

おいしいごはんを炊く方法を科学的に解説しますと、
実際に炊飯で行われていることとしては、
まず、お米の中にしっかりと水を染み込ませ、
その後に熱を加えるということを行っています。
先ほどからかき混ぜるのがいい、対流させるのがいいとお話していますが
それはですね…なぜだと思われます?
…なぜですか?
内釜の中でかき混ぜることによって、
お米自体が揺さぶられて、お米の中から
甘みの一つとなるでんぷんが水中に飛び出ていきます。
ほお。
そうすると、このでんぷんは水に触れる面積が大きくなります。
なおかつ、高温で炊かれているので熱に触れる機会が多くなり、
甘み成分に変わってくれる。
なので、水をしっかり染み込ませて、高温で炊いて、
対流をさせることによって、
よりごはんの甘みを引き出しています。
甘みが出るんだ。
はい。その3つが非常に大事なポイントになってきます。
すごくシンプルなんですが、それを実現するのが難しいんです。
なるほど。
対流の部分でいうと、特にお米を動かすのが難しいので、
それがかなり苦労した点です。
お米を動かすことで甘みが引き出され、
その甘みが最終的にお米にコーティングされる、というわけです。先ほど、最初にごはんから食べるっておっしゃっていたんですけど、
ええ。
最初に食べると舌に何もない状態なので
ごはんの甘みを一番感じやすいんです。
そうですよね。
ごはんの表面に甘みがコーティングされていると
舌に乗せた瞬間にまずごはんの表面の甘みを感じるので、
激しく対流させて炊いたごはんの方がより甘みを感じる。
これを再現しているのが炎舞炊きなんです。
なるほどね。先ほど言いましたけど、僕は最近、
すごくごはんにこだわるようになってきていて、
それで自宅にあったもので炊いていたら、
なぜか最近おいしくなくなってしまったんですよ。
急に気づかれたんですか?
そう。なんでだろうなと不思議に思ってたら、たまたまテレビで、
プロによるおいしいごはんの炊き方特集がやってたんですよ。
その時、ごはんのことを知りたい欲求が強かったから見入っちゃいまして。
実践してみると、ほんとおいしいごはんが炊けたんです。
きれいなお水で表面の汚れを洗うんだけど、
あんまり洗いすぎないことが重要で。
そうですね。
そうやって炊いたごはんを食べてみると、なんだろう、
ごはんって日々のものだから、ちゃんとラップにパックして
その日に食べる分だけ冷蔵庫に入れて、
空気に触れないようにして、って丁寧にすると
本当に生活が豊かな感じになっていく。
いやぁ、本当にそうです。
今回炎舞炊きのCMをさせていただいて、今のお話すごい興味があって、
さらに自分も詳しくなって炊ける気がしてきてね、うれしいですね(笑)
そういうお話がちょうど今できてよかったです(笑)