますし、大人と子どもで味付けを変えるときなどアレンジを加えたいときにも便利です。「なべ」だけで温め直しできるってこんなにも便利なものかと、ちょっと予想外でしたね。家電製品でありながら、使い勝手のよい「なべ」としても活用できるなんてすごいことだと思います。

また、火を使わないので、子どもがいても安心して使えます。うちはオープンキッチ

ンなので、息子がもう少し小さいころは「弱火で数十分コトコト煮込む」なんてできませんでしたから。最近は、休日に自動調理なべを使って息子と一緒に料理やお菓子作りをすることも。切って、計って、入れる。やけどの心配もなく、楽しく「食育」できるのがうれしいです。

ジッパーつき食品保存袋に材料を入れ、そのまま湯煎で仕上げる「パック調理」も活用されていると伺いました。まだ珍しい調理法ですが、いかがでしたか?

災害時の調理法として存在は知っていましたが、日常に使ってみてその便利さに感心しました。まず、2パック並べてセットできる、つまり2種類のおかずが同時に完成すること。「手作りは1品あればいい」を掲げる我が家にとって、2品も手作り品が並ぶなんてすごいことです(笑)

あと、なんといっても洗い物が少なくて済むのが最高ですね。たとえば煮物をふつうに作ると、落とし蓋やお玉、さい箸など、小さな洗い物がどんどん増えていくじゃないですか。でもパック調理なら、洗うのは食べたお皿とお箸くらい。たらの煮付けとかぼちゃの煮物を同時に作った日、「こんなに洗い物が出ないんだ!」とほんとうに驚きました。食事をつくる時間だけでなく後片づけの時間まで短縮できるんだって、大きな発見でしたね。

子どもが小さいと寝る時間も早いので、共働き家庭における「家族の時間」は限られています。食後1時間あるかどうかというなかで、お皿洗いの10分がコミュニケーションの時間に充てられるようになった。これは、とてもうれしい生活の変化だなと思います。

STAN.を使うことで、毎日の中にあたらしい時間が生まれたんですね。

私が理事を務める「ゆとりうむプロジェクト」は、「時産」という考え方を提案しています。すべきことに追われる日々、ただの「時短」ではなく、日常にゆとりを生みだす時間の使い方を考えよう、と。STAN.はまさに「時産」の家電と言えるのではないでしょうか。夕方から夜にかけての、豊かな時間を作りだしてくれたと感じています。

インタビュー・文:田中裕子
写真:平瀬拓
企画・編集:ビルコム